- 出演者
- 伊藤良司 西川典孝 林田理沙 久保井朝美 豊島実季 荒木さくら
オープニング映像。
韓国の国会でユンソンニョル大統領の弾劾を求める議案の採決が行われ、国会議員の3分の2以上が賛成したことから議案は可決された。ユン大統領の職務は停止され、今後、憲法裁判所が弾劾が妥当かどうかを判断することになる。けさ、ソウルにある国会議事堂前では多くの人が座り込んで弾劾議案の採決の行方を見守っていた。野党6党が提出したユンソンニョル大統領の弾劾を求める議案。可決には国会議員の3分の2に当たる200人以上の賛成が必要で、与党から少なくとも8人が賛成に回る必要があり、その動向が焦点となっていた。事態が動いたのは本会議の開始直前。前回、与党のほとんどの議員が参加しなかった本会議。きょう午後4時過ぎに始まった本会議には与党議員の姿が。採決には国会議事堂300人全員が出席。投票の結果賛成が204票反対は85票で3分の2以上が賛成したことから議案は可決された。野党側の議員は192人で与党から少なくとも12人が党の方針に反して賛成に回った形になる。弾劾の議案が可決されたことでユン大統領の職務は停止され、ハンドクス首相が大統領の職務を代行する。ユン大統領は談話を発表。ユン大統領「私は決して諦めない。私への叱責と激励を心に受け止め、最後の瞬間まで国会のために最善を尽くす」。最大野党「共に民主党」。イジェミョン代表のコメント。韓国KBS。韓国・ユンソンニョル大統領は、おととい発表した国民向けの談話で、「非常戒厳は正当な措置で、内乱に当たらない」と主張し、非常戒厳を宣言した理由を述べた。ユン大統領「巨大野党の反国家的な行為を国民に知らせ、野党に警告することが目的だった」。また、中央選挙管理委員会の庁舎や国会に軍を投入した理由についても言及。「選挙管理委員会をはじめとする憲法機関や政府機関に、北朝鮮によるハッキング攻撃があった。そのため情報流出とシステムの安全性を点検しようとしたが、選管は憲法機関であることを掲げ、かたくなに拒否した」。その上で、「統治行為がどうして内乱になるのか。大統領の非常戒厳宣言の権利行使は司法審査の対象にならない統治行為。弾劾であれ、捜査であれ、私は堂々と立ち向かう」と述べた。石破総理大臣はユン大統領の弾劾を求める議案が可決される前、訪問先で記者団から日韓関係への影響などを問われ、コメントは差し控えたいが事態については注視しているとした上で、「引き続き緊密に意思疎通をしていかなければならず、そのためにあらゆる動力をしたい」と述べた。また、政府関係者はNHKの取材に対し、「ユンソンニョル大統領が外交にあたることができなくなり日韓関係は停滞するだろう。岸田前総理大臣とユン大統領が築いた日韓関係を維持したいが、日本政府としては様子を見守ることしかできない」と述べた。
(中継)韓国・ソウル。弾劾の議案の可決から4時間以上が経つが今もたくさんの人たちが残っている。ユンソンニョル大統領の職務は停止されたが、大統領の早期の退陣や逮捕などを求める声はいまだ収まる気配はない。
韓国の政治に詳しい神戸大学・木村幹教授に話を聞く(なぜ可決されたのか、戒厳令の理由、憲法裁判所の審理のポイントについて)。憲法裁判所の手続きについて解説。ユンソンニョル大統領の職務は一時的に停止され、職務は首相が代行。憲法裁判所が180日以内に弾劾が妥当かどうか最終的に判断。裁判所が妥当と判断した場合は大統領は罷免され、60日以内に大統領選挙。弾劾は妥当ではないとして棄却すれば、ユン大統領は職務に復帰。北朝鮮に言及。
