- 出演者
- 天野ひろゆき 塚原愛
いわき市 小名浜地区の「いわき・ら・ら・ミュウ」へ向かった。まずは市場へ。最近は水温が温暖化で高くなっておりイセエビが取れるようになったという。そして今回の主役「メヒカリ」を紹介。いわき市の、市の魚にもなっているいわきの代表格。正式名称をアオメエソといい太平洋沿岸に広く生息。中でもいわき沖は全国屈指の漁場である。刺身を試食した天野と塚原は脂のりがよいと絶賛した。事実福島県産のメヒカリは他地域産に比べて粗脂肪の割合が高いことが証明されている。
いわき市の漁師・矢吹さんの案内でメヒカリ漁を取材した。矢吹さんは震災後に瓦礫の撤去などに追われ2年間漁に出られなかったという過去を持つ。メヒカリについては温暖化などで最近はあまり獲れが良くないとのこと。漁は午前2時から始まる。場所はいわき沖から約35km地点。3時間後の引き揚げでメヒカリが発見できた。ここからは紫外線殺菌装置で海水に紫外線を当て雑菌を取り除ききれいな海水にする。この海水で魚を洗ったりして鮮度よく消費者に届ける。この日獲れたメヒカリは約5キロ。魚は放射線物質の検査が行われる。安全の取り組みはもうひとつ、水揚げされた魚は小名浜冷凍冷蔵工場の超低温冷凍施設で保存されており、解凍後すぐに生食が可能。築地で毎年行われている試食会では生のメヒカリを提供している。
今回は半年以上前に冷凍し解凍したメヒカリを寿司にしたものを試食した。天野は「冷凍していない」と絶賛した。続いて東日本大震災後のいわき市水産業の復興の歴史を振り返った。2013年の試験操業の時点では水揚げ量は震災前の1/4。その後施設の建設などを経て2021年試験操業から通常操業に移行し、これから漁を拡大していく期間に入っている。しかし先月から4回目となる原発処理水の放出が始まった。これによる風評被害が懸念されたが、国内では応援支援の声が多く常磐ものを買おうという流れになり、放出前よりも売り上げが戻っているとのこと。
メヒカリ料理に挑戦。まずは開き干しを作った。メヒカリの開きを塩水につけて2~3時間乾燥させた後は焼くだけで完成。次はから揚げ。冷凍メヒカリに塩少々、かたくり粉をまぶしてじっくり揚げる。最後はメヒカリのアヒージョ。にんにくを入れたオリーブオイルできのこ類などを煮込み、メヒカリを弱火で10~15分じっくり煮て完成。
天野・塚原が調理したメヒカリ料理を試食した。矢吹さんは若い人がいないと漁業が次の世代に受け継がれていかないと話す。上野臺さんはいわきに来たときにはメヒカリが食べられると提供できる場所づくりや流れを作っていかないとならないと述べた。
エンディング映像。
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