- 出演者
- 矢内雄一郎 大浜平太郎 パックン 片渕茜 平出真有 中原みなみ 加藤出 壁谷洋和
NY株式・為替・金利・商品について伝えられた。
先週アメリカを訪問した加藤財務大臣。トランプ大統領が円安ドル高に不満を示す中、ベッセント財務長官との直接会談に臨んだ。
加藤財務大臣がスタジオ出演。最初のテーマは「トランプ政権との関税交渉」。ベッセント財務長官と実際会った感想として「大変日本のことをよくご存知だなと感じました。」「実際協議をして、非常に落ち着いた感じで、非常に建設的な意見を構築できたなと思っております。信頼しうる交渉相手。」などと話した。実際の会談は50分(当初30分の予定)ほどあったという。また、為替以外では日本の物価動向や賃金動向の話をしたとのこと。ベッセント財務長官は29日の会見で「日本とは実りある協議」「日本は参院選前の合意を望んでいる」と話していると伝えられた。日米財務相会談後の発表は、日本は為替の水準の目標や管理する枠組みの話はない。アメリカは為替レートに関する問題について協議を継続としている。番組では40人以上のマーケットの専門家に今の経済状況や政策への評価をきくモーサテサーベイを実施した。まずは、日本経済の持続的な成長に適した為替水準についてたずねた。結果は120円~130円台と答える人が多かった。壁谷さんから「ベッセント財務長官との会談のなかで、米国債をめぐるやりとりはなにかあったのか?」と質問。加藤財務大臣は「マーケットの方から、90日間に延期した背景にはトリプル安があったのではないか」という回答をした。
与野党で議論が活発化している減税などの財政政策について加藤大臣に訊く。2025年度の一般会計税収は77.8兆円で6年連続で過去最高となる見込み。そのため国民に還元する余地があるのではという声もある。加藤大臣は「物価上昇に賃上げが追いついていない。生活が厳しいという国民の声はしっかり受け止めていかないといけないと思う」と話した。消費税減税については「議論をするにあたっても必要な財源をどうしていくのか、商売をしている人にはシステムや値付けをどうするのか」などと話した。消費税減税は株式市場から見るとどう影響するのか?これについて大和証券の壁谷さんは「消費を刺激する効果は期待できる。ただ効果の持続性や財源の問題もあり悩ましい」と話した。「日本の財政政策をどう評価しますか?」アンケートでは「評価しない」の回答が多かった。日本の財政に対する認識が国民間で分かれてしまっている。加藤大臣は「市場の信任は非常に大事。そのためにもデータに基づいて、この判断はこういう理由でやったんだ、そして後でそれを検証していく、この作業をしっかり回していくことが求められる」などと話した。
トランプ大統領の政策をめぐってベッセント財務長官の存在感が高まっている。4月2日に発表された相互関税については1週間後に90日間の延期を発表した。この延期はベッセント財務長官の進言によるものと言われている。4月17日にはFRBパウエル議長の解任について言及するとマーケットは乱高下を見せた。この後トランプ大統領が「解任するつもりはない」と軌道修正したのもやはりベッセント財務長官の進言があったのではないかと言われている。ベッセント財務長官は親日家でもあり、「(安倍元総理は)過去50年で最も革新的な政治リーダーの1人」と追悼文で評価している。安倍氏の3本の矢にならい、ベッセント版「3本の矢」も進めているとのこと。パックンはマクロ経済のエキスパートが内閣にいるのは間違いなく日本にとっても良いこと。ただあくまでベッセント財務長官はアドバイザー、実力は全部大統領が持っているなどとコメントした。
全国の天気予報を伝えた。
アメリカのトランプ政権と関税をめぐる協議を行うためワシントンを訪問している赤沢経済再生担当大臣がさきほどからベッセント財務長官との2回目の交渉に臨んでいる。赤沢大臣は会談で、自動車関税、鉄鋼・アルミ関税、相互関税のすべてを取り除くことを前提に交渉しているものとみらえる。日本政府は米国側の要求事項の優先順位を確認し、交渉カードを絞り込みたい考えで、具体的な協議進展を目指す。米国側が半する自動車の安全基準やコメの流通の仕組みなどに対応を示すかにも注目が集まっている。
アップルの1-3月期決算は前年比増収増益で、1株利益も市場予想を上回った。iPhoneの売上高が市場予想を上回り堅調だったが、消費者がトランプ政権の関税発動前に購入を前倒した可能性がある。地域別では中華圏の売上高が2%のマイナスとなり、市場予想にも届かなかった。またアップルは関税の影響で「4-6月期に9億ドルの追加コストを見込んでいる」と明らかにした。
王様トランプvs世界の番組宣伝。
きょう出演した加藤勝信財務大臣について、出さんは「アメリカとの交渉については焦ってなくて自信を持たれているなと印象を受けた。日本国債のマーケットにおける信認が大事ということを何度も強調されてたのが印象的だった」と話し、壁谷さんは「スーパーに行って物の値段も確認されているということで、国民目線をお持ちだなと思った。また経済、マーケットにしっかりめくばせされてるということで、そういう意味では今後政策運営に期待できそう」とコメントした。