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自由民主党・小林鷹之議員の質疑。基金について立憲民主党の修正案では約1兆3600億円の減額措置を行っているとし、削減額算出の基準について説明を求めた。修正案提出者の階猛議員は「必要性に応じ、残高で十分賄えると判断したものは予算を減額し、残高だけでは足りない場合は必要分だけ予算の積み増しを認めるようにしている」などと話した。
半導体関連の基金について。小林氏は「半導体関連の基金の減額は半導体分野における国際競争力の低下を招くのではないか」などと指摘。階議員は「半導体などの先端産業の分野の重要性は重々承知している。その上で財政法の考えに基づき不必要な部分は削減するとしている」などと述べた。
武藤経済産業大臣は半導体分野について「半導体分野は各国が巨額の資金を投じて開発競争を行っている。予算が減額されれば日本の競争力の低下が懸念される」などと述べた。また小林氏はサプライチェーン支援の基金の重要性について、自国の経済安保上の自立を高める上で非常に重要とした上で立憲側の見解を尋ねた。階氏は「サプライチェーンの強靭化の重要性は理解している」とした上で「財政法に基づいて予算の必要性を判断している。もし必要性があるのであれば与党の方で説明責任を果たしてもらいたい」などと述べた。
補正予算案について城井崇が質問。地域福祉推進支援臨時特例給付金の条件の緩和や半壊家屋の条件付き公費解体支援など復興支援の充実をこの補正予算案で政府に図ってほしい。石破総理が回答。修正案が成立すれば引き続き被災者の人数を踏まえて、今回の修正案でも明確化し予備費を活用して切れ目のない支援を行っていく。城井崇が質問。修正案が可決・成立した折には速やかに取り組むのか。石破総理が回答。国会の判断を重視していく。基金について城井崇が質問。立憲民主党の修正案では25基金の1兆3619億円の減額補正をするように求めている。この減額を求める基金の予算措置について。階猛が回答。補正予算の対象になってるものについて、今ある基金で今年度末までの支出を十分に賄える風に判断したものについては補正予算での基金の積み増しは不要、足りない部分に限っては積み増しを認める基準に基づいている。
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立憲民主党・無所属・本庄知史の関連質問。本庄氏は基金について「宇宙基金の成果の検証が未だに提出されていない」などと述べた。石破総理は「宇宙戦略基金については令和5年度の補正予算で設置したばかりのもの。できる限りの検証は行っている」などと述べた。城内氏は「執行状況においては国会報告が出されていて、基金シートの作成をして国民に公表して検証を行っている」などと述べた。本庄氏は「300億円の支出見込みがある。この使途はなにか」などと述べた。城内氏は「3000億円を10年の事業期間で割り見込み額として報告している。中には事業費291億円、管理費が含まれている」などと述べた。本庄氏は「シートは検証ではない財務の状況などが書かれているだけ。検証してないのに検証している、その結果がある、そしてそれに基づいて更に3000億円出せという話が展開されているからおかしい。現状は補正予算依存」などと述べた。石破総理は「緊要性が認められないものについて予算として上げるべきとは考えていない」などと述べた。本庄氏は「補正予算と基金はなじまない」などと述べた。石破総理は「基金は柔軟に、そして長期的に対応できるから積んでいる。宇宙開発という特性に鑑みて長期的に考えていかざるを得ない。機動的に対応できることは極めて重要」などと述べた。
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AI・半導体について本庄氏は「AI・半導体産業基盤強化フレームに1.5兆計上となっているが、この内1.3兆は経済産業省関連のいくつかの基金などから国庫納付金から回すとなっている。1.3兆の内訳はコロナ禍で信用補償、融資、給付金などのために巨額の赤字国債も発行しつつ積み上げてきた基金の残りも含まれている。余ったからといって経済産業省の半導体支援の予算になるのが流用以外のなにものでもない」などと述べた。武藤経済産業大臣は「産業競争区の強化、それに向けた経済基盤の維持を目的として予算措置を行ってきたものでありこれらの執行残を一度、国庫を返納したうえAI/半導体分野への支援に活用することは流用には当たらない」などと述べた。本庄氏は「基金のロンダリング。止めたほうがいい」などと述べた。財政について本庄氏は「今後どのように三党合意に基づく歳入の減を確保しつつ財政健全化目標を達成すると考えているか」などと尋ねた。石破総理は「財政の健全性、プライマリーバランスの重要性はよく認識をいたしている」などと述べた。
