ワールドビジネスサテライト (ニュース)
世界貿易センタービルディングの再開発プロジェクト。2027年3月から順次開業することを発表した。1970年に建てられ、当時は東洋一の高さを誇った初代の世界貿易センタービルディング。2021年に閉館し、現在、建て替え工事が行われている。新たなビルは、地上235m、46階建て。7階から36階はオフィス。2階には訪日外国人向けに日本各地の観光や名産品をデジタル体験できる施設や5階には多言語に対応した医療センターなどを設ける。さらに、上層階の36階から46階にはフランスのアコーホテルズが手がける最高級のホテルブランド、ラッフルズが日本で初めて進出する。浜松町駅の南では野村不動産などが開発を手がける大規模再開発プロジェクト「ブルーフロント芝浦」があり、将来的に一帯がひとつの歩道でつながる計画。隣接する日の出桟橋では浅草、お台場などへ行く船も運航。浜松町エリアは陸海空がつながる一大交通ターミナルへと変貌することが期待されている。現在、羽田空港からの利用者では品川に乗り入れる京急電鉄が浜松町に乗り入れる東京モノレールの利用者数を大きく上回っている状況。
京急電鉄が品川駅の西口で進める複数の新たな複合施設の開発。そのうちの一つで、2029年度の完成を目指す地上29階建てのビルにはホテルや国際イベント施設が入る予定。さらにオフィスフロアにはトヨタ自動車の東京本社が入居を決めている。将来的には東京−大阪間を最速67分で結ぶリニア中央新幹線の新駅の建設も予定される品川。トヨタやソニーなど日本を代表する企業が集積し、国際交流の拠点が誕生するとしている。浜松町と品川、隣り合うエリアで海外からの客のさらなる取り込みを含む再開発が進められる東京。両方のエリアの再開発を進めるJR東日本では「連携の中で国際都市東京の魅力向上につながれば」としている。