2026年7月7日放送 19:30 - 19:57 NHK総合

クローズアップ現代
“暑いけど休めない” 相次ぐ職場の熱中症

出演者
星麻琴 
(オープニング)
オープニング

今回は異次元の熱中症対策。

キーワード
熱中症
#5140 “暑いけど休めない” 相次ぐ職場の熱中症
“暑いけど休めない” 相次ぐ職場の熱中症

命の危険にかかわる暑さのデータでは、最新の厳重警戒が50%に及んでいる。警備会社に務める50代男性は仕事中に熱中症を発症して命の危険にさらされたことがある。その日は8月で、35度を超える猛暑日であり、開始30分で体調に違和感を覚えたが、持ち場を離れず、5時間後に後頭部から倒れ救急搬送された。診断の結果は重度の熱中症で、男性は後遺症が残り、現在でも日常的なめまいに悩まされている。職場での熱中症死傷者数の推移では、2025年に約1,800人と過去最多となった。国は企業に対し、国が定めたガイドラインに基づいて対策を取るよう促している。ガイドラインの策定に携わった専門家が重視したのは暑さ指数であり気温や湿度から算出している。3年前に報告されたアメリカの実証実験では実際の体の状態と本人が感じる暑さ・辛さを数値化し、その結果、人によって熱中症リスクを十分に自覚できないことが判明した。暑さ指数が高ければ強制的に一定時間休んでもらうことが大切になるなどと専門家が伝えた。

キーワード
労働安全衛生総合研究所厚生労働省大嶋秀雄日本総合研究所暑さ指数熱中症環境省

大手ゼネコン企業では熱中症対策室として冷凍車を用い、氷入りのジュースも無料配布し、現場毎に数百万円の予算を組んで様々な対策を講じている。現場毎に暑さ指数を計測し、作業時間の管理も行っている。腕に装着したデバイスでは個人ごとの体調も把握し、客観的な数値で判断している。取材した結果、対策が形ばかりになっている企業もあることが明らかとなった。高速道路などの工事現場で働く二次請け企業の作業員である男性は、現場では暑さ指数計測器が配られ、注意喚起はあるが実際に休みなさいとはならないなどと明かした。その原因は工期にあり受注側の企業が作業を止める判断をするのは難しい現状がある。男性は夏期間で熱中症にならずに今の状態で仕事をするのは無理なことなどと告げた。

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暑さ指数熱中症
“暑いけど休めない” 職場の熱中症 どう防ぐ

産業医科大学の学長である堀江正知が登場。堀江は症状がない状態で熱中症リスクを評価することは医学的には容易なことではなく、客観的な指数に基づいて判断することが極めて重要などと伝えた。堀江は熱中症の4要素である環境・作業負荷・作業時間・衣服と複合的なものであり一律の基準で線引して予防するのは難しいなどと話した。

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暑さ指数熱中症産業医科大学
対策コストが負担に… 職場の熱中症 どう防ぐ

ゼネコン二次請け企業の経営者である後藤は3人の社員とともに現場を回っており、毎日コンビニで仕入れる氷代やファン付き作業服の支給が負担となっている。仕事の単価は夏も冬も変わらないが、社員を休憩させるために夏場は人員を増員するがその人件費が後藤の会社持ちになっている。後藤は二次請けであるため追加予算を要求すると他に仕事を回されてしまう不安がありできなかったなどと明かした。後藤の会社では従業員のボーナスを削って人員を増加しており、必要な熱中症対策をするほどに利益が減少していっている。

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熱中症

堀江はコストがかかる熱中症対策は実施されない現場もあり、請負会社が必要なコストを請求し、発注会社が応じるような社会になっていくべきなどと伝えた。今年、国は熱中症対策にかかる費用の価格転嫁に応じるよう企業に協力依頼をしており、一方では発注元もクライアントが安さを求めるためどこまでが許容できるかという状況となっている。堀江は暑さへの対応として夏納期・夏価格として、夏における納期と価格を改めて設定して社会全体で支えていく必要があるなどと解説した。

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熱中症
“暑ければ休める”へ 働く人を守るには?

国が発注している道路工事では夏の暑い時期を避けて工事を行う契約を結んでおり、7月から9月を休工として、工期を3か月伸ばし、労働者の健康を担保するという考え方としている。一方で休工期間中は利益を上げられず従業員への給料が減少するリスクもある。国は今後にこうした収入減少を一部カバーできるモデルを検討していく考えとしている。松山河川国道事務所では必要と認められるものは費用を工事費用に反映できる仕組みを今後構築していくとしている。

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国土交通省国土交通省 四国地方整備局 松山河川国道事務所

休業中の収入補償はフランスでは政府が一定基準の暑さで休業可にし、給料の8割ほどを建設業界からの拠出金から補償している。堀江は暑さ指数が31度になると運動は原則中止になるが、現場では分かりやすい線引が難しいため現場の知恵が必要になってくるなどと伝えた。今回取材した現場の声を紹介。堀江は自分がそうした現場で働くとしたらどう思い感じるのかを常に考える必要があるなどと語った。

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暑さ指数

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