- 出演者
- 薬丸裕英 峰竜太 山田五郎 井ノ原快彦 中原みなみ 山田邦子 水谷隼
オープニング映像が流れた。
江戸と京都を結ぶ街道の宿場として栄えた街。今も中山道と環七が交わる交通の要衝の板橋本町。ここは色んな業種の激戦区。街の歴史を紐解きながらその理由を探った。この街にあるハイパフォーマンススポーツセンターは、日本代表のアスリートたちが日々特訓しているためトップ選手らが出没。板橋区と北区にまたがるこのエリアは、首都高の板橋本町ICを下りた所。駅を中心としたエリアにスポットを当てる。
中山道と環七が交わる大和町交差点から1本入った細い道が旧中山道。ここに板橋宿があった。54軒の旅籠があり、中山道第一の宿場町として大いに栄えたという。歴史ある街にかかる一本の橋「板橋」。板橋は鎌倉時代の記録にも残る古い地名。江戸時代の文献にはこの橋が地名の由来になったと書かれている。板橋は昭和7年に区の名称にもなった。街でよく目にするのが「板橋」と書かれた表札。この街には板橋さんもたくさんいる。旧中山道沿いの花屋さんの奥に、いくつかある板橋さんの本家がある。板橋城を築いた先祖が板橋と名乗ったと伝わっているという。
日本の国際競争力向上を目的に作られたハイパフォーマンススポーツセンター。北区の広大な敷地に様々な施設が揃っている。その中の1つが、味の素 ナショナルトレーニングセンター・イーストでは、アスリートの凄さを体感できる見学ツアーを、火曜日以外毎日3回開催。東京2020五輪で使われた聖火リレーのトーチにも直接触れられる。移動途中の廊下には、ウサイン・ボルト選手の速さを体感できたり、三段跳びの世界記録などを体感できる。一番の見どころは、各競技の練習場。スケジュールが合えば日本代表の練習の様子を見られることも。
いわい製麺は、御主人が香川で修業。名店とうたわれた宮武うどんの味を受け継いだ。香川の製麺所をそのまま持っていきたいと思いこの店を作ったという。宮武うどんでは、冷たいうどんに温かい出汁をかけた「ひやあつ」という食べ方が人気。東京ではわかりやすく「ぬるいうどん」と言っている。香川にないオリジナルうどんも人気。
取材中気になったのが、理容店の多さ。番組で数えてみると、今回のエリアに20軒もあった。高度経済成長期、工場で働く人達のおしゃれを支えるため増えたという。その激戦区に、去年ニューウェーブが登場し話題になっている「barbershop ANVAI」。いい塩梅がコンセプト。オープンから1年ですでに常連がいっぱい。1ヶ月先まで予約で埋まっている。ここでは美容室のような仰向けになるシャンプー台を採用。うつ伏せより楽だとお客さんにも好評。
第16位は「ランチハウス 美味しん坊」。ボリューム満点の洋食が魅力でメニューは約100種類。セットメニューの充実も人気の秘密だという。お客さんの要望で料理の組み合わせはどんどん増えた。1番人気の「美味しん坊セットランチ」はハンバーグとチキンカツがメインで、チキンカツにはカレーが、ハンバーグには目玉焼きが乗っている。
スタジオトーク。山田さんは「団地ができる前の高島平は野原だった。板橋本町に行けば何でもあった」などと話した。水谷さんはハイパフォーマンススポーツセンターにほぼ住んでいたとのこと。
第15位は「町そば」。板橋本町は蕎麦屋が多いという。昭和41年創業の「長寿庵」では「ごまサバ漬け丼とぶっかけそばのセット」がヒット中。中山道沿いにある「そば処 きく池」はテーブル1卓のみ。隣の生花店の倉庫を改装してオープンしたという。人気は稚鮎の天ぷらとせいろのセット。そばは香りの良い北海道・幌加内産にこだわっている。また豚肉そぼろに納豆を加えた変わりそぼろ丼も自信作だという。
第14位は「路地」。地元に住む平澤敏弘さんは井戸を所有しており、昭和30年代から現役だという。平澤さんが住む地域は元々湧き水が豊富だったとのこと。街にはかつての井戸の名残があちこちで見られる。