韓国・ユンソンニョル大統領による非常戒厳。内乱にあたるかどうかが焦点となっている。非常戒厳を巡って最初に逮捕された政権幹部は、ユン大統領の最側近とされるキムヨンヒョン前国防相。大統領に非常戒厳を進言したとされ、内乱などの疑いが持たれている。そして検察は、国会に部隊を突入させた陸軍の特殊性司令部を捜索。当時の司令官はユン大統領から指示があったと証言。狭まる包囲網。警察は11日、大統領府や警察庁などの捜索に着手したと発表。捜索の令状には、容疑者はユン大統領と明記され、韓国メディアは大統領への強制捜査は時間の問題と伝えている。さらに昨夜、警察が警察庁のチョジホ長官と首都ソウルの警察のトップを、非常戒厳に関与したとして複数の韓国メディアが伝えた。長官は逮捕前の取り調べに対し、「大統領が6回、電話をかけてきて国会議事堂を逮捕しろと指示した」と述べていると伝えられている。捜査の焦点となる内乱罪。韓国では国家権力を排除したり憲法に基づく秩序を乱したりする目的で暴動を起こした際に問われ、主謀者は死刑や無期懲役などが科される。大統領は、在任中原則として刑事上の訴追を受けない特権を持っているが、内乱罪は例外。過去には2人の大統領、チョンドゥファン氏とノテウ氏が大統領になる前に起きたクーデターに関与した内乱罪などで、大統領退任後に収監された。チョンドゥファン氏は無期懲役、ノテウ氏は懲役17年の判決が確定。その後、特赦によって釈放されている。
韓国の政治に詳しい神戸大学・木村幹教授に話を聞く(ユンソンニョル大統領が逮捕される可能性、北朝鮮の動き、次の大統領選挙の行方、韓国社会の行方、日韓関係について)。ユン大統領が一時、非常戒厳を宣言したことについて、今週北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」で言及。記事では、「独裁の銃剣を国民に躊躇なく突きつける衝撃的な事件で、韓国全土をあび叫喚の状態に陥れた」などとしている。警察に言及。
ノルウェーで行われた日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)のノーベル平和賞の授賞式に出席し、帰国した高校生平和大使が会見を開いた。会見では現地のイベントで高校生平和大使の紹介した時のことを振り返った。都内、オスロの映像。高校生平和大使・津田凛さん、甲斐なつきさんの会見。
まもなく、ことし分の申し込み期限を迎えるふるさと納税。ことしはある異変が起きている。駆け込み需要で寄付が急増するこの時期。自治体は大忙しで現在、作業に追われている。川崎市役所で職員たちが気をもんでいたのが市へのふるさと納税の寄付額。ふるさと納税の申し込みがピークを迎える12月は自治体にとって重要な時期だという。ふるさと納税、ことしはどんな返礼品を選んだのだろうかインタビュー。「みかん」「海産物」などの一方、目立ったのが返礼品に生活必需品を求める動き。大手仲介サイトでは返礼品に米を選んだ寄付件数がトップになったところも。トイレットペーパーを選んだ寄付も伸びていた。大手仲介サイト・加藤秀樹執行役員「今までは、ちょっといい物を頼もうという人がいたが、物価高が非常に深刻な問題になっている」。ことしの特徴、キーワードは「都市部の巻き返し」。個人が好きな自治体に寄付すると税の一部が控除されるふるさと納税。地方の税収増につながっている一方で、利用者が多い都市部の多くは税収減に悩んでいる。今年度、住民税の税収が減る見通しの自治体は多い順に横浜市で304億円、6位のさいたま市でも100億円を超える税収が流出(総務省まとめ)。今年度およそ54億円が流出した東京・江東区。これまでふるさと納税の制度に反対してきた江東区。しかし、税が流出し続ける状況を受けことし10月ついに参入した。力を入れているのは飲食店などで使えるポイント型の返礼品。ふるさと納税をした人には寄付額の3割が電子商品券としてポイントの形で付与される。対象となっている区内の飲食店や宿泊施設などでの支払いの際に現金の代わりに使うことができる。区によると2か月で数千万円が集まり、4割ほどはポイント型返礼品が占めているという。こうしたポイント型返礼品の取り組み。