- 出演者
- 堂真理子 大下容子 松尾由美子 佐々木亮太 中室牧子 水越祐一 柳澤秀夫 仁科健吾 浦林凜
きのう日本を離れたトランプ大統領が訪れたのは、アジア歴訪の最後の国・韓国。到着後最初に行ったのはグローバル企業のCEOらが参加する「APEC CEOサミット」での演説だった。その後、韓国・李在明大統領と1時間半にわたって行われた首脳会談では、関税引き下げや対米投資などについて協議された。関税協議ではアメリカが自動車関税を15%に引き下げる代わりに、韓国側は3,500億ドル(約53兆円)の対米投資をすることで合意したという。経済面での外交活動が目立つ中、アメリカが重要視しているのが中国・習近平国家主席との直接会談。米中首脳会談に向け前向きな姿勢を見せていたトランプ氏。中国側も歓迎ムードの様子だった。先ほど約6年ぶりに行われたトランプ氏と習氏の直接会談。果たしてどのような協議が行われたのか。
韓国・慶州市から中継。トランプ大統領と習近平国家主席の会談が始まってまもなく1時間。会場は釜山にある韓国の空軍基地内。トランプ氏が先に到着し、習主席を出迎えて握手すると30秒ほど手を離さなかった。握手中にトランプ氏は笑顔も見せた。会談の冒頭、習主席を前にトランプ氏は「偉大な国の指導者であり、長期にわたって素晴らしい関係を築いていける」と持ち上げたが、実際には会談前に自らのSNSに「国防総省に核実験を再開するよう指示した」と投稿し、中国を牽制している。CNNによると、核実験をすれば1992年以来約30年ぶりのこととなる。これはきょうの会談で核兵器の削減義務を負っていない中国に対し核軍縮を迫る意図があるとみられる。トランプ大統領は二次政権の発足後、関税を武器に日本や韓国など多くの国に譲歩を迫ってきたが、最大のターゲットは中国。アメリカから中国への輸出拡大を実現し、1年後の中間選挙で政権の成果・実績としてアピールしたい狙いがある。しかしトランプ大統領にとって誤算だったのは、中国が誇るレアアースの存在。戦闘機や電気自動車の製造に欠かせないレアアースは中国が世界シェアの7割を占めている。トランプ政権は一時、中国に対し145%もの追加関税を課したが、結局何も勝ち取れなかったのは中国が対抗措置としてレアアースの輸出を規制したことが背景にある。中国が今月に入りレアアースの輸出規制を強化したことに反発したトランプ大統領は、中国への100%の追加関税をちらつかせているが、中国の強硬姿勢は変わっておらず、中国のが後手に回っている印象。今回の会談ではまずは当面の緊張緩和に向け、双方の歩み寄りが実現するかが焦点となる。
中国・北京から中継。中国でも習近平国家主席のAPEC訪問、米中首脳会談が大きく報じられている。中国側の反応について富坂さんは「首脳会談に先立つ写真撮影では、習近平国家主席とトランプ大統領の目がなかなか合わなかったのが印象出来だった。普段記者から問いかけられることのない習近平国家主席が一言も発せず、戸惑っている表情も見受けられた。冒頭発言では『中国とアメリカでは国の性質が違うから相違点は避けられないが、中国の発展とトランプ氏のメイク・アメリカ・グレイト・アゲインは矛盾しない』と相手の発展を支え合い、共同繁栄を実現できるという協調姿勢をアピールしている。また、ガザ地区でのトランプ氏の平和への貢献を称賛するなど、トランプ氏への気遣いも見えた。米中対立については、中国では『中国の方が有利に物事を進めている』という見方が強い。レアアースについても中国がしっかり主導権を握っている他、様ざなな製品について輸出先・輸入先を多角化し、グローバルサウス・一帯一路など自国に有利な枠組みを作り上げているため。中国が最大の目標とする『台湾統一』に向け、中国は引き続きアメリカとの対立をコントロールしながら日本も含め、自国に有利な環境を作り上げていくとみられる」と伝えた。
中室さんは「今回の米中首脳会談の中で議論されると思われるレアアースの輸出規制の強化や関税ですが、日本の企業にとってもとても関連が深いです。日本は別のシナリオを常に用意しておくべきだと考えます」などと話した。今日午後、高市総理は日本を出発し、その後日韓首脳会談を行う。明日午前、APEC首脳会議に出席する予定。難しい中国との関係をうまくさばけるかが、国際社会からの評価に影響するとみられている。習近平国家主席はこれまで総理就任当日に祝電を送っていたが、高市総理には送っていなかった。中国の王毅外相は、台湾問題などを慎重に取り扱うよう牽制しているという。
知の巨人とよばれるエマニュエル・トッド氏はアメリカを敗北した国という。著書は「西洋の敗北」はベストセラー。ロシアのウクライナ侵攻終結を目指すトランプについてトッド氏は予測は気まぐれで嘘つきだと困難だと話す。西洋の敗北とはロシア経済などは崩壊すると感がていたが、トッド氏は西洋が敗北すると予測したなどと話す。西洋は自由民主主義をうみだしたアメリカ・イギリス、フランスを刺すなど著書について語った。アメリカの産業力の低下が原因だとし、労働者の数も減少したなどという。敗北後のロシアはロシアはオデーサ制圧を目指すなどと予測。
