- 出演者
- 進藤晶子 加藤浩次 土田晃之 坂口孝則
今日のがっちりマンデーは「儲かる撤収」。どんなビジネスでも一番大事なのは撤収で表舞台の陰に撤収は必ずある。裏側の撤収の世界に儲かりの秘密があった。
番組のスタジオセットも収録が終わったら撤収するとのこと。
オープニング映像が流れた。
撤収の時間はコストのため儲けのタネが詰まってるという。まずやって来たのは東京都庁前。セレスポ執行役員の越川延明さんになんの撤収で儲かっているかを聞くと、今回はTBSのスポーツフェスに携わっているという。セレスポはイベント・会社のセレモニー・地域のお祭りの運営から撤収までやってる会社である。セレスポが1年間で手がけるイベント数は7000件以上。会社の売上は昨年度で136億円だという。撤収の速さに定評があり、撤収のプロがいるとのこと。イベント最終日は大盛況であり、夜10:30にイベントが終了。ここで現れたのがセレスポが誇る撤収のプロである関伸之さん。イベントの会場は撤収するまでが借りている時間で、今回はイベント終了から24時間以内に完全撤収しないといけないという。会場の撤収には順番があり、「電気機器を外して撤収」「イスやテーブルなどの什器を撤収」「一番大きいステージセットをバラして撤収」となっている。これをスムーズに進めないと全然撤収作業が終わらない。しかもこのイベントはセレスポ以外に10社以上の会社が関連しており、撤収時間の順番は会社ごとに決まっている。セレスポが今回担当しているのはテーブル&イス・ポールなどの備品と一部の電飾である。撤収には2トントラック7台が必要だという。この日やらなければならないのは「電飾撤収の立ち会い」であった。次の日は朝9:00から備品の撤収作業をして、昼3時までにトラックへ積み込みしなければならない。夜11:00に関さんが動き出し、搬出エレベーター前のイスと机の撤収をしていた。さらになぜかステージ前のベンチも撤収作業を開始し、1人で20個のベンチを撤収。ステージの前はステージを撤収するチームが使うため動線を確保しなきゃいけないとのこと。次の日の朝9:00にはセレスポの撤収部隊14名が集合し撤収する予定なのでこの日関さんは電飾撤収の立ち会いだけでいいはずだが、今度は陸上トラックシートを撤収開始。深夜1:00に一旦休憩し、翌朝8:00の集合時間1時間前には撤収開始していた。
9:00になるとセレスポ撤収部隊が到着し作業開始となった。会場裏のスタッフの部屋やベンチの箱詰めなどを行っていく。関さんの事前準備のおかげもあって撤収はスムーズに進んでいった。午後1:00にはトラックが到着して積み込み、午後2:00には1時間も巻いてセレスポ撤収作業は終了となった。その後は大道具さんなどが撤収をして、無事に完全撤収完了。スムーズな撤収にはエレベーターの順番も大事だという。またイベントのスケジュールがギリギリのため撤収の時間も遅れられないとのことだった。
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続いてやって来たのは東京・大手町にある「ゼクオス」という会社。ゼクオスの八武崎有弘社長になにを撤収してる会社かと聞くと「都心の大型マンションやビル・建物の解体・撤収をやっている会社」とのこと。「何の作業が一番好き?」かと聞くと「更地になった時が一番好き」だという。ゼクオスの売上げは過去最高で130億円とのこと。売上げは4年で2倍以上となっているがなんで売上げが急増したのかというと、都心の建物の解体が増えてるからである。高度経済成長期に建てられた大量のビルは建て替えが次々に進んでいるが、古いビルを壊そうとしても都心は周りの建物との距離が近くてやりづらい。そこで都心の高層ビル解体が得意なゼクオスに依頼が殺到。高層ビルはどうやって解体してるのか、案内してもらったのは都内某所。23階建ての高層ビルとなるが、ゼクオスが得意な高層ビルの解体は一番上の階から順に下に壊していく「階上解体」となっている。まずは長さ約150mのクレーンを使って重さ10トンの什器を屋上に持ち上げるという。期間的に下に解体する方法はこの現場では見られないため、別の解体現場へ。もともと13階のオフィスビルだが今も解体が進行中となっていた。まず最初にやるのは床を壊すことから。重機を使い、床のコンクリートや鉄骨を切断していった。作業すること約3時間、縦20m・横10mの穴が完成。砕いたり切ったりした鉄筋を丸めた鉄筋団子を下に落としていき、その上に瓦礫をぶっかけていった。鉄筋団子でスロープを作り、下の階に重機が自分で降りるとのこと。ハサミで自重を支えながら慎重に降りていき、下の階に到着。