千代田区や大阪市などもことしから導入し、税収減からの巻き返しを図っている。江東区役所の映像。江東区・森澤友貴担当課長、レストラン運営企業・事業責任者・相磯亮さんのコメント。各自治体が工夫を凝らす中、川崎市でも返礼品を増やすことに力を入れている。川崎市は今年度、全国で4番目に多いおよそ136億円が流出。巻き返しのため去年、新たに設けたのがふるさと納税チーム。チームで取り組んだのが返礼品の数を増やすこと。ことし4月に400ほどだった返礼品は、およそ700になった。返礼品には自分たちの特色を生かしたものも。その1つが工場夜景ツアー。日本有数の工業地帯がある川崎市。SNS映えする工場夜景を食事を取りながら楽しむことができる。さらに地元の町工場の技術を生かした返礼品も。メーカーが生産する美容家電は去年から返礼品に加わった。都市部の巻き返しで激化するふるさと納税の獲得合戦。専門家は制度のあるべき姿を市民も考えていく必要があると指摘する。法政大学・平田英明教授「自分たちが住んでいる自治体が毎年毎年お金が入ってこないことで行政サービスを提供できなくなる。その質を下げざるを得ないことは、結局自分たちの生活環境を押し下げることになる。自分のお金がどう使われるのか、目を向けてほしい」。美容機器メーカー・渡部悠専務、川崎市資金課・大島崇担当課長のコメント。
俳優・足立梨花さんは、水着姿を加工した偽画像が作られSNSで拡散された。さらに、フリマアプリ「メルカリ」では、俳優やアイドルなどの顔が合成された下着姿や裸の写真が出品されている。同様の状況は複数の販売サイトでも。氾濫する性的な偽画像。被害の実態に迫る。広がる女性芸能人の被害。AIを使って生成された巧妙な偽の画像である「ディープフェイク」と見られる。ディープフェイクの仕組みを解説。メルカリでは、今月にかけて俳優やアイドルなど少なくともおよそ100人の性的な偽画像、延べ1000点以上が出品されていた。こうした画像が売買されているメルカリに取材をすると、個別の出品状況や対応方針についてはコメントしていないとした上で、削除の申し立てがあれば速やかに対応を行うなど権利者との連携を強化しているとしている。ほかのサイトの運営会社も権利侵害が確認された場合は、削除やアカウントの停止などを進めているとしている。フリマサイトのほかにSNSでも性的な偽画像は広がっている。一方、自分の画像が無断で加工され営利目的に使われていたと訴える人も。タレント・伊織もえさんは、コスプレをした伊織さんの体と別人の顔を合成した偽画像が企業の宣伝などに使われたと話す。さらに性的に加工された偽画像をSNSで送りつけられたこともあると言う。芸能事務所などで作る業界団体は規制やルールの作成などが必要だと危機感を強めている。俳優・足立梨花さん、タレント・伊織もえさん、日本音楽事業者協会・中井秀範専務理事のコメント。Xより。ディープフェイク被害が広がる背景。日本に規制する法律がない。韓国や米国の一部の州では規制がある一方で、現在、日本の法律ではディープフェイク自体を規制する法律はない。名誉毀損などの罪に問われることはある。ただ、被害に気が付かない、または被害の申告をためらう人もいてなかなか摘発も進んでいない状況。そして、もう一つが作成サイトが次々に登場していること。今回、NHKが調査したところ、簡単に性的な画像を生成できる有料の加工サイトは少なくとも40あった。SNSでは有料の加工サイトを使用して制作を請け負うとする投稿も多く見られる。SNSで制作代行を行う複数の人に接触。そのうちの1人は、「需要がありそうで副業としてやっている。依頼者の大半が未成年だと思う」などと話していた。専門家は未成年にもリテラシー教育を進めていくほか、プラットフォーム事業者が責任を負うことも必要だと指摘している。明治大学ガバナンス研究科・湯淺墾道専任教授のコメント。インターネットに言及。
