- 出演者
- 池田伸子 伊藤海彦 志賀隼哉
オープニング映像。
紅白歌合戦まであと1週間。今週は著名人に紅白歌合戦の思い出を聞いている。きょうは内村光良さん。内村さんは2017年の第68回から4年連続で総合司会を務めた。高校生の頃の内村さんは大晦日も酒屋をしていた実家の手伝いで配達をしていて、お酒を届けた家の隙をうかがい紅白を見ていたという。紅白歌合戦で司会を務めたことについて内村さんは「最初は緊張していたが、後半からはすごく楽しくなってきた」と話した。「紅白は日本人にとってどういう番組だと思うか」の質問には「日本人の染みついた風習じゃないですかね」と答えた。みんなのベスト紅白キャンペーンの告知。あすからは紅白初出場となる6組を紹介する。あすは、こっちのけんとさんとME:Iさんの2組。
国際部デスク・豊永博隆が取材した番組「BSスペシャル 情報は人類を滅ぼすか~ユヴァル・ノア・ハラリ 現代を読みとく」を紹介。ユヴァル・ノア・ハラリさんはイスラエルの歴史学者で大ベストセラー「サピエンス全史」の著者。今回紹介する番組のテーマは「情報」。ロンドンに滞在していたハラリさんを取材したときの映像を紹介。ハラリさんの新刊「Nexus」は、ロンドンの書店でも平積みされていた。本のキーワードは「情報」。ハラリさんは、人間がこれほど自滅的な決定を多く下しているのは人間の本質ではなく情報にあると話した。またより多くの情報が得られるのは良いことで多くの真実を得られると考えるがそれは間違いと語った。ハラリさんが語る“情報”がもたらす悲劇に関わる場所、ドイツ・バンベルクを訪ねた。ここには中世に行われた“魔女狩り”のガイドブックが残されていた。魔女狩りとは魔法を使うと疑われた人を拷問にかけて処刑するもので、ヨーロッパ全体でおよそ10万人が処刑されたといわれている。この悲劇を生んだのも偽情報に基づく物語だった。ハラリさんは、魔女の情報は今日でもSNS上で見かけるような話で現代への警告だと話す。
きょうはクリスマスイブ。今あらゆる匂いを再現しようという研究が進んでいる。100万通りの匂いを再現できる「嗅覚ディスプレイ」を紹介。匂いというものは複雑で再現が難しいとされてきた。色には三原色、味覚には五味があるが匂いにはそうした基本要素が見つかっていなかった。「嗅覚ディスプレイ」を開発した東京科学大学教授・中本高道さんは「多次元データ解析」という手法で185種類の植物などを分析し、その結果20種類の“要素臭”を特定した。要素臭は説明のつかない何とも言えない匂いだという。「嗅覚ディスプレイ」は作り出したい匂いに応じて要素臭を自動的に調合する。オレンジ、キャロットシードの匂いを再現してもらった。この技術が進化すると例えばスパイシーカレーを撮影すると要素臭を分析してそのデータをテレビに送信、内蔵された嗅覚ディスプレイで再現することで匂いを届けられるようになる。中本高道さんは、火事などがあった場合に一番早く匂いで感じている、そういった所を訓練するシミュレーターとしても使っていける、自由自在に扱えて視聴覚に追いつくくらいのツールを作るのが目標と話した。
来年には匂いのオンラインストアをオープンすると言っているベンチャー企業もあるという。石山洸はリラックスしたい時の匂いや集中したい時の匂いなど、バックグラウンドフレーバーができると話した。匂いカメラではその時の匂いを保存しておくことができる。また匂いも悪用できないようにしていくことも大切と話した。
きょうのマーケットを経済部・野中夕加が伝える。きょうの東京株式市場はクリスマス休暇に入った外国人投資家が多かったとみられ、市場の参加が少なく積極的な取引が控えられたことから日経平均株価は小幅な値動きとなった。きょうの終値は昨日より124円49銭安い3万9036円85銭となっている。
きょうの注目ニュース「物価高で迎える年末年始」。物やサービスの値動きを見る消費者物価指数の先月11月の全国のデータが先週、公表された。天候による変動が大きい生鮮食品を除いた総合は去年の同じ月と比べて2.7%の上昇で対象の522品目のうちおよそ75%に当たる389品目で上昇した。物価の上昇は3年余りにわたって続いているが、最近、食料品の価格の上昇率が拡大してきている。米の値上がりが全体を押し上げている他、チョコレートやコーヒー豆、オレンジジュースなど身近なものが値上がりしている。2人以上の世帯が消費した金額の増減率を示したグラフを紹介。今年10月の支出は去年の同じ月より1.3%減り、3か月連続のマイナスとなっている。支出の割合が大きい食料は0.8%の減少で、総務省は節約志向が続き消費が弱い状況が続いているとしている。
