- 出演者
- 三宅正治 遠藤玲子 榎並大二郎 山崎夕貴 安宅晃樹 広瀬修一 矢澤剛 石渡花菜
きょうのテーマは「住宅ローン破綻」。取材すると思いもよらない出来事でマイホームを手放すことになった人がいる。そんな厳しい現実を調べた。
家を失う!?住宅ローン破綻。年収約560万円の会社員男性は思わぬまさかによってマイホームを手放すことに。価格高騰・金利上昇で住宅を買い急ぐ若者が増える中、30代男性は新婚で夢のマイホームを購入するも、購入直後に離婚。
街の声を聞いてみると、住宅価格が高騰する中でも、家を買いたい人は多い。しかし、「手が出ない価格」という声も多かった。
50代女性は、中古マンションを2000円で購入し、ローンも繰り上げ返済したという。また、2年前に5600万円台のマンションを35年ローンで購入した家族などは、ローン返済に不安な声をあげていた。
街では金利について不安の声があがっていた。固定金利は、ここ5年で3倍近い上昇となっている。住宅金融支援機構によると、住宅ローンの破綻率は2.68%で、100人に2人以上が破綻する計算となっている。
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神奈川・横浜市の佐藤一樹さん(58・仮名)は、35年で3600万円のローンを組み、残り730万円というところで破綻した。月々の支払いは7万円で、年2回15万円のボーナス払いを計画していた。佐藤さんは運送会社に勤務し、母親・妻・娘2人を支えながら苦労なくローンを払えていたが、嫁姑問題により妻と離婚し、更にコロナ禍で退職せざるを得なくなった。佐藤さんは、住宅ローンをボーナス払いなしの返済に組み替え、日給1万円の日雇いのアルバイトで生計を立てていた。しかし、今年、佐藤さんは持病の高血圧症が悪化し、仕事に行けない日が続いた。そして、ローン4か月分の滞納に陥ってしまう。住宅ローンは、6か月滞納するとローン契約が破棄され、金融機関から残金一括返済が求められる。一括で払えない場合は、裁判所に差し押さえられてしまうという。佐藤さんは、書類が送られてきてすぐに富永さんに相談し、任意売却を決断した。佐藤さんの家は、約1200万円で売り出される予定だという。
若い世代からは「賃貸は不安」という声や、住宅を資産として考える人も多いという。総務省家計調査では、20代以下の2人以上世帯の持ち家率は40.7%と、過去最高になっている。
大阪府内に住む近藤佳之さん・加代子さん夫婦は、11年前に35年ローンで2500万円のマンションを購入した。猫が飼えるという条件に飛びつきすぐ購入したため、蓄えはなかったという。住宅ローンの月々の返済額は10万円・年2回18万円のボーナス払いだった。しかし、返済6年目、佳之さんは1型糖尿病に倒れ、会社も退職する事態に。貯金のない近藤さん夫婦は、住宅ローンを支払えなくなり、カードローンを借りることになった。しかし、カードローンも利用限度額の上限に達し、借金の総額は600万円を超えた。住宅ローンが滞納になる直前、富永さんに相談し、家族を守るために自宅マンションを手放すことを決めた。
スタッフが近藤さん夫婦のもとを尋ねると、現在家賃8万9000円のマンションで、猫と共に暮らしているという。マンションは購入時とほぼ同額2500万円で売ることができ、手数料なども含め全て返済したという。600万円を超えるカードローンの借金については、現在、自己破産の手続きをしている。佳之さんは現在もパート勤務で、夫婦の月収は約30万円だという。
介護士の横山亮さん(33・仮名)は、結婚するにあたり3000万円の一軒家を35年ローンで購入した。しかし、結婚からわずか1か月で妻が他の男性の元へ行ってしまい、本来なら妻と分担して払うはずだったローンは横山さん1人の負担となる。横山さんの月収16万円に対し、月々の返済は8万円。ストレスで横山さんはうつ病を発症し、仕事にも行けず住宅ローンの返済が滞り始める。横山さんはマイホーム売却を決めるも、新築の横山さんの家は売却してもローンが完済できないオーバーローン状態だった。そこで、横山さんは、銀行側と売り出し価格を話し合い売却していく任意売却を取ることにした。これで、数100万円の借金は残るも、住宅ローン返済に追われる日々はなくなったという。現在、横山さんは実家の近くで仕事を見つけ、両親と暮らしている。現在、自宅の価格を検討中だという。
茨城県の田上修さん(70代・仮名)は、55歳のときに1260万円の家を15年ローンで購入した。当時、田上さんは大手半導体メーカーに勤務し、年俸は約950万円だった。自宅購入から1年後に早期退職し、関連会社へ就職する予定だったが、東日本大震災で仕事が決まらず、退職金1500万円が2年間で750万円に減少。その後、関西地方で再就職するも、認知症の母の介護のため退職を余儀なくされ、母の家と自宅の二重生活となる。毎月10万円の赤字で、退職金は底をついた。そして、ローンを6か月滞納し、住宅ローン残金600万円の一括での返済を求める通知が届く。田上さんの自宅は差し押さえられ、市場価格よりも安く売られる競売になる事態となった。そんな中、投資家などに自宅を買ってもらい、家賃(リース料)を毎月支払いそのまま家に住み続けられる「リースバック」という不動産取引を頼った。田上さんの家は買取オーナーが見つかり、家賃月5万円で住み続けることができたという。
