- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 星麻琴 竹野大輝 吉岡真央 矢崎智之 菅谷鈴夏
オープニングが流れた。
わずか30秒足らずで起きた今回の事件。その前後の容疑者の足取りが徐々に分かってきた。事件の十数分前、容疑者が乗っていたと見られる黒い車が、現場のファストフード店の駐車場に入ったことが分かっている。その後の取材で、事件の1〜2時間前から、同じ特徴の黒い車が現場周辺にある店舗などの複数の防犯カメラに、たびたび写っていたことが新たに分かった。警察は、車で行き来しながら、周辺の様子をうかがっていた可能性もあると見ている。事件直後、駐車場から走り去った車。現場近くの車道を写した防犯カメラの映像を入手。別の角度に設置された防犯カメラには、黒い車が右折して自宅がある方向へ走り去る様子も写っている。現場から1キロほどの住宅に暮らしていた容疑者。警察が行動の確認を始めてから逮捕までの間、自宅から出入りする姿は見られなかった。そば屋の店長は、逮捕前日まで3日続けて出前を配達したという。何も言わず、黙って受け取ったという。警察は、事件前後の足取りを調べるとともに、今後女子生徒に対する殺人の容疑についても捜査する方針。
来週はクリスマス、年末年始の連休を待ちわびている方もいるのではないか。何かと出費がかさむ時期だが、きょう発表された先月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が、去年の同じ月より2.7%上昇。主なものでは、米類が63.6%と上昇幅がこれまでで最も大きくなったほか、チョコレートなどもそれぞれ20%以上上昇。ことしは物価高で、生活防衛意識が高まったといわれるが、街で話を聞いてみると年末年始くらいはという人も少なくないよう。年末に向けて活気づく東京・上野・アメ横商店街にも物価高の波が。乾物を扱う店では、仕入れ値の上昇を受けて、昆布は去年に比べて2割〜3割ほど値上げ。かつお節は、削って袋詰めにする際、1袋当たりの量を減らすことで価格を据え置いた。買い物客から聞かれたのは、年末年始はちょっとぜいたくにという「プチ贅沢」志向。カニを中心に扱う店・大橋磨州さんは「“いいものにお金を使おう”というお客さんの感じを実感している」と語った。プチぜいたくの傾向は、忘年会の需要にも。東京・港区にある居酒屋チェーンの店舗では、今月ほとんどの日程が予約でいっぱいに。約8割が、7人以上のグループ。さらに5000円以上の少し高めのコースを頼む割合も増加。会社では「2次会を行わない分、1次会に多くの予算をかける傾向が強まっているのではないか」と分析。
東京都内のリユース店。年末年始にかけて繁忙期を迎える。衣類や家電製品、ブランド品など、幅広く取り扱うリユース店は、これからが1年で最も混み合う時期の1つ。大掃除をきっかけに不用品を売りに来る人や、プレゼントを買いに来る人が多いという。リユース業界の市場規模は、この10年で2倍になったというデータもある(リユース経済新聞の推計)。この店でも物価高の影響もあり、客足が伸びているという。年末年始を控えたこの時期に、どんな商品が売れるのか聞いた。1年間頑張ったご褒美にいいものを少しでもお得に手に入れたい。そんな人たちが多く訪れるという。来年はどうなるのか、専門家は「物価高や円安が落ち着くことは考えにくい。物価高を上回る賃金の上昇が、将来にわたって続くと思える環境を実現することが大事」という。賃金がきちんと上がって、経済の好循環が生まれることを期待したい。
