- 出演者
- 栗原望 油井秀樹 酒井美帆
オープニング映像後、出演者が挨拶した。
アメリカ・サンフランシスコで日中首脳会談が開かれた。両首脳は双方が共通の利益を拡大する「戦略的互恵関係」の推進を再確認するとともに、新たな時代の日中関係を切り開くため意思疎通を重ねていくことで一致した。岸田総理は中国による日本産水産物の輸入停止措置について即時撤廃を求めたという。習首席は東京電力福島第一原発処理水放出について、処理水を「核汚染水」と呼んだ上で「日本側は国内外の合理的な懸念に真摯に対応し、責任ある建設的な態度で適切に処理すべきだ」と述べた。
岸田総理大臣はAPECやIPEFの首脳会議に参加。IPEFはAPECから中国やロシアなどを除き、インドやフィジーなどが参加する経済連携の枠組みで、主導するアメリカはインド太平洋地域で中国に対抗することを狙いとしている。今日の会合で、バイデン大統領は連携強化をめざす4つの経済分野のうち、「サプライチェーン」の強化で参加国が署名、「クリーン経済」「公正な経済」で実質妥結したが、貿易分野の交渉では妥結が見送られていて、バイデン政権が日本などとともに協議をまとめることができるかが焦点となっている。
チベット仏教の最高指導者 ダライ・ラマ14世。1959年にチベット動乱があった。中国政府がチベットの人たちを武力で鎮圧した。その際、ダライ・ラマ14世はインドに逃れた。ダラムサラに亡命政権を樹立。60年以上亡命生活を送る。チベットの指導者として、非暴力を掲げながら、チベット解放の実現を目指した。平和と自由を訴えた。1989年にノーベル平和賞を受賞。88歳になった。後継者選びがなされている。それに中国が介入するのか注目される。
インド北部のダラムサラ。チベット仏教の拠点になっている。チベット亡命政府があり、ダライ・ラマ14世が暮らす。標高が高いこの街には10万人近いチベットの人たちが暮らしている。民主的な議会。各省がある。住民たちはダライ・ラマを崇拝している。チベット人にとって法王はすべてだという。88歳のダライ・ラマは世界各地を訪れている。両脇を支えられながら歩く。法要では、言葉はなかった。77歳の信者は、亡命生活を続けてきた。いつかはチベットに戻りたいという。ダライ・ラマの後継者が注目されている。生まれ変わりを探し出し後継者を指名する。生まれ変わりの少年を見つけ出し、次のダライ・ラマになる。中国が介入する可能性がある。パンチェン・ラマ10世が死去した際、ダライ・ラマが男の子を後継者に認定。しかし、その後、男の子は行方がわからなくなった。中国側は別の少年を後継者に認定した。中国はダライ・ラマを中国からの独立を目指す「分裂主義者」とみなした。中国は、ダライ・ラマの後継者を選ぶ権限は中国側にあると規定しているという。中国政府主導で決める構えだ。チベット亡命政府のペンパ・ツェリン首相は、後継者はチベット以外の自由な国で誕生するとダライ・ラマ法王は言っているとのこと。生まれ変わるのはダライ・ラマ法王自身だ。法王の指示ですべてがきめられなければならない。中国で暮らすチベットの人たちが、政府の意に沿うように洗脳されているという。中国から亡命してきた30代の男性は、子どもたちが強制的に全寮制の学校に入れられ洗脳されている。チベットの言葉や文化を学ぶ権利さえ認められていないという。亡命政権の教育省も懸念している。チベットの人たちが中国人にさせられようとしているという。
中国はチベット自治区に対する抑圧政策を強めている。中国政府は中国共産党の指導の元、チベット自治区では経済発展や貧困の解消がすすんだとして、正当性を強調。チベット自治区についてまとめた白書が発表された。住民一人あたりの可処分所得は、10年間で3倍あまりに増えたとしている。欧米ではチベット自治区の人権侵害が行われていると批判。米中首脳会談でもバイデン大統領は懸念を表明した。アメリカでは、ダライ・ラマ14世の後継者選びに中国が介入しようとした場合、制裁を検討するとい法律が成立した。中国当局はチベットの統治と後継者選びへ介入することは正当化したい。胡錦濤政権は、チベット側と対話している。2010年から、チベットと中国の対話は断絶。チベット亡命政権に取材したところ、水面下での中国側とのルートがあるという。条件次第では対話を再開させたいとしている。新たなダライ・ラマの認定は、1949年に中国共産党が中国人民共和国を建国して以降、いちども行われていない。チベットのひとたちの意志が尊重される形で後継者選びが行われるのか、注目される。
ゼレンスキー大統領は15日、イギリスのキャメロン新外相とキーウで会談。ウクライナ側は、イスラエル情勢などを踏まえウクライナへの関心の低下に危機感を示した。英国側は支援の継続を約束。
11月の第3木曜日は仏ワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売解禁日。ボージョレ地区では数千人が乾杯。1951年、生産者が11月にワインの販売を開始する許可を得たのが始まり。徐々に広まり、世界中で愛されるように。去年は1650万本の販売。
豪州タスマニア島のビーチに近い住宅地にアザラシが出没。車の横で寝そべる様子も。この個体は3歳。あちこちに出没し、そのやんちゃぶりで人気に。住民は20m以上離れるよう注意されているという。
歴史上の人物をモチーフにした作品を度々手掛けてきたリドリー・スコット監督。今回、フランスの皇帝ナポレオンを映画化。天才的なひらめきと大胆な戦術で数々の功績を打ち立てたナポレオン。一時は欧州大陸の大半を支配下に。「歴史を勉強するような映画は作りたくない」と言う監督。等身大のナポレオンを描くことにこだわったという。軍人として戦争の歴史にのめり込んでいく様も描かれている。映画では、国を守るためだったはずの戦争が、自らの野心を満たすためのものに変わっていく様も描かれる。ナポレオンはフランスでは英雄として讃えられる一方、周辺国では侵略者として扱われている。映画は来月公開。
米バイデン政権で気候変動問題を担当するケリー特使。米中首脳会談を受けて、両国がCOP28で温室効果ガス削減に向けた具体的方策を共同で発表するという見通しを明らかに。
米ニューヨークへの観光客呼び込みを目的に、東京都内で催しが開かれた。
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先週放送の「国際報道90分特別版」では、イスラエル・パレスチナ情勢について視聴者からの意見を募集した。番組HPにも掲載中。
エンディングの挨拶。