第13位は「富久鮨」。試合後のご褒美メシとして数々のアスリートが来店している。この店を愛するレスリング・鏡優翔選手は「牡蠣」が美味しいと話し、パリ五輪後は2~30個食べたとのこと。
第12位は「愛染湯」。日曜寺の御本尊・愛染明王にちなんだ銭湯で、昭和31年に創業し6年前にリニューアルされた。井戸水を使ったお湯は肌触りが柔らかいと人気だという。また愛染湯の最大の特徴が天女のタイル絵で、リニューアル後もこの絵だけは残したという。
11位 ヒラコ時計店。昭和38年創業。時計修理技能士一級を持つご主人。85歳。日本各地から送られてくる機械式時計の修理に追われる。腕時計のオーバーホールを行う。100の部品を分解・清掃・調整する。緻密なオーバーホールの作業を続ける。スイスの老舗ブランド ニバダ グレンヒェン製も扱う。地元に根ざしたお店だ。時計修理技能士一級を取るために頑張ったというご主人。
10位 縁切榎。江戸時代、男女の縁を切る榎と伝わる板橋宿の名所だった。離縁を望む女性たちに信仰された。現在の榎は三代目だ。今は良縁を結ぶパワースポットと呼ばれている。全国各地から訪れる場所だ。
9位 渋い酒場。鳥幸は、テレビ初登場。ご主人と女将と2人できりもりしている。店舗の更新のときに、ご主人は1人でもやると言ったとのこと。女将はしょうがないから続けているという。ささみ黄身揚などが人気だ。もつ焼カミヤもある。上野で人気のもつ焼き酒場からのれんわけされた。女将さんと店主で経営。ポテトサラダ、栃尾油揚げが人気。どれも安心価格。もつ鍋もある。
8位 ムサシノモデル&エコーモデル。マニアが集まるお店だ。ムサシノモデルはHOゲージ専門のメーカーだ。Nゲージより大きい。すべてのパーツがオリジナルだ。受注から納品まで2年かかることもある。国鉄C62 2号機(急行ニセコ牽引機)などがある。歩いてすぐのところにエコーモデルがある。HOゲージ専門店だ。有名店だ。部品やジオラマ用ミニチュアなど2万点以上が販売されている。キハ58形気動車などがある。埼玉の上尾から来られたお客様も。自作のHOゲージを持ってきたという。国鉄115系電車だ。
7位 東洋大学総合スポーツセンター。2011年に完成。東洋大学の強化部・準強化部のうち8種目の拠点となっている。ボクシング部は村田諒太選手も所属した名門。2024年全日本選手権男子ミニマム級で優勝した古藤昇大選手も所属。2024全日本選手権女子フライ級優勝の西中結菜選手も。レスリング部もある。OGには鏡優翔選手も。卒業後もここを練習拠点にしている。レスリング部4年の岡田愛生選手は、明治杯 全日本選抜レスリング選手権大会53kg級で優勝した。
中山道沿いにある人気焼肉店「時楽」。名物のワイルドタンは厚さ約3cm。ハイレベルな店がアスリートたちを支えている。同じく中山道沿いの「南大門」は43年続く町屈指の有名店。無煙ロースターはなく、座敷に換気扇というスタイル。アスリートのサインの数はこの町で最多。大谷翔平選手もエンゼルス1年目時に来店。大谷選手をはじめ、ほとんどのアスリートが頼むのがハラミ塩と上タン塩。水谷さんは卓球男子の決起集会は南大門だと明かした。
1980年代後半、環七ラーメンブームが起きた。今も板橋本町の環七沿いには人気店がひしめく。「オールドラーメンショップ 逆流」では背脂と煮干しのスープを合わせる新潟燕三条系のラーメンをオマージュ。岩のりと玉ねぎがアクセント。長蛇の列を作るのが環七ラーメンブームの真っ只中にオープンした「元祖まぐろラーメン本店」。30年以上経った今も人気は衰えない。店主・鮪郎さんによると、当時は環七沿いはとんこつが主流だったが、すっきりしたスープが作りたかったという。スープにはマグロのカシラを豪快に使用。魚の臭みは一切なく、マグロの旨味が押し寄せるスープ。環七沿いで生まれた町の名物。