ワールドビジネスサテライト (ニュース)
東京証券取引所は、株などの取り引きの終了時間をこれまでの午後3時から3時半まで30分延長した。午後3時過ぎ、証券会社の担当者たちは顧客への説明に追われていた。70年ぶりに延長された取引時間だが、個人投資家には、あまり知られていないよう。これまで取引が終わる午後3時に公表されることが多かった企業の決算発表。今後は取引時間中の発表が増加する見込み。一方、証券会社の担当者は取引時間内での情報開示に慣れてくればメリットがあると強調する。
東京証券取引所で新たな取引制度の「クロージングオークション」が始まった。終値を確定させるための新たな仕組み。これまでは取引終了時のわずか一瞬の売り買いをもとにその日の終値が決まっていた。新たな仕組みでは、終了の直前に取引が成立しない5分間を設定。この時間帯の注文状況を集約して、終値を決める。多くの投資家の売買注文を反映できるようになるという。投資信託の基準価格などに影響を与える終値をより実態に沿ったものにするのが狙い。ただ東証プライムできょう取引された売買の総額は、今年の平均を下回り、市場は盛り上がりを欠く結果に。実は今回の取引時間延長を受けても、1日5時間半という取引時間は世界の主要な取引所と比べると短いのが現状。市場の活性化のため、重要なのは取引の多くを海外投資家の呼び込み。