トッド氏はアメリカ、イギリス、フランスを西洋といい、アメリカは消費する国になったなどと著書で伝えているとスタジオで説明。そして人口を問題視していて、エンジニア専攻のエンジニアの数を伝え、トッド氏はトランプ大統領の考え方は理解できるが労働力が有能でないと生活水準が低下するだけだと指摘している。このことについてスタジオでは製造業が下がっていることは確かで外貨が弱いのもそのとおりだがアメリカ産業は半導体などは強いところもあるなどとトッド氏の指摘についてコメントした。
トッド氏はアメリカについてどうしべきかわからなくなっていて、アメリカが力を失うと、対立が存在しいたるところで対立が見られるなどと話す。アメリカや中国にかわり、台頭するの多極的な世界で弱い国々にあるなどと語り、ドイツは深刻な経済危機に直面しているといい、ドイツが戦争に関わる可能性があるといい、ロシアの大きな問題になるなどと考えを話した。
トッド氏はドイツの経済危機に直面していると指摘し、ドイツは工業力があるので軍事産業に利用するとロシアは脅威に直面するなどとトッド氏はかたっていたと話す。また多極的な世界になるとトッド氏はいうがスタジオでは「よくわからない」といいながら「ドイツについての評価」について妥当な考えではあるが安全保障産業は成長ドライバーで雇用につながるという考えもあるなどとメンバーはトッド氏の指摘に批判とコメントをした。
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トッド氏は女性の首相がうまれたことについて、どんな考えが政治を導くかが重要だと話す。アメリカとの同盟深化をめざす高市氏のついてトッド氏は警鐘をならす。
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- ドナルド・ジョン・トランプ迎賓館高市早苗
昨日、小泉防衛大臣は、アメリカのヘグセス国防長官と初会談をし、防衛費の増額を引き続き取り組んでいく方針を伝えた。エマニュエル・トッド氏は「通常兵器の数が増えると戦争につながる可能性が高くなります。今、日本ではもっと多くの通常兵器を導入すべきだという議論が多くなっていますが、実際これは戦争に向かう道です」と話しており、日本が関係を深めることで争いに巻き込まれる危険があると指摘している。日本が自立する手段として、トッド氏は「解決策としてある種の核兵器を保有することが、独立を可能にし、危険な同盟に巻き込まれないための手段となり得ます。核兵器が危険なのは、2つの国のうち、1国だけが核を持って使うときです。国家間で核のバランスがとれていれば平和が生まれます。核兵器について考えるのは非常に難しいことなのは理解しています。私個人は戦争が大嫌いですし、それは理解してください」などと話した。また、トッド氏は安全保障より重要なことは少子化と指摘しており、「少子化は日本だけの大きな問題というわけではなく、ほとんどの先進国に共通する問題です。私もこの問題に取り組んでいますが、答えはありません」と話している。
エマニュエル・トッド氏によると、少子化は日本だけの問題ではなく、先進国に共通する問題だという。24日の所信表明演説で、高市総理は「日本の最大の問題は人口減少であるとの認識に立ち、子ども・子育て政策を含む人口減少対策を検討していく体制を構築します」と話している。中室さんは「内閣府の推計だと、出生率を0.1%上げると、長期的にはGDPが1%上がるのではないかと言われています。少子化が大きな経済問題だという高市総理の指摘は正しいと思いますが、それだけで全て解決するわけではなく、生まれたはいいけどその他にはたくさんの問題があるというのは、もってのほかの状況だと思います。私は、人口が減っていったとしてもマクロで見れば経済が成長することは十分にあり得ると思うので、減っていく中でみんなの生活が良くなる構造改革をするという考え方もあり得ると思います」などと話した。
第38回東京国際映画祭で、山田洋次監督(94)に特別功労賞が贈られた。映画「TOKYOタクシー」は来月21日全国公開。
高市総理は、日中首脳会談に意欲を示した一方で、中国の習近平国家主席との会談は調整中と述べるに留めた。
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- アジア太平洋経済協力総理大臣官邸高市早苗
先程、米中首脳会談が終わったことを伝えた。
気象情報を伝えた。
このあとは「徹子の部屋」。
