- 出演者
- 中川栞 別府正一郎
オープニング映像と挨拶。
フランスではヨーロッパ議会選挙で極右政党が大勝したのを受けて、マクロン大統領の決定で急きょ今月末に行われることになった議会下院の選挙に向け、政党間の駆け引きが活発化している。右派の共和党のシオティ総裁が50年間続いたタブーを破って極右政党「国民連合」との選挙協力を発表した。共和党内では総裁の辞任を求める声が出るなど、激しい反発が起きているが、フランス政界に激震が走っている。総裁の決定の背景には彼の地元ニース市が抱える事情があるという人もいる。今回のヨーロッパ議会選挙で共和党はニース市で国民連合に惨敗して6位に終わっている。2026年の選挙でニースの市長の座を狙っているシオティ氏にとっては極右の協力が不可欠になっているという。
一方、左派政党は不服従のフランスのリュファン氏の提案に応えて左派連合の形で協力体制をとることに合意した。合意の内容、候補者選び、選挙に勝利した場合誰が首相になるのか疑問が残る。緑の党、不服従のフランス、社会党、共産党の左派政党は、一日中話し合いを続けていたが合意の詳細は決まっていない。しかし、関係者は楽観視している。10日、話し合いの末、各選挙区で左派連合の統一候補を立てることが決まった。社会党のデルガ氏は「私は左派連合に賛成だが、候補や政策についてはまだ話し合いが必要だ。ウクライナ・パレスチナ紛争をはじめ複数の意見の相違も顕著だ。首相候補をだれにするのか。メランション氏やリュファン氏は全員からは指示されないだろう。フランス民主労働総同盟の元事務局長ベルジェ氏の名前が上がっているが、本人はまだ意思を表明していない」などとしている。
フランスでマクロン大統領が突如議会下院の解散を決定。6月30日に議会下院解散、投票日は7月7日。今回の選挙が国際的にも注目を集めているのは、ヨーロッパの中心になり民主主義の伝統を誇る国で極右の首相が誕生する可能性が出てきているから。台風の目になっているのが極右政党、国民連合のジョルダン・バルデラ党首。党首はパリ北部の経済的に貧しい郊外で育ち、10代のころから極右の思想に共鳴し、政治活動に専念するためにソルボンヌ大学を中退した経歴で知られている。28歳とフランスの政界で極めて若い年齢。SNSでも積極的に発信し若い世代の支持を集めることに成功しているといわれている。「フランス第一」で不法移民の排斥を掲げ、EUが掲げる統合の理念を徹底的に批判している。ウクライナ支援にも否定的。フランス議会は577議席。過半数は289議席。世論調査では、国民連合は235から265議席獲得するとの予測を伝えている。この予測どおりならば国民連合は単独では過半数には達しない。しかし、他の保守派が連携した場合は多数派を形成することは可能だと分析されている。仮にバルデラ氏が首相に選出された場合、大統領のマクロン氏は中道、首相のバルデラ氏は極右とそれぞれの政党がねじれた状態になる。フランスでは外交や国防は大統領が強い権限を持ち、首相が内政に権限を持つ。直近では1997~2002年にこうした保革共存が起きた。極右の勢いを止めるためにマクロン大統領が打って出た議会選挙。しかし、かえって極右の首相誕生という結果を招くのか。まさに大きな賭けとなっている。
ロシアの軍事侵攻が続く中、ウクライナの復興について話し合う会議が日本など60か国以上の政府や関係者が集まってドイツで開かれた。会議に出席したウクライナ・ゼレンスキー大統領は防空システムへの支援の強化を改めて訴えた。ドイツ議会はゼレンスキー大統領を大歓迎したが極右とポピュリスト左翼は欠席した。ゼレンスキー大統領はヨーロッパ議会選挙での極右の波について「親ロシアのポピュリズムはウクライナだけでなく全ヨーロッパに悪い影響を与える」と述べた。この戦闘でロシアの優位は空にあるとしてできる限りの防空支援を求めてベルリンにやってきた。また「武器の力だけを信じているわけではない、外交にチャンスを与えたい」と今週末、スイスで開かれる平和サミットを念頭に発言した。ショルツ首相はウクライナの復興に5000億ドル近くが必要だとした世界銀行の試算に触れ、民間に投資を呼びかけた。EUのフォンデアライエン委員長は「ウクライナはEU加盟への全てのステップを踏んでいるので加盟交渉は今月中に開始すべき」とした。
パレスチナのサッカー協会の会長が昨日、ワールドカップ予選が行われたオーストラリアへの入国ビザが認められず、イスラエルの影響を受けた政治的決定だと反発している。入管当局は申請書類の不備を指摘しているが、会長はパレスチナオリンピック委員会の会長も務める有力な政治家で、オーストラリア政府は決定に距離を置く姿勢を示している。ラジブ会長はオーストラリアに訪問した事がある。この決定にはイスラエルが何らかの影響を及ぼしていると見ている。オーストラリアのアルバニージ首相はこの決定から距離を置いている。オーストラリアにいるパレスチナ人達はこの決定にガッカリしている。
ロシアで開かれたBRICSの外相会議に出席した中国・王毅外相はロシアのラブロフ外相やイランの外相代行らと個別の会談を行い、新興国や途上国との連携を強化し欧米に対抗する姿勢を改めて打ち出した。ロシア・ラブロフ外相と会談した際、王外相は「中国はロシアとともにBRICSの戦略的パートナーシップを強化し、多極主義や共同発展を促すことを大々的にアピールしていきたい」と話した。イラン・バゲリ外相代行と会談した際、王外相はイランが正式メンバーとしてBRICS外相会議への初参加に歓迎の意を示したうえで「イランとの戦略的協調性を保ち、グローバルガバナンスにおけるBRICS改革の意義を発揮し、途上国の影響力を高め、発言権を確保し国際秩序を、より公正で合理的な方向に向かわせるよう推進しなければならない」と強調した。
中国・大連の海辺は2018年に中国を訪問したキム・ジョンウン総書記と習近平国家主席が散歩した場所である。記念に残された足跡のプレートはすでに撤去されたという。近くのレストランにはキム・ジョンウン総書記らの記念写真が展示された部屋があったが、最近閉鎖されたという。両国関係の微妙な変化は北朝鮮大使館でも見られる。キム・ジョンウン総書記の父親と祖父が中国を訪問した時の写真や習近平国家主席が北朝鮮を訪問した時の写真は、キム・イルソン主席の生前の写真に変わっている。北朝鮮、中国、ロシアに対する国際社会の否定的な見方に対し、中国は距離を置くための措置を行った。中国が国連の北朝鮮に対する制裁を意識して北朝鮮との経済交流を縮小させたことで、北朝鮮の不満が高まっているという。
明日はイタリアで始まるG7の首脳会議において、ウクライナへの支援を強化しようとするフランスの動きを紹介する。
アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催された世界ピザ選手権。14か国から174人が参加。13部門で競いあう。中でも盛り上がりを見せたのが「ピザアクロバットフリースタイル」。優勝したのはアルゼンチンのシェフ。
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- ブエノスアイレス(アルゼンチン)
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