居酒屋チェーンのワタミでは今月、国内の100店舗余りの直営店でコース料理を予約した客の数が去年より6%増えていて、売り上げも10%増えると見込んでいる。コロナ禍前を上回っているという。忘年会の他にもクリスマスや正月といったまさにハレの日には十分にお金をかけて楽しみたいという傾向があり消費喚起につながっているよう。こうした個人消費の現状についてみずほリサーチ&テクノロジーズ・酒井才介チーフ日本経済エコノミストは生活必需品の価格高騰で消費者が感じる体感物価は上がっていて、節約志向も強まっている。一方で年末年始はこれまで我慢をした分プチぜいたくをして楽しみを見いだす動きもある。冬のボーナスが好調な伸びとなったことも消費を後押ししたと考えられると話している。消費は本格的に上向いていくのか年が明けると来月には春闘が事実上スタート。
今月オーストラリアで成立した16歳未満の子どものSNS利用を禁止する法律について。現地の反応や課題なども含めてシドニー支局の松田支局長に聞く。オーストラリアの学校は来年の2月から新しい学年になるが、中学生に新たになる子どもたちにスマートフォンを親が買い与えるということも多いよう。SNSの運営会社に16歳未満の子どもがアカウントを作れないような措置を義務付ける。対象となる見込みのSNSがインスタグラムやTikTok、Xなど。そして、違反した場合には運営側の企業に日本円で最大48億円の罰金が科せられることになる。一方で子ども自身や保護者には罰則はない。これに運営会社側は大きく反発をしているが、オーストラリアの世論調査によると77%の方がこの法律に賛成している。一人息子を今年1月に亡くした女性を取材。息子は13歳の時に自分が太っていると感じてSNSで情報を収集し始め次第に過度な食事制限や運動などのダイエットにのめり込んでいった。そして去年11月には身長180cm近い息子の体重は50kg以下に。入院を余儀なくされ退院して自宅で療養していた時にみずからの命を絶った。女性はTikTokなどのSNSで極端なダイエットに関する情報が繰り返し表示されたことで息子が強迫観念に駆られていったと考えている。現在は16歳以上であることを確認する方法の検討が行われている。オンラインで年齢を確認する方法は世界中で開発が進められており、手の動きから年齢を推定する方法もある。この他、顔から年齢を推定する方法もある。また、顔認証で未成年の可能性がある人にはIDカードの提示を求めるといった、いくつかの方法を組み合わせることも検討されている。また、個人情報が運営会社側に渡ることを懸念する人も少なくない。その他VPNを使えばオーストラリア国外からSNSにアクセスできるので年齢制限をかいくぐれてしまう。法律自体に根強い反対もあり、子どもの権利擁護団体は、子どもの「表現の自由や知る権利」を侵害しかねないとして、SNSを禁止するのではなくリスクを学ぶ方が大切としている。
ベートーベンの「交響曲第9番」。この「第九」を生涯250回以上タクトを振った指揮者の朝比奈隆。平成13年93歳で亡くなったがその年まで現役だった。1908年、明治41年に東京で生まれた朝比奈は音楽学校の教育を受けたことがない。高校時代からスポーツに明け暮れ京都大学法学部に進学後もサッカー選手として活躍した。また趣味で始めたバイオリンのために京大オーケストラ部に入り後に朝比奈の運命を変えたロシア人指揮者エマヌエル・メッテルと出会った。卒業後は阪急電鉄に入社し2年間サラリーマン生活を送ったがけん怠感を感じて退職。京大に戻って今度は文学部に入学した。朝比奈は27歳の時にメッテル先生の代役として初めて指揮台に立った。以来、経験で学ぶよりほかには上達の道はなかった。戦時中は中国大陸に渡りヨーロッパやロシアの一流演奏家が集う上海やハルビンなどで指揮者としての経験を着実に積み重ねた。終戦後、日本に引き揚げた朝比奈は1947年に関西交響楽団後の大阪フィルを結成し常任指揮者に就任する。焼け跡に残った新聞社のホールで朝比奈はベートーベン「第九」の3日連続公演を行った。大阪フィルは54年間の朝比奈の指導で一流のオーケストラに成長した。朝比奈はまた経済界から古典芸能まで広い人脈を生かして関西の楽壇を盛り上げるために積極的に働きかけクラシックファンの輪を広げた。20代30代の熱狂的な朝比奈ファンも多く特にベートーベンやブルックナーのチケットはあっという間に売り切れた。朝比奈は生涯ベートーベンを深く尊敬し「第九」だけでも250回以上演奏したが、一回一回を大切にする気持ちを忘れなかった。
視聴者からのメールを紹介。サンタクロース姿が似合っている、全身仮装とは思わなかったなどの感想を紹介。
東京・台東区から中継。ミッションは玩具の問屋街でとっておきのお宝おもちゃを調査せよ。おもちゃの老舗メーカーを取材。江戸中期の設立で今年で300年だという。普段、公開しない部屋を特別に紹介する。昔作っていた商品などをジャンルで分けて棚に入れて飾っている。全日空の飛行機や、初のラジコンのおもちゃであるラジコンバスなどを作っていた。
視聴者からのメールを紹介。寝ずに鶏を焼いて友人たちが取りに来ているというエピソードを紹介した。