日本維新の会・東徹議員の質疑。企業・団体献金について「日本の政治全体の信頼を失った問題であり、禁止すべきではないか」などと質問。石破総理は「献金によって政策が歪められることはあってはならない。その判断をいかに主権者が正確に判断できるインフラを整えるかが大事。」などと話した。
日本維新の会・東徹議員の質疑。教育無償化について「内閣府の調査では理想の子ども数を持たない理由に教育にお金がかかることが大きい。まずは高校の無償化をするべき。」などと話した。石破総理は「99%が高校に進学している。少子化にこの負担がどれだけ影響を与えているかなどを調査し党としても議論していく。」などと話した。東京一極集中について「是正をしていかないと日本は元気がなくなっていく。今後どう対応していくのか。」などと質問。石破総理は「若い方や女性に選ばれる地方を作っていかないといけない。」などと話した。
国民民主党・無所属クラブの浅野哲による質問。浅野哲は「103万円の壁については来年から引き上げる。実施方法については競技を進めるという内容だった。103万円の壁の来年からの引き上げとガソリンの暫定税率の廃止について実行する意思をお持ちか答弁を伺いたい。」等と質問した。内閣総理大臣・石破茂は「この合意が持つ意味は大きいと思う。政府は誠実に対応してゆく。」等と答えた。浅野哲は「話をまとめるように指示を出して欲しい。監督して欲しいと考えている。総理の思いについて答弁して欲しい。」等と質問した。石破茂は「党としてそのように対応するように認識を共有しているところだ。」等と答えた。
浅野哲は「年少扶養控除がない事の法的根拠を確認して欲しい。」等と質問した。財務大臣・加藤勝信は「子供手当の創設は税制改正において廃止された。」等と答えた。浅野哲は「年少扶養控除の再導入に向けた総理の考えを教えて欲しい。」等と質問した。石破茂は「何が一番効果的なのかを3党で協議してゆきたい。」等と答えた。
公明党・福重隆浩による質問。福重隆浩は「日本の民間ロケット等が国際市場で戦えるのか、また、我が国の宇宙活動の自律性を維持し、強化し世界をリードするかの正念場だと思うが、政府の見解を聞きたい。」等と質問した。経済産業大臣・武藤容治は「政府の支援措置により民間企業から投資を引き出す事で正念場を乗り切る必要がある。こうした背景から、経産省でも宇宙戦略基金への積み増しを行っている。」等と答えた。福重隆浩は「日本の半導体界は落ちぶれてしまった。半導体分野に対する公的支援は約4兆円となっていて、各地域での波及効果が見られている。減額をするべきではないと考えているが、政府の見解を聞きたい。」等と質問した。
野原諭は「新たな予算を積み増さないと新たな投資案件に対する支援が出来なくなる。」等と答えた。福重隆浩は「脱炭素先行地域はモデル性等が評価されている。地方創生に資する取り組みへの支援を進めるべきと考えるが、政府の見解を聞きたい。」等と質問した。環境大臣・浅尾慶一郎は「脱炭素先行地域においては再エネ導入を進めている。地域特性に応じた工夫をこらした好事例が生まれている。」等と答えた。
れいわ新選組・櫛渕万里氏の質疑。補正予算案、能登半島の復旧・復興について「阪神・淡路大震災では1年に3回の補正予算が組まれ、3兆円を超える緊急予算が手当されている。元々の立憲の要求では能登の復旧に1000万円とあるが中身は?」など質問。重徳和彦氏は「様々な制約の中で修正案を作成し1000億円という的を絞った案を作成した」など答弁。また、櫛渕氏は補正予算案について「辺野古の基地など米軍再編の費用として3307億円が計上されている、無駄の象徴大阪万博にも551億円など多額の計上がされている。こうした支出をなぜ修正で削除しなかったのか」など指摘。重徳氏は「様々な政策テーマは私たちも認識している。補正予算という制約の中での修正案の中では全てを実現しようと思ってもできない部分はどうしてもある。これから恒久的な制度、法案を一緒になって提出し実現していく、こういう作業も必要」などコメント。
日本共産党・田村貴昭氏の質疑。オスプレイについて「今回のオスプレイの飛行停止の措置はオスプレイの開発を担当する米海軍航空システム司令部が6日に行った勧告を受けて。米軍は今回の措置を日本にいつ伝達してきたのか」など質問。石破首相は「いつ情報を受けたのか詳細は教えられないが日米間で様々なやり取りを平素から行っている」など答弁。また、田村氏は「どのような伝達があったのか」など質問。石破首相は「平素から会える状況で情報交換しているところ」など答弁。さらに田村氏は「米軍の墜落事故に関する調査報告書には事故原因について正確な根本原因を特定できないとされた。そんな中でオスプレイの飛行を容認してきたのではないか」など質問。石破首相「オスプレイの運用についてはアメリカに詳細を確認している。安全確保が最優先だとわかっている」など答弁。
この時間は参院予算委員会集中審議の模様を衆議院第1委員室からお伝えした。きょうは今年度の補正予算をめぐり政府案と立憲民主党が提出した修正案が合わせて審議された。
「NHK for School」の映像。