- 出演者
- 村上龍 小池栄子
オープニング映像。
石川県金沢市で人気の店では金箔ソフトが名物。一方で、かなざわ 美かざり あさのでは金箔を使ったものづくり体験が可能。今回は金沢発の金箔がテーマ。
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- かなざわ 美かざり あさの金沢市(石川)
金沢駅に入ってきたのは石川県を走る観光列車。その列車の名前は花嫁のれん。車内はゴージャスな和の空間で、伝統工芸の輪島塗や加賀友禅をイメージして作り込まれている。観光列車の金箔を手掛けた会社が120年以上の歴史を持つイギリスのスーツケースブランドのグローブ・トロッターの商品も手掛けている。その新作のスーツケースはすずの箔を使っているという。錆びにくい金属で、奥行き感が伝わるという。その仕事を手掛けたのは箔一。社長は浅野達也。浅野が案内してくれたのはヤマハ銀座店。美しい光を放つ金箔で手掛けられたビルの外観は、耐久性があり美しさをキープできるという。箔一が手掛けるのは金箔の常識を超える。10万通り以上の組み合わせからカスタマイズできる腕時計ブランドのKnot。箔一に依頼した新作時計が2年越しで完成したTAKUMI Collection 金沢箔は小さな文字盤に金箔をあしらい、光の具合で様々な表情をみせる美しい金箔アート。銀座にある箔一のショールームには様々な業界の商品開発部が詰めかける。箔一は金箔の技術を武器に、他にない勝因を求める企業かた引っ張りだこ。そんな箔一の拠点は石川県金沢市。日本の金箔製造はほぼ100%。しかし仏具や伝統工芸品などの需要が減少し、減少の一途を辿っている。そんな中金箔技術を武器に急拡大するのは箔一。観光スポットともなっている箔一の本社の箔巧館の一階の販売コーナーでは、日常使いもできる金箔商品。価格は8000円台。そして別のフロアにはプロジェクションマッピングの体験型金箔総合ミュージアムで、金箔作りの魅力を知ることができる施設がある。
箔一では金塊に少量の銀と銅を加え合金にしていく。限りなく薄く伸ばすためにはこれが必要不可欠。高温で溶かした合金をローラーで々伸ばしていく。薄くなったものをカットし特殊な紙に挟み込んで今度は叩いて伸ばす。ここまでで1000分の5ミリの大きさに。そして伸ばしたものを厳重に重ねて1トンの力で更に叩いて伸ばし1万分の1ミリを生み出す。
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箔一の金箔工場では熟練した女性たちがちぎった箔を小箱に貼り付けていた。ちぎり技法が生み出す微妙な濃淡が、飽きの来ない風情を生み出す。さらに大皿の一部に金箔をちらした技法。この工房で作っているのは工芸品だという。一方別の建物で作るのは食用品。箔一は湖池屋のポテトチップスや森永の金のチョコボールまで様々な企業とコラボ。またこの工房では巨大な金箔を貼る作業が行われていた。ここは金箔を使った建材を作る工房で、年間300もの案件を受注している。そんな商品ごとに部署をわけることで浅野はビジネスを拡大させている。この日視察しにきたのは銀座の中央通り沿いに立つ建物。11月にオープンした宿泊施設のふふ 東京 銀座で箔一が任されたのは大切な顧客を最初に出迎える場所のエレベーターの内装。この壁の銀箔は健在部門お仕事によるもので、専門性を極めることで難易度の高い以来にも対応できるという。
箔一は2020年にトヨタの高級車ブランドンのレクサスに驚くような箔を採用した。シックな車内をひきたてる永遠と言われる輝きのプラチナ箔。10年越しで受注につなげた箔一の職人の串岡にこだわりを聞くと、狭い面積に伝統工芸の風合いを出すために小型の箔を作り、バラバラに配置し風合いを出したという。泊一が様々な顧客の心を掴める理由には職人達の魅力的な金箔技法にある。そんな常識を破る一貫生産システムが九州新幹線の内装や世界的メーカーの重厚スーツケースなどに使用される。黄金のキットカットまで伝統の技で人々の心を動かしている。