そして撤収作業で一番大変なクライマックスが待っており、それが「壁倒し」だという。床を抜いたらその階の壁を倒す作業で、壁が反対に倒れてしまったら足場が崩壊して大事故になりかねないので一番危ないところとなる。まずは壁の鉄骨をバーナーで溶かしながら切れ込みを入れ、全部の鉄骨を約45°で切断しないといけないとのこと。45°の切れ込みが狙った方向に一番倒しやすいという。そして切れ込みを入れ終わったら重機を使って壁を引っ張っていく。約2時間かけて倒れていった。このビルの解体費用だけで約20億円だという。解体のタイムリミットについては、新築の開始が解体工事の時に決まっているので絶対に遅らせられないとのことだった。また建設リサイクル法という建設現場で出る資材の分別と再利用を義務づけた法律があるという。
続いてやって来たのは東京・新宿。キャットフィーリングの斉藤静夫社長に撤収が儲かっているかと聞くと、昨年の売上げで約1億円だという。独立当時は250万円だったのが右肩上がりで伸び続けていた。何を撤収する会社かというと、待ち合わせしたのは朝8:00の新宿歌舞伎町で「ホストクラブ」へ向かっていった。キャットフィーリングはホストクラブ専門の撤収・お片付けをする会社である。営業終わりのホストクラブを綺麗にするのがお仕事で1回のお値段は8800円からとなっている。歌舞伎町のホストクラブのうち、キャットフィーリングを利用しているのは40店以上だという。実際に撤収を見せてもらうこととなった。
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- キャットフィーリング歌舞伎町(東京)
ホストクラブ専門の撤収・お片付けをする会社であるキャットフィーリング。実際に撤収を見せてもらうこととなった。ホストクラブ「TOP DANDY」の前日の営業は大盛り上がりとなっており、ほぼ全てのテーブルにグラスや空き缶が大量に残っていた。撤収部隊9名が到着し、作業開始。テーブルの片付けとバックヤードの食器洗いが同時進行。素朴な疑問として「ホストクラブの片付けって若手ホストがやるのでは?」となったが、お酒を飲んでいるのでフラフラではかどらないためキャットフィーリングは渡りに船であるという。このサービスを使うことで売上げも1~2割は増えたという。キャットフィーリングの売りは速くて綺麗ということで20分で全80卓のテーブルの上の撤収が終了していた。そしてテーブル拭き・トイレ掃除・掃除機がけと分担して片付けていく。ホストクラブ撤収の中で最大の難関は大量のグラスである。ホストクラブのグラスはただ洗うだけではなく、拭き上げが一番重要となっている。そしてこの拭き上げが一番難しいという。入社5年目の高橋オラパンさんはたった5秒で1個を拭き上げ、10個のグラスで32秒となっていた。拭き残しもゼロで毎日3000個のグラスを拭き上げて身につけたとのこと。約2時間で全撤収作業が終了しテーブルも綺麗になった。「ホストクラブ以外にも拡大していく?」については人材確保が整えば広げていきたいとのことだった。
他にもある儲かる撤収ビジネスは「コミケの撤収」であると坂口孝則さんは話した。コミケの撤収は超低コストでほとんどボランティアだが、コミケの設営・撤収に参加した人だけがゲットできる漫画があるという。
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「がっちりマンデー!!」の次回予告をした。
