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きょうの注目ニュース「物価高で迎える年末年始」。物やサービスの値動きを見る消費者物価指数の先月11月の全国のデータが先週、公表された。天候による変動が大きい生鮮食品を除いた総合は去年の同じ月と比べて2.7%の上昇で対象の522品目のうちおよそ75%に当たる389品目で上昇した。物価の上昇は3年余りにわたって続いているが、最近、食料品の価格の上昇率が拡大してきている。米の値上がりが全体を押し上げている他、チョコレートやコーヒー豆、オレンジジュースなど身近なものが値上がりしている。2人以上の世帯が消費した金額の増減率を示したグラフを紹介。今年10月の支出は去年の同じ月より1.3%減り、3か月連続のマイナスとなっている。支出の割合が大きい食料は0.8%の減少で、総務省は節約志向が続き消費が弱い状況が続いているとしている。
居酒屋チェーンのワタミでは今月、国内の100店舗余りの直営店でコース料理を予約した客の数が去年より6%増えていて、売り上げも10%増えると見込んでいる。コロナ禍前を上回っているという。忘年会の他にもクリスマスや正月といったまさにハレの日には十分にお金をかけて楽しみたいという傾向があり消費喚起につながっているよう。こうした個人消費の現状についてみずほリサーチ&テクノロジーズ・酒井才介チーフ日本経済エコノミストは生活必需品の価格高騰で消費者が感じる体感物価は上がっていて、節約志向も強まっている。一方で年末年始はこれまで我慢をした分プチぜいたくをして楽しみを見いだす動きもある。冬のボーナスが好調な伸びとなったことも消費を後押ししたと考えられると話している。消費は本格的に上向いていくのか年が明けると来月には春闘が事実上スタート。