- 出演者
- 鈴木奈穂子 博多大吉(博多華丸・大吉) 博多華丸(博多華丸・大吉) 常盤貴子 宮本亞門
番組に多く寄せられた、相次ぐ災害で被害を受けた能登半島を応援してほしいとの声を受け、大吉が能登半島へ。まずやってきたのは輪島市。朝市通りは建物のない更地が広がっていた。かつては日本三大朝市にも数えられる人気スポットだった。自治体による建物の解体は先月末に終わったばかり。輪島の朝市はいま、市内の商業施設で営業している。火災で店を失った30の店舗がここで営業を再開し、大吉が竹細工やお箸、いしるなどのお土産を購入した。いしるはイカの内蔵を熟成させた魚醤。冨水長毅さんは、この商業施設で行う出張朝市を企画したひとり。「とにかく戻ることが我々の目標」と語る。区画整理や所有者の理解など再建には時間がかかるという。大吉は最後まで店主たちの元気さに圧倒された。
大吉は輪島の商業施設を振り返り、「今後行かれる方のためのアドバイスですけど、ウィンドウショッピングは無理です。どこも素通りできないから」と現地の賑いを語った。能登半島は能登空港があるため、羽田から1時間で行けて、車で30分ほどで朝市通りの辺りで巡ることができる。
千枚田は山の海の間に田んぼが連な様子は絶景。ここも地震と豪雨で大きなダメージを受けた。地震で田んぼの8割に亀裂が入り、豪雨で土砂も流入し大きな被害を受けた。今年田植えができるのは全体の4分の1。復旧は徐々に進み、先月には1年4か月ぶりに道の駅が再開した。店頭には千枚田で収穫できたお米、そのお米で作ったおにぎりが看板メニューとして並んだ。
常盤貴子さんは先月ロケで千枚田に行って田植えしてきたと話した。田植えは手作業じゃないとできないから日本から消えていっているがここには残っている。ライトアップされた震災前の写真を公開した。今年行われるかは未定。今年は全国から集まったボランティア100人ほどが手作業で田植えをした。
番組に能登牛の農家を応援してほしいとメッセージをくれた方のもとを大吉が訪ねた。場所は能登町。能登牛は年間1000頭ほどしか出荷されない幻のブランド牛。大吉は能登牛を焼き肉で食べさせてもらった。ストレスの少ない放牧でいい肉質になったが、震災のストレスにより死んでしまった牛もいたという。当時、電気と水道も1か月ストップし、1日20リットル牛が飲む水を確保するのが大変だったとのこと。地割れが起きた牛舎では、90頭いた牛も60頭に減らした。新しい牛舎を建てる予定だが、自己負担は2000万円に及ぶ。18軒の農家は3軒が廃業した。大吉は子牛のミルクやりを体験した。
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- 能登町(石川)
大吉は「なんで片付かないんだって言えないぐらいどこから手を着けていいかわからない状態でああやって頑張ってらっしゃるから」と話した。能登半島には能登牛をはじめいろいろな魅力的な食材があり、ふるさと納税やお取り寄せでの応援を呼びかけた。
大吉が輪島市のおしゃれな居酒屋を訪れた。オーナーは常盤さんとも知り合いの池端隼也さん。フランス料理天を営んでいたものの地震で全壊し、炊き出しで出会った料理人とタッグを組み、それぞれが店を再建できるまで働く場を作ろうと居酒屋を始めた。それぞれが得意なジャンルをかけ合わせ、新たな料理をどんどん作ってきた。この日出してくれたのもこの店ならではのもの。具材も能登にこだわり抜いている。輪島では古くから素潜り漁が行われていて、いまもしないに150人近く海女さんがいる。しかし、去年から漁が再開できず、橋本真理子さんはこの居酒屋で働き始めた。地震で活断層が動き海岸が隆起したことで海が陸地に変わり、海産物に被害が出ている。施設への被害も深刻で、水揚げの体制が不十分。本格的な再開には時間がかかる。
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港にはたくさん漁船がとまっていて、行こうと思えば行けるが受け入れ体制がないから漁も限られていると大吉は話した。地震から半年ほど経ってからモズク漁が再開したが、その後9月に豪雨があり海底の状況が全く変わってしまった。VTRに登場した橋本真理子さんは7月からの漁を目指して筋トレを毎日3時間している。
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河上隼人さんは輪島市に今年1月に新しくラーメン店をオープンした。自慢は、地元でとれたての魚をスープしていること。VTRで紹介した居酒屋で一緒に働く料理人たちから出汁の取り方などのヒントを得て自分の料理に活かしている。
視聴者からのお便りを紹介。「6月末に友人4人で能登に行き、能登島の民宿に泊まる予定です。そのあと奥能登に行ってこの目で見たいと思っています。おすすめの場所があったら教えて下さい」とあり、常盤さんは「地元のレストランとか食事処はまず情報源としてすごくいい場所だと思うので、ぜひまずはそこを目指して行かれるのがいい」と話した。