与党税制改正大綱の決定を前に、所得税の控除額について、さらなる引き上げを主張している国民民主党・玉木代表は「123万円では全く足りない。そのままいくなら来年度の予算案には賛成できない」と述べた。自民党、公明党の政務調査会長が会談し、両党の税制調査会の幹部も同席して、与党税制改正大綱を正式に決定。大綱では、最大の焦点だった年収103万円の壁を見直し、所得税の控除額を20万円引き上げて123万円にするとしている。20万円の引き上げは、基礎控除と給与所得控除、それぞれ10万円ずつ行い、年末調整で対応する形で、来年から実施する。一方、控除額のさらなる引き上げを主張する国民民主党に配慮するため、先に3党の幹事長で合意した「178万円を目指して来年から引き上げる」などの文言に加え、「自民、公明両党として引き続き、真摯に協議を行っていく」という文言を盛り込んだ。大綱の決定を受けて、自民党・宮沢税制調査会長は「国民民主党とは最終的な合意に至らなかった」と述べ、年収103万円の壁の見直しに関連して「全体で6000億円〜7000億円の減収になる」という見通しも示した。
控除額を123万円に引き上げた場合、年収ごとの減税はどうなるのか。民間の試算によると、社会保険に加入し、配偶者控除が適用されない1人暮らしの働く人などの場合、例えば年収500万円と600万円の場合は年間1万円、年収800万円と1000万円の場合は年間2万円の減税になると見込まれている。自民党、公明党と国民民主党の幹事長が会談。この中で、控除額について、178万円を目指すなどとした先の合意内容の実現に向け、「引き続き関係者間で誠実に協議を進める」とした新たな確認書を交わした。自民党・森山幹事長は「再度確認して、引き続き協議していこうと」、国民民主党・榛葉幹事長は「(与党側は)さらに178(万円)に近づいた数字を出す覚悟があるということだろう」と語った。こうした動きについて、立憲民主党・野田代表は「“103万円の壁”をこえていこうという方向性は理解しているつもりだが、どこまでいくのか動きを注視していきたい」と語った。自民、公明両党と国民民主党は、来週24日に政務調査会長と税制調査会長が会談し、控除額の取り扱いについて協議を継続するとしている。
与党の税制改正大綱について解説。子育て世代に関する内容は大学生などを扶養する世帯の税負担を軽減する特定扶養控除。これまでは子どもの年収が103万円を超えると親が控除を受けられず、税負担が増えるため、アルバイトなどで働く学生の働き控えにつながっているという指摘も出ていた。子どもの年収の上限を150万円に引き上げる。そのほか住宅ローン減税。年末の住宅ローンの残高に応じて、所得税や住民税が減税されるものだが、子育て世帯などに対する優遇措置を1年間延長することが盛り込まれた。資産形成に関わる内容では、個人型の確定拠出年金・iDeCoで掛金を所得から控除できる優遇措置の限度額を引き上げる。賃金の上昇や老後の資金確保のニーズが高まっていることを受けた見直し。防衛財源を確保するための増税について、法人税とたばこ税は、開始時期を再来年2026年4月からとした。税制改正大綱は、遅れながらも決まったが、103万円の壁を巡っては、控除額の取り扱いについて3党による協議が来週24日に継続される。一方で、あすまでだった今の国会の会期は24日まで3日間、延長することが決まった。残る大きな課題である政治改革の関連法案は会期末に委員会を開き、採決することで、自民党と立憲民主党が大筋で合意。来週以降、参議院の政治倫理審査会がすべて公開で開かれることになった。
医療機関に支払われる診療報酬のうち薬の公定価格を巡り、福岡厚生労働大臣はけさ林官房長官、加藤財務大臣との間で、来年度の改定内容について合意。福岡大臣は記者団に対し、薬の公定価格について来年度の改定では全体では引き下げとなるものの、対象となる品目の価格を一律で引き下げる従来の方法を改める方針を明らかにした。具体的には、高い効果が見込まれる新薬などは、引き下げの対象を限定する。一方、医療費の増大を避けるため、特許が切れた先発医薬品については、引き下げの対象を広げるなどとしている。採算が見込めなくても、医療上の必要性が高い薬は臨時的に引き上げるなどとしている。厚生労働省によると、価格を引き下げる品目は、全体の53%に当たる9300品目余になる見込み。国が定める薬の公定価格は、市場価格を適切に反映し医療費抑制につなげるため、市場調査をもとに毎年改定が行われていて、2018年度以降は下落傾向が続いている。福岡厚労相は「国民の保険料負担軽減と創薬のイノベーションの推進や医薬品の安定供給の要請に応えることの両立が重要。メリハリのついた対応になった」と述べた。
