気候変動 コーヒー豆 栽培適地 “2050年には半減”

2024年11月13日放送 4:26 - 4:35 NHK総合
国際報道 SPOT LIGHT INTERNATIONAL

今気候変動の影響でコーヒーが世界的に値上がりしている。その背景にあるのが干ばつや大雨によるコーヒー豆の世界的な不作。2050年には栽培敵地が半減するとも言われている。世界3位の生産量を誇るインドネシア。ジャワ島でコーヒー農家を営むファリダ・ドゥイさんによるとここ数年不作が続き今年の収穫量は平年の半分程度だという。豆の生産に影響が出ているのが降水量の増加と気温上昇。ブラジルでコーヒー農園を経営するシルビオ・アルメイダさんは今年の収穫量は約30%減少したという。更に森林火災の影響で畑の3分の1に被害が出た。こうした中ブラジルでは干ばつの影響に対応するための模索が始まっている。品種改良した20種類以上のコーヒーの木を育て高温・水不足に対応できるか実験を行っている。農学者は、水不足と高温の両方の気候条件に耐える植物が必要だという。耐性を示すものを探す実験を行っているとのこと。アメリカでは供給不足を見据えている。カフェでは、beanlessという豆を使わないコーヒーが提供されている。開発した企業はコーヒー成分を分子レベルで解析、これまで捨てられていたナツメヤシの種などを活用しコーヒー豆とそっくりな成分を再現。価格は割高だが環境に敏感な消費者からは好意的な反応だという。コーヒー成分を分子レベルで解析。ナツメヤシの種などが活用されている。コーヒー豆とそっくりな成分を再現している。コーヒーを楽しむ持続可能な方法を示しているという。


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