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国会では昨日衆議院予算委員会が開かれ本格論戦がスタートした。少数与党として、予算の成立には野党の協力が欠かせない石破総理大臣に対して、野党が予算案の修正を迫る異例の展開となった。自民党・小野寺五典衆院議員は「最終的な目標として“楽しい日本”を目指すことは必要。そのためにもまず作り上げるべきは“強い日本”」と述べた。昨日の衆議院予算委員会で自身が掲げる楽しい日本について身内の自民党からも指摘を受けた石破総理は、新年度予算案に込めた思いを聞かれると「日本だけがずっと低空飛行を続けてきたのはなぜかを検証し、反省すべきは反省していかねばならない」と述べ、付加価値の創出に重要性を訴えた。午後から始まった立憲民主党の質疑。予算案の修正を迫る。立憲民主党・城井崇衆院議員は「国民が物価高に苦しんでいる。政府案のままではだめだ。予算修正が必要。リッター25.1円のガソリン減税を速やかに実現すべき」とただし、石破総理は「自民党、公明党、国民民主党の3党の幹事長間の合意がある。ガソリンの暫定税率廃止をする」と述べた。
衆議院予算委員会。立憲民主党・酒井なつみ衆院議員は「高額療養費制度の見直しは、方向性と矛盾しているのではないか」とただし、石破総理大臣は「悲しい思いをしなくて済むのか、政府として当然考えている」と述べた。少数与党として新年度予算案の成立に向けて野党との協力が不可欠である石破政権。予算成立の鍵を握る存在が国民民主党だが、火曜日に行われた103万円の壁を巡る質疑で、国民民主党・西岡秀子衆院議員は「150万円程度の更なる引き上げを検討しているとの報道がある。事実か」とただし、石破総理は「認識をしていない」と述べた。与党の税制改正大綱では123万円に引き上げることが決まったもののそれ以上の引き上げは考えていないと答えた石破総理。総理の姿勢に昨日国民民主党・榛葉賀津也幹事長は「123万円で突き進むなら予算に賛成することはできない」と述べた。昨日、政府は新年度予算案を修正する方向で調整に入った。自民党、公明党は、高校授業料無償化などを求める日本維新の会や年収103万円の壁を巡る引き上げ幅の拡大を主張する国民民主党との協議で折り合えば歳出の増加を伴う修正を容認する方針。