スタジオに箔一の金箔の製品が登場。浅野はその製品の金箔の技法のこだわりを解説した。浅野は発想が思いつけば社員に連絡するほどいつも考えているという。九州新幹線についてはいろいろな素材を使ってリニューアルし旅をするというコンセプトで、伝統産業の金箔を使ってほしいとアプローチをし実現したという。またトヨタのレクサスに採用されるまでは大変だったと語り、大企業で品質を均一にするのは大変なので、使ってくれるのは奇跡にも近いようなことだと答えた。また金箔には手作りの良さがあり、偶然性を大事にしていると答えた。また箔一は一貫して原材料から商品まで作っているが、浅野はこれは結果論だと答えた。
この日、佐賀県・唐津市には浅野の姿が。やってきたのは佐賀を代表する祭りの唐津くんちが行われていた。唐津くんちに使用されるおおきな山車は、金ピカに光る部分を5年前に箔一が修復を行った。その山車の以前の姿は、全体の劣化が進み、金箔などは一部剥がれてしまっていた。それを担当したのは職人の木戸口。そしてその出来具合に街の人は満足している。日本の伝統文化にも金箔の技術があってこそ残していける。
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石川県金沢市の箔一の販売コーナー。ここには遠方からファンが訪れる。その売場の一角に掲げられる写真には浅野の母で金沢の金箔を金沢箔として売り出した浅野邦子の写真が。1967年に邦子は結婚を機に金沢へやってきた。その夫の家業は金箔製造だったが、当時から金箔作りが行われていた金沢は、産地として全国的な知名度はなかった。まだ20代だった邦子は、売り上げが減り続ける金箔作りに違和感をもち、金沢の金箔を誰もが知るブランドにしたいと思い立った。取り組んだのは、仏具ではない日常使いできる金箔商品。しかし職人たちは協力的ではなかったという。なんとか必死で説得し商品を作りあげ東京の百貨店で飛び込み営業をしてまわった。諦めず商品のデザインの開拓を重ね、必死で百貨店で金沢箔を売り込んだ。浅野はそんな母に厳しくも情熱があり時代を駆け抜けていった人だったと答えた。また母についてはいつもお金に苦労している様子だったと語った。そんな邦子のビジネスの突破口になったのがうつくしやという店のあぶらとり紙。元々は金箔作りが生まれたものだという。邦子はあぶらとり紙を東京の百貨店などに売り込み人気に。その後のビジネスの足がかりになったという。浅野は元々あぶらとり紙の元になった箔打紙は捨てられていたもので、金箔屋が副業的にあぶらをとる紙として副業的に売っていたものだったという。
この日箔一にやってきたのは石川県七尾市で日本料理を営む川嶋さん。川嶋さんの店は去年の能登半島地震で壊滅的な被害をうけ、未だに営業停止が続いている。この日箔一にやってきたが、そこには川嶋さんの貴重な食器の数々。壊れた器を箔一が金継ぎで修復してくれたという。浅野は何かできないかと無償で金継ぎを行ったという。
石川県金沢市のひがし茶屋街。大行列の金箔ソフトの店には秘密が。以前は銭湯として利用されていたが、店内にもその名残があり、2011年に箔一 東山店としてリニューアルオープン。ひがし茶屋街は、高齢化や人口減少で、街の美しい景観を維持できなくなっていた。それをなんとかできないかと浅野が立ち上がった。外壁が美しい代表的な茶屋建築も箔一が買い取った。内部は茶屋建築らしい風情が残した一方で、二階は茶房 やなぎ庵があり、カフェに改造した。また金箔の廊下は浅野がつくり、建物を再生。金沢の伝統を次に伝えたいと考えている。浅野は金沢という街があるからこそ伝統産業があると語り、昔ながらの金沢でいることが大事と答えた。またインバウンドが増えているので日本の良さを伝えたいと答えた。
先行き不透明な時代 サバイバルに必要なことに浅野は金をよりよいものに使い、価値を保っていきたいと語った。
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村上龍は今日の総括に金箔は、四号色の品位があるものだと食べてもいいことになっているらしい。ちなみに四号色とは、金が約94%、銀が約4.9%、胴が0.66%の合金だ。それを厚さ0.0001ミリメートルの箔状に延ばすと金箔ができる。わたしは触れたことがない。装飾としての金箔は普段から目にするが、何かに埋め込まれていたり、貼ってあったりする。その技術を駆使しているのが「箔一」だ。創業者の母が、基礎を築いた。浅野さんがあとを継いだ。金箔は食べても味はない。だが、豪華さを競えば無敵だ。とした。
カンブリア宮殿の番組宣伝。