来年1月20日に就任する米国・トランプ次期大統領。2期目はどのような政策を打ち出すのか。予測不能ともいわれるトランプ外交について、元側近・ジョンボルトン氏が、NHKのインタビューに応じ「“トランプ外交”は説明困難。彼には哲学がないからだ」と評した。ボルトン氏はトランプ政権1期目では、安全保障政策担当の大統領補佐官を務めた。意見の対立もあり途中で辞任したが、回顧録を出版し、政権の内幕を明らかにしてきた。1期目のとき、3度北朝鮮と首脳会談。直接対話で、非核化に向けた措置を引き出そうとしたが、道筋をつけることはできなかった。その後も北朝鮮が核ミサイル開発を推し進める中、トランプ氏の政権移行チームが、4回目の直接会談を検討しているとも伝えられている。会談に同席したことがあるボルトン氏は、その実現について「残された見出しはキム総書記をホワイトハウスに招待するか、トランプ氏がピョンヤンに行くかだ。どちらかまはた両方が起きる可能性がある。核合意に至るかどうかは別問題だ」と述べた。
3年目に入っているロシアによるウクライナ侵攻。米国・トランプ次期大統領は、即時に停戦し、交渉を開始すべきだとしている。ロシア・プーチン大統領は「トランプ氏といつでも(話す)用意がある。会う用意もある」と語っている。ボルトン氏は「停戦合意までさほど時間はかからない」との見方。その理由についてボルトン氏は「プーチン氏は停戦を望み、支配地域に沿って停戦ラインが引ければ受け入れるはずだ。(トランプ氏は)和解内容にこだわりはない。終わらせたいだけでウクライナには悪い状況」と述べた。1期目のときは、日米首脳の間で、親密な関係が築かれた。2期目を前に、日本政府は、石破総理大臣との会談について調整。関係者によると、トランプ次期大統領側から、就任前の来月中旬に会談を行えないか打診があったという。ボルトン氏は、日米同盟の在り方について、トランプ次期大統領が1期目に、在日米軍の駐留経費の日本側負担、いわゆる“思いやり予算”の増額を望んでいたことに触れて「岸田前首相は日本が5年間で防衛費をGDP(国内総生産)の1%から2%に倍増させるとした。それこそがトランプ氏に繰り返し訴えるべき点。日米の協力関係が緊密になることで、彼にどんな利益があるか説明することが大事」と述べた。
再審制度について、法務省は、審理の長期化を招き、えん罪を晴らす妨げになっているとの指摘も踏まえ、法改正の議論を始める方向で調整している。早ければ来年の春にも法務大臣の諮問機関である法制審議会に検討を諮問したい考え。これまでの有識者会議の協議を踏まえ、諮る内容の具体化を進めることにしている。
- キーワード
- 法務省
文部科学省によると、昨年度、うつ病などの精神疾患で休職した公立学校の教員は、小学校が3443人、中学校が1705人など、計7119人だった。前の年度よりも580人増えて、過去最多となった。児童生徒の指導や職場の対人関係による休職が多くなっている。文部科学省・常盤木祐一初等中等教育企画課長は「(休職の)要因についても分析を進め、対策を考えていく必要が強くある」と述べた。
きょうの閣議で報告されたことしの犯罪白書によると、去年1年間の刑法犯の検挙件数は26万9550件で、前の年より1万9200件増え、2004年以来、19年ぶりに増加に転じた。このうちサイバー犯罪が1万2479件、児童虐待が2385件と、いずれも2000年代初めに統計を取り始めて以降、過去最多となっている。
- キーワード
- 総理大臣官邸
