2026年6月18日放送 23:06 - 23:55 テレビ東京

カンブリア宮殿
【社名も社屋も一新!1兆円水産企業のリボーン戦略】

出演者
金原ひとみ ヒャダイン 池見賢 
(オープニング)
オープニングトーク

ヒャダインと金原は今回の企業は今年の春に大幅にリニューアルしたと紹介した。

今年3月に社名を変更 本社も高輪に移転した会社は?

高輪ゲートウェイシティはオフィス・住宅・商業施設を持つスマートシティ。そんな場所に引っ越してきた大企業はUmios。そのリボーン戦略に迫る。

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オープニング

オープニング映像。

カンブリア宮殿 なぜ業界トップ企業が社名まで変えるのか?
「マルハニチロ」の社名と決別「ウミオス」としてリボーン

原材料の仕入れから加工・販売までを一気に担うウミオス。その売上は1兆円を超えている。水産業界のリーディングカンパニー。長年親しまれててきた、マルハニチロという名前を変更したのは今年3月。そこには会長の池見の大きな覚悟があった。社名とともに組織を生まれ変わらせるリボーン戦略を行ったという。そもそも水産物を調達するのが得意なマルハと食品の加工や販売に強みをもつニチロが2007年に経営統合し、マルハニチロが誕生した。互いに相乗効果を生み出すはずが、両社は大きな隔たりを感じていた。組織体制も縦割りで、時に隣の部署を押しのけて利益を出そうとすることも。そんな社内を一新しようと26年3月に本社を豊洲から高輪ゲートウェイへ移転。そのオフィスはフリースペースがあり、他の部署との交流を増やそうとオフィスの半分をそうしたスペースに。

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ウミオスでは社内の部署同士の交流を増やすため定期的に飲み会を開くなどしているが、気になっている部署を誘って開催するワイガヤBarでは原料調達をする部門が、営業部門を招いた。売り出したい商品を試食してもらい、販売する場所を増やしてもらおうとアピール。部署同士での交流で柔軟な発想も生まれやすくなるという。池見は新社屋の評判には7割出社の予定だったが皆会社に来ていると答えた。また新社屋について、経営陣はオフィスの中身には一切口出すをせず、若い人たちが今後過ごしやすい環境を自分で作ってくださいと任せたと答えた。高輪ゲートウェイを選んだ理由には、実験場としてJR東日本がスタートアップ企業を多く招いているために大学もあり、環境を整えてイノベーションの話をしようという発想だったという。さらに新社名の「ウミオス」の意味に池見は外国人に社外取締役がいて、ニューヨークの弁護士から日本語を入れろというアドバイスを受けて「海」があり、地球の色々な課題を解決するという意味で「OS」がついていると答えた。

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以前の組織体制に危機感を持っていたという池見。2020年に社長に就任したがその時期はコロナ禍で、1年半ほど社長ながら事務所でじっとしていたという。しかしそれが開けるとエネルギーや原材料は高騰していき、円安になるなどあらゆる環境に対応できる強い組織が必要であり、今のままではまずいと感じたと答えた。

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缶詰に魚肉ソーセージに冷食 名店とのコラボ商品も開発

ウミオスの取り扱う商品は何と言っても缶詰。ロングセラー商品のサバ缶にデザインが特徴的なさんまの蒲焼もおなじみ。他にも魚肉ソーセージがある。中でも売れている商品は横浜あんかけラーメン。麺によく絡んだあんかけスープとシャキシャキ野菜の食感が人気。冷凍食品ではえびとチーズのグラタン。お弁当に入れるだけで、忙しい朝に時短できると人気。その商品開発もリボーン戦略で大きく生まれ変わらせている。4月に発売した赤坂璃宮の冷凍小籠包は、開発の過程でこれまでにない試みを行ってきた。他の部署の社員とその家族に試作品を食べてもらい、率直な感想をよせてもらった。その結果、加熱ムラができ、皮が破けてスープが漏れてしまうとの意見が多かった。そんな意見から生まれたのがそのまま口に運べるレンゲ型のトレー。これなら皿に移す必要もなく、万が一皮が破けてもスープはこぼれない。

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別の開発現場では、外部から招いた北原規稚子さんは元資生堂の社員でツバキやエリクシールをヒットさせたブランドマネジメントを担当した凄腕マーケター。顧客視点での商品開発を大切にしているという。商品のターゲット層になる顧客層にあわせ、架空の人物像を設定。独身で20代の男性は中小企業の年収600万円。中堅私立大出身、一年ほど彼女がいないなど、その人物などを徹底的にイメージ。架空の顧客像を設定し商品戦略を決めるマーケティング方法だという。スタジオでは、ウミオスの商品を紹介した。商品開発のリボーン戦略は池見の指示だったという。以前は開発会議があり、商品の最終決定のために役員が試食していたが、おじさんたちが判断したところでと、ターゲット層にそぐわないということでやめてもらったという。また消費者の起点からどういう商品が欲しいか業界に関係なくニーズをどう見るかが大きなポイントだと答えた。

