シューイチ 今昔NEWSイッチ
これまで1000種類以上のチーズを食べてきたというチーズプロフェッショナル協会の会長の坂上さんに話を聞く。1875年に明治政府の要請を受け北海道にエドウィン・ダンが来てチーズ作りを伝えた人物。 そこから60年後の昭和10年、国内売り上げ1位の人気商品「6ポーションチーズ」が発売。「雪印 6Pチーズ」の前身で、昭和29年から名前を変え今年で70周年。発売当初から変わらない形で親しまれ、累計生産個数は現在までに約20億個以上。チーズが日本人に愛される食品になるまで、5つのターニングポイントがあったという。昭和38年、子どもの栄養不足を改善するため、学校給食にチーズが導入。これをきっかけにチーズが日本全国に広まった。昭和37年位は食卓で簡単に食べられるチーズ「スライスチーズ」が発売。昭和47年には「Q・B・B ベビーチーズ」が発売。種類が豊富でおやつとしても食べやすく、年間2億3000万本以上を売り上げている。昭和44年には、神戸の洋菓子店モロゾフで発売されたデンマーク クリームチーズケーキが空前の大ヒット。日本のチーズケーキの先駆けで、女性誌ではチーズケーキ特集が組まれるなど一大ブームになった。1990年代には社会現象になるほどティラミスが流行。
昭和60年、東京・恵比寿に日本初の宅配ピザ「ドミノピザ」が創業。日本の宅配ピザブームが起こった。そんなブームをきっかけに昭和62年に誕生した「とろけるスライス」。とろける・伸びる性質を持ったチーズを開発したことは非常に大きなできごとだったという。1995年に田崎真也さんが世界のソムリエコンクールで優勝してワインを飲むことが定着し始めた。ワンコインワインの登場などにより、ワインへの注目度が急上昇。1997年頃に赤ワインがブームになり、チーズにも影響がありワインのお供にチーズを食べるということが始まった。