プロ野球の巨人から大リーグのオリオールズに移籍した菅野智之投手が、オンラインの会見で決断の理由を語った。菅野投手はオリオールズの帽子を持って会見に臨んだ。このチームを選んだ理由について菅野投手は「若手中心とした素晴らしい勢いのあるチーム。プレーオフ、ワールドシリーズを勝ちたいという熱意が伝わってきた。その舞台に立つことが夢だった」と語った。今シーズンは巨人で、自身3回目のMVPを獲得。新天地でも活躍を誓った。菅野投手は「ワールドチャンピオンになることをいちばんの目標にやっていきたい」と語った。
ヤクルトの長岡秀樹選手が、今シーズンの2倍以上となる推定年俸9200万円で契約を更改した。長岡選手は今シーズン、ショートのレギュラーとして全試合に出場。初めての打撃タイトルとなる最多安打を獲得し、ベストナインにも選ばれた。長岡選手は「満足している。来年も頑張ろうという気持ち」と語った。
全日本選手権。パリ五輪代表選手では、ただ1人の出場となった尾崎野乃香選手が、その実力を示した。パリ五輪で68キロ級銅メダルを獲得した尾崎は、女子62キロ級に出場。初戦を危なげなく勝ち上がった。決勝は、尾崎野乃香×竹元紫凛。尾崎がこの階級では3回目の優勝を果たした。尾崎選手は「出場すると決めたからにいは負けたくない。それがいちばんだった」と語った。
全国高校駅伝。あさって冬の京都で高校生ランナーがたすきをつなぐ。女子で都道府県予選のタイムがトップだったのが仙台育英高校。大阪薫英女学院と長野東高校が続く。スーパー高校生と呼ばれるランナーや、二刀流の選手も出場を予定。女子のレースは、マラソンの半分の距離を5人でたすきをつなぐ。スーパー高校生とも呼ばれ、大きな注目を集めるのは久保凛選手。東大阪大敬愛高校の2年生。ことしの日本選手権の女子800mで優勝し、その後この種目の日本記録を19年ぶりに更新。駅伝の舞台でもスピードある走りが期待されている。久保選手は「一番いい状態でたすきをつなぎたい」と語った。初出場の札幌山の手高校には二刀流の選手がいる。都大路を目指すにはメンバーが1人足りず、白羽の矢を立てたのが、全国制覇の経験もあるバスケットボール部でレギュラーを争う山下瑠花選手。豊富なスタミナが持ち味で、予選では区間3位の成績。今月は、駅伝とバスケットボールの両方で全国の舞台に挑む。山下選手は「順位を落とさないよう全力で頑張りたい」と語った。
男子は、マラソンと同じ距離を7人でたすきをつなぐ。連覇を目指すのが長野の佐久長聖高校。20歳以下の日本選手権の2種目で優勝したキャプテンの浜口大和選手を中心に実力どおりの走りを見せれば、学校史上初の連覇が見えてくる。浜口選手は「区間賞を取ってチームに貢献しようと思っている」と語った。佐久長聖に挑むのが、予選のタイムがトップだった仙台育英高校、都大路で2年連続3位の千葉の八千代松陰高校。NHKは、大会のもようを総合テレビで中継。ことしは留学生を巡るルールが変更されて、出場できるのが、最も距離が短い区間のみとなり、長い区間での選手起用も勝負を分けるポイントになりそう。
ことし一年のスポーツシーンで輝いたアスリートにインタビュー。この夏行われたパリパラリンピック車いすラグビーで、日本初の金メダル獲得に貢献した倉橋香衣選手は「たくさんの方にお祝いしてもらって、“メダル取ったんやな”って感じている」と語った。パラリンピックの競技で唯一、車いすどうしの接触が認められている車いすラグビー。日本はパラリンピック出場6大会目で、悲願の金メダルを獲得。チームでただ1人の女子選手。持ち味は堅い守備。障害が最も重いクラスだが、体を張ったプレーでチームに欠かせない存在。相手をどう止めているのか見せてもらった。子どものころから運動が好きだったが、大学時代に打ち込んでいたトランポリンで着地に失敗し首を骨折。鎖骨から下の感覚をほとんど失った。リハビリに励む中で出会ったのが車いすラグビーだった。車いすラグビーに魅了された倉橋選手は、今後もプレーを続けて、競技の魅力を広めていきたいと考えている。QRコードについて言及。倉橋選手は「楽しい競技だとたくさんの人に伝わったらいい」と語った。きょうから車いすラグビーの日本選手権が始まっていて、倉橋選手のチームも出場。