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最新の養殖技術は“浮沈式”南方の魚種“スギ”を養殖

ウミオスのリボーン戦略は、生産現場まで広がっている。鹿児島県の桜島はウミオスがブリやカンパチを養殖している。去年水産業は大きな岐路にたった。それは地球温暖化や乱獲などの影響による漁獲量の大幅な減少。40年ほど前に国内の漁獲量は、1300万トン近くあったが357万トンまで激減。この問題に対応するためにウミオスはこれまでに養殖場を生まれ変わらせようと、生け簀を海の中に沈めて使用が可能。水温が高くなっても、温度が低い深さまで沈めることができる。これなら魚にとって快適な環境で育てることができる。さらに、ウミオスの養殖場は最新AIによって大きく変化。水中カメラで魚の状態を24時間くまなくチェックでき、体長や全長、太り具合まで1尾単位で測定し、出荷時期がわかる。

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奄美大島では、新たな魚種の養殖に挑戦していた。その魚はスギ。世界中の温暖な海域に住んでいる熱帯性の魚。高い水温で育つが成長スピードの速さも特徴。出荷までおよそ2年かかるブリに比べ、最短4分の1の期間で出荷できる。3万尾のスギの養殖に成功している。ブリやカンパチに似た食感で脂がたっぷり。スギの味に金原はカンパチと言われてもわからないと答えた。煮付けにはふわっとしていて、これまで食べていてもおかしくない味と答えた。スギが養殖されてこなかった背景に池見はウミオスは鹿児島県の錦江湾でブリやカンパチの養殖をしているが問題なのは地球温暖化。水温が以前よりも高くなってしまい、魚の成長に著しく悪影響がでるようになったという。これからの養殖は生け簀を沈めて温度の低い場所で育てるか、温暖な地域の魚を養殖するかが鍵になると答えた。さらにAIの技術で魚のえさやりの時期も適正にわかるようになったと答え、高騰する餌代に対し適量で与えられ、海洋汚染も防げると答えた。食卓に並ぶ魚に対しても、今と昔では獲れる魚の場所も変化していると答えた。

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元高校球児の新社長安田 横浜スタジアムでドキドキ

横浜市の横浜スタジアム。そのテラス席では野球を観戦しながらバーベキューを楽しめる。その現場ではウミオスのカニカマが焼かれていた。この日始球式を行っていたのは元高校球児のピッチャーのウミオスの社長安田大助。

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「大洋ホエールズ」を運営 マルハとニチロ 統合への道

横浜スタジアムで始球式を行っていたのは元高校球児のピッチャーのウミオスの社長安田大助。それを見守っていた会長の池見は、マウンドに立ったら観客に挨拶すると答えたが、安田は忘れていたという。横浜DeNAベイスターズとウミオスには深いつながりがあり、DeNAの前身が大洋ホエールズという球団名だった。当時のオーナー企業がウミオスの前身の大洋漁業。1880年に創業し、捕鯨事業で躍進。その後マルハと名前を変更し、水産物の調達する川上で日本を代表する企業に。ニチロは1907年に創業しあけぼのブランド代表する鮭缶の製造販売を中心に冷凍食品事業にも参入。商品を販売する川下で成長していた。2007年に2社は経営統合しマルハニチロへ。

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池見は京都大学を卒業し、当時の大洋漁業に入社。海外事業部に配属され、40代までの大半をソロモン諸島やタイで過ごした。そんな池見が本社に呼び戻されたのは2013年。その理由は経営統合されてもマルハとニチロでそれぞれ溝ができていた。そんな状況を打破するために、社内政治には無縁の池見が改革を任された。しかし本社の状況を目の当たりにした池見は愕然とした。

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「マルハ」と「ニチロ」統合してもバラバラ感

池見はマルハニチロの時代、本社に呼び戻された。その理由は経営統合されてもマルハとニチロでそれぞれ溝ができていた。経営統合して6年以上経過しているのにもかかわらず子会社や関連会社の多くは以前の社名を使い続けていた。さらにマルハ側は主力商品にマルハだけのロゴを使い続け、ニチロはあけぼのという古いブランド名を外すことはなかった。統合の相乗効果を生み出すには程遠い状況だった。池見はマルハに入社した理由には海外勤務がしたかったが、その意見がすんなり受け入れられたと答えた。海外勤務は幸せだったというが、急に呼び戻されて経営企画部長に就任し戸惑いがあったと答えた。当時の社内の状況については、ケンカしているわけではないが、違うやり方で続いているのが残っていたという。互いの強い所を生かそうというコンセプトだったので、仕事まで別々になっていたと答えた。また改革途中で社長の座を退いた池見。企業改革は始まったばかりだが社長業はやることが沢山あるために2人体制でやるべきと会長になったと答えた。

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社員にこっそり聞いた 答えて!池見会長

ウミオスの社員に会長の池見への意見をぶつけた。役員人事について、マルハ・ニチロ出身でバランスを考えている?について池見は全く考えていないと答えた。

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(エンディング)
編集後記

金原は総括に、食べるのは好きなのに、魚の置かれている環境については、あまり考えたことがなかった。地球温暖化や乱獲の問題も、そこまでとは思っていなかった。畜産とは違い、生きる場所が違う魚の研究は、気が遠くなるような道のりだったに違いない。だがしかし、池見さんはその過程について、試行錯誤について、朗らかに語ってくれた。刻一刻と変化する海の環境と向き合い続け、消費者の食卓のため、水産の未来のため、変わることを恐れるのではなく楽しみながら、新しいことに挑戦し続けるウミオスの姿は変化に慄く全ての人の心の支えになるだろう。とした。

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次回予告

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