ロシアがウクライナに軍事侵攻して1000日あまり。侵攻開始以来、日々変わる戦況を伝え続けている地図。作成しているのは米国の民間の研究所。その目的や意図はどこにあるのか。今回、研究所のトップにNHKが単独インタビューをした。米国・ワシントンにある戦争研究所の所長を務めるキンバリーケーガンさん。戦争研究所にはおよそ50人のスタッフが所属し、ウクライナや中東などの紛争の分析に当たっている。ケーガンさんは過去に米国のアフガニスタン侵攻やイラク戦争で政権の戦略アドバイザーを担当。戦争研究所の存在がより広く知られるようになったのはウクライナの戦況を示した地図。地図がプロパガンダなどに利用されないよう、さまざまなオープンソースを使って客観的に作成しているという。メディアやSNSなどでも大きな反響を呼んだ地図だが、予想外の反応もあった。ケーガンさん「私たちの活動はロシア国営メディアで取り上げられ、クレムリン内でも物議をかもしたようだ」。今のウクライナの戦況についてケーガンさんは、ロシアが多くの死傷者が出ることをいとわずに攻勢に出ていると指摘する。一方、北朝鮮兵士1万1000人がウクライナとの戦闘に加わったとされることについては、戦況に影響を与える以上に、日本や東アジアにとって新たな脅威を生む可能性があると警鐘を鳴らす。ケーガンさんは、トランプ次期大統領の政策がどうであれ、日本をはじめ、世界はウクライナへの支援を続ける必要があると強調する。
全国各地の天気を伝えた。あすは満月コールドムーン。
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1年2か月後の冬のオリンピックを目指す選手たち。スピードスケートの全日本選手権(青森県八戸市)は2日目。女子500m:優勝・高木美帆、2位・吉田雪乃。高木美帆、吉田雪乃のコメント。
カーリングは長野県で開かれている国際大会。軽井沢国際選手権。男子・予選リーグ:コンサドーレ9−6TM軽井沢。コンサドーレが準決勝進出。コンサドーレ・阿部晋也のコメント。
軽井沢国際選手権。女子・予選リーグ:SC軽井沢クラブ9−4スイスチーム。中部電力9−2SC軽井沢クラブ。先ほど予選リーグの3試合目が終わった。SC軽井沢クラブ4−3北海道銀行。SC軽井沢クラブがあすの準決勝に進出。上野美優のコメント。
富士通59−56デンソー。準決勝第2試合:アイシン58−56トヨタ自動車。富士通・宮澤夕貴のコメント。決勝は富士通−アイシン。
いずれも元日本代表で4年前に引退した中村憲剛さんと、2年前に引退した槙野智章さんの引退試合が行われた。中村さんの引退試合の1試合目は元日本代表の面々が。2試合目は川崎フロンターレにゆかりのあるチームでプレー。
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牧野さんの引退試合(神戸)は、ワールドカップを共に戦った本田圭佑さんのほか、吉田麻也選手や香川真司選手など豪華メンバーが集まった。牧野さんはJ1通算415試合、日本代表では38試合に出場。槙野智章さん「次なる第2章は監督です。唯一無二の監督になります」。妻・高梨臨さんの映像。
韓国・ユンソンニョル大統領は弾劾の議案が国会で可決されて職務が停止された。大統領の職務はハンドクス首相が代行することになる。弾劾を求める議案が可決されたのは2016年の当時のパククネ大統領以来。ユン大統領は談話を発表し、「私は決して諦めない。私への叱責と激励を心に受け止め、最後の瞬間まで国家のために最善を尽くす」としている。今後、180日以内に弾劾が妥当かどうかを判断する憲法裁判所は、あさって午前10時から裁判官が集まって会議を開き、今後の日程を議論すると明らかにした。また、ユン大統領による非常戒厳を巡っては、検察や警察が捜査していて、今後の捜査の行方にも注目が集まっている。