- 出演者
- 村上龍 小池栄子
オープニング映像。
渋谷ロフトでは「シュパット」というエコバッグが好評を博していて、累計で1700万個販売された。両端を引っ張ると折り目に沿って元に戻る。この商品を手掛けたのがマーナ。また、同社の「おさかなスポンジ」はこれまでに4000万個も販売されていて、三層構造の真ん中が洗剤をキープしているので泡立ちが続くのが特徴。
マーナの「調味料ポット」ならしっかりと密閉され、3か月前に入れた砂糖でもサラサラだという。墨田区に本社を構えるマーナはブラシメーカーとして明治5年に創業した。現在の従業員は76人で、今期の売上高は約80億円。開発部の谷口諒太氏は独自構造の「シュパット アンブレラ」を開発。留め具がなくても傘がまとまるので、手元が濡れる不快さはない。1月に発売予定の「水ピカ キッチンスポンジ 3層」なら洗剤を使わずとも、茶渋などの汚れを落とせるという。名児耶剛社長は「もっと変化できないか」と意識している。
マーナ本社内には3Dプリンターがあり、アイデアを具現化できる。デザイナーの有馬朝野さんは穴がないマッシャーを試作し、デザイナーたちで試すことで改良を重ねていった。2年の月日の末、先端のギザギザでじゃがいもを割り、滑り止めの底部で押しつぶせる。水洗いすれば、洗い残しもない。1月の発売を控えている。菊田みなみさんは「シュパット」を開発したデザイナーで、ヒットを飛ばしたことで年収の数倍のボーナスがもらえた。名児耶剛社長によると、多くの開発メンバーはデザインの参考にしようと美術館、博物館に足を運んでいるという。新商品を販売した翌年には類似品が出るが、社長は「それでいいと思う。他社がつくる間に先にいく」と語った。
マーナでは毎朝15分のオフィス掃除が行われている。2代目社長の清松は浅草寺の仲見世にゴザを敷き、ブラシを販売していた。1990年代、ブラシ専業から生活雑貨にシフトしたのが4代目の美樹氏。「立つしゃもじ」の開発を手掛けるなど、アイデアマンであり売上高を5倍に伸ばした。5代目の剛氏は2011年にマーナに入社した。
売上高が低迷すると、4代目は焦慮から開発スピード、商品数を求めたという。新商品の展示会で、付き合いのあるバイヤーから「面白い商品が1つもない」と指摘され、商品開発の責任者すら退社した。
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4代目のもとで開発責任者となった名児耶剛氏は年間100種類つくっていた新商品を50種類にまで削減し、デザイナーが開発に時間をかけられるように改革した。谷口諒太氏は「シュパット アンブレラ」の開発に5年を費やしたが、会社は見守ってくれたという。また、既製品の改良にも注力し、エコバッグはレジ袋有料化の追い風もあって会社として最大のヒットとなった。2024年、名児耶氏は5代目社長に就任した。
名児耶剛社長は売上が低迷していた時期を振り返り、「小手先だと思う商品がたくさんあって、お客様に喜んでもらえるようないい商品を作り出せていなかった」と語った。そのなかでマーナを信じる社員がいて、名児耶氏は開発未経験ながら開発責任のポストについた。また、発売した当時は完璧だと思っていたが、ユーザーから改善点があがるため、改良を施していく。「アンブレラ」も軽量化に向けて改良中だという。
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マーナの新商品はアウトドア好きからも好評となっている。
アウトドア好きの和田かおりさんは珈琲を愛飲していて、リバーズというアウトドアメーカーのグッズを使っている。同社を3年前に買収したのがマーナ。マーナの本社内にリバーズのオフィスがあり、最新作は珈琲専用ボトル。セラミック加工により金属臭がせず、汚れもつきにくいという。また、特殊構造により半回転で密閉できる。
マーナのもつ知見、経験をもとにお客が喜ぶようなアドバイスをリバーズにしていきたいという。5代目の名児耶剛社長は「200年は少なくとも継続していい商品をいい商品を作り出すことが最大の目標」と語った。
名児耶社長は「マーナとして、使っている人が気づいていないお困りポイントをどう見つけるかが大事」と語った。
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村上隆は「誰も見たことがないものを、作って、売っている。『魚の形』をしたスポンジや、豚の形をした『落としぶた』、それに、とても小さく折りたためるバッグなど。社長は、大学生まで野球をやっていて、連携が必要な内野手だった。すべてを担うポジションにいたのだ」と収録を振り返った。
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「カンブリア宮殿」の次回予告。
