- 出演者
- 上垣皓太朗
今回はことし誕生70周年を迎えるミッフィーを取材。誕生の由来や日本で愛される理由とは。
- キーワード
- ミッフィー
オープニング映像。日本のキャラクタービジネス市場は2.6兆円。世界IP売り上げランキングTOP10には日本のキャラクターが5つ(1位:ポケットモンスター、2位:ハローキティ、6位:アンパンマン、8位:スーパーマリオ、9位:少年ジャンプ)もランクイン。世界・日本ともに需要が伸びているキャラクタービジネス業界を上垣皓太朗アナウンサーが調査する。
上垣アナがミッフィーを取り扱う会社「ディック・ブルーナ・ジャパン」を訪問して取材。ミッフィーを中心としたディック・ブルーナ作品の版権管理業務を行い、日本国内の商品やイベントを全て監修。ディック・ブルーナはミッフィーを生み出したオランダの絵本作家。1927年生まれ、2017年に死去。120冊を超える絵本を出版した。ミッフィーは1955年生まれ。0~6才くらいで描かれることが多く、未就学児ぐらいの女の子だという。オランダでの名前は「ナインチェ」(NIJNTJE)。“うさちゃん”の意味。NIJNTJEは英語圏の子どもたちが読みにくいので、編集者が作者と相談した結果、ミッフィーに決まり、1960年代からミッフィーと呼ばれるようになった。語感で選ばれたらしい。日本では福音館書店の編集者がオランダでミッフィーの絵本を発見し、1964年に「ちいさなうさこちゃん」として出版。児童絵本が希少でライバルが少ない時代だったので人気となった。絵本を読んでいた世代が親になり、子どもにミッフィー商品を購入したことから、1990年代にミッフィー市場が飛躍的に拡大した。ミッフィーについて教えてくれたディック・ブルーナ・ジャパンの鐵田社長は1963年生まれの卯年。昭和2年生まれの作者・ブルーナも卯年だという。
上垣アナがディック・ブルーナ・ジャパンでミッフィーを取材。1954年に作者ディック・ブルーナの息子が誕生。息子のためにウサギの話を描く途中で出版物になった。ミッフィーはシンプルなデザインが特徴。作者いわくウサギを見た時に鼻と口が✕に見えたという。話を聞いたディック・ブルーナ・ジャパンの鐵田社長はミッフィーの魅力を「でしゃばらないかわいさ」と表現した。日常使いしやすい「謙虚な」デザインのものが多い。上垣が以前に取材したマリモクラフト・香取社長は「ミッフィーのデザインは洗練されている。目と口があるだけでミッフィーだと分かる」と語っていた。日本で販売するミッフィーグッズは、ディック・ブルーナ作品の全著作権・商標権を有するオランダの会社「メルシス」とブルーナさん(存命時)に確認してもらっている。デザインの申請本数は年間3000本にもなる。
ミッフィーのデザインルールについて菱沼早悠里さんにお話を伺った。菱沼さんはデザインの監修・ライセンシー企業に対する窓口業務を担当するアカウントエグゼクティブ(AE)。ディック・ブルーナさんが描いたミッフィーを改変・加筆することはNG。ミッフィーの絵本はブルーナカラーと呼ばれる6色と白・黒だけで描かれているが、ミッフィーグッズはブルーナカラーでなくてもOK。ミッフィーとハートマークの組み合わせは世界観に合わないためNG。ミッフィーのデザインは変化しており、過去のデザインを見ることができる「ミッフィー70周年プリントトレーナー」を紹介した。ブルーナさんは意図的にデザインを変えたわけではなく、ミッフィーを常により良いものにしようと心がけて描いた結果だという。ブルーナさんは死去したため、今後は新しいデザインは生まれない。特別な商品を除けば、1つの商品に複数のデザインを使うことはNG。菱沼さんの親や娘もミッフィー好き。世代を超えて愛され続けてほしいと語った。
ディック・ブルーナ・ジャパンの菱沼さんが担当した商品で一番苦労したものについて語ってくれた。
ミッフィーはほとんどコラボしないが、鐵田社長はさくらももこ「ちびまる子ちゃん」とのコラボが印象に残っているという。コラボ商品を見せてくれた。さくらももこがディック・ブルーナのアトリエに行ったのがきっかけで親睦が深まり、さくらももこが亡くなった後に、事務所の人がさくらももこが描いたまる子とミッフィーの絵を持ってきてくれたことからコラボが実現した。ミッフィーは鳥獣戯画ともコラボしている。
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