2024年8月18日放送 7:00 - 7:30 日本テレビ

所さんの目がテン!
いきものの森SP見られなくなった植物復活?タイムカプセル実験

出演者
所ジョージ 渡辺裕太 武石鈴香 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

所さんの目がテン!
今回は…

今回は新企画に群馬県嬬恋村にある標高1100mの広さ3ヘクタールの森。自然観察園のために現状把握することが大事で一年かけて森の調査を行ってきた。調査のなかでわかったのは昆虫や植物など森には様々な生きものが息づいている。今回は土の中に眠っていた埋土種子を使って植物のタイムカプセル実験などを行う。

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アカゲラアサギマダラエゾハルゼミ嬬恋村(群馬)
初めての春 植物の状況は?

いきものの森で調査をしてから始めての春を迎えた。この時期に嬬恋村では桜が満開。今回は いきものの森の植物の状況を久保さんにみてもらう。まず気になっのはカラマツ。このカラマツがたくさん生えているのがいきものの森の証拠。このカラマツは 、他の植物の成長を妨げる一面を持っていて、カラマツの落ち葉で発芽が妨げられているのか、いきものの森のある部分には下草が少ない状態にある。さらに別の問題ではつくしの葉が一面に生えている場所があったが、つくしは日当たりに良い水分の多い場所に生える傾向にある。しかし他の植物が生える余地がないほど森の一部を埋め尽くしてしまっていた。しかも地下茎でつながっているために非常に強い繁殖力をもっている。このままではカラマツやスギナなど一部の影響で、他の多種多様な植物が育たない状態になる。そこで今は姿が見えないかつて生えていた、埋土種子という植物が種の状態で埋まっている可能性がある。土を掘りそこに含まれる種の発芽を確認するのが今回の実験内容。まずは埋まっている種を掘り返し、落ち葉や腐葉土がなくなる深さにまで掘った土をプランターにうつしかえる。プランターの半分の深さにまで土を入れたら完了。土質によって生えてくる植物が異なると考えられるために筒井が硬い所、和らいところを協力し掘っていく。その数16地点で採取した。ナンバリングをしプランターを水が入ったケースにいれて土が乾かないようにする。そして最後に行うのは鳥や動物に荒らされないように木枠をとあみで守る。それを日当たりの良い場所で管理する。

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カラマツスギナ嬬恋村(群馬)

埋土種子の発芽実験。10週間が経過したが草ではなく木が生えてきた可能性がわかったが成長しないと固定できない。さらに平井さんが掘った土からはネコノメソウが。森の中で4月下旬にまさに平井さんが土を掘った場所で花を咲かせているのを見つけていた。現時点での埋土種子の発芽実験では今も森に生えている植物が芽吹いた。ネコノメソウは、種に面白い秘密があり花が咲き終わると実ができて熟すと割けてお椀型に広がる、するとその中の種がむき出しの状態に。お椀型に割けた実に雨水などの水滴があたると種子が飛び出てくる。雨滴散布といって、種がまっすぐ下に落ちるよりも広い範囲に種を飛ばすための工夫と考えられている。以前の放送で紹介したツリフネソウは、触れられた時に弾けて種子を飛ばし、ネコノメソウと同じように、動けない植物が少しでも外にとばそうとしていた。森を整備すれば植物の多様性が増す可能性がある。この実験は今も継続中。

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カラマツスギナツリフネソウネコノメソウ嬬恋村(群馬)
可愛い&美しい昆虫たち

嬬恋村の森の中を散策中ヒゲブトハナムグリが。特徴的な触覚でメスのフェロモンを感じていると言われている。荒れ地や草地に住んでいるがそういった場所の減少により数を減らしている。さらに明るい水辺ではミヤマカラスアゲハが。羽の青い部分は見る角度によって色が変化する構造色。構造所と言えばコスタリカで見つけたモルフォチョウやいきものの森でみつけたミドリシジミがいた。大型の蝶で観察しやすく山間部でよくみられ、水辺に止まって水を飲んでいる場合もある。

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アサギマダラヒゲブトハナムグリミドリシジミミヤマカラスアゲハモルフォチョウ嬬恋村(群馬)

法師人さん待望の蝶を発見。アサギマダラは薄青い色が特徴でいきものの森では積極的に数を増やしたい目標種に指定している。1000キロ以上移動することで知られ、旅する蝶、海を渡る蝶ともいわれる。捕獲したアサギマダラの羽に番号を記すことでどこからどこまで飛んで行ったかを調べる活動も行われていて、和歌山でナンバリングされたアサギマダラは2500キロ離れた香港で発見された記録も。成虫のアサギマダラが目当てにしているのはイケマという森の明るい場所に生える植物。いきものの森のなかでもイケマをめくるとアサギマダラの卵が。卵のなかで幼虫が動いているのがわかり、殻を食い破って幼虫がでてきた。すぐに卵の殻を食べ栄養補給する幼虫は、独特な食事方法をしているが産み付けられたイケマの葉が食料になるが食べる前には葉を噛み切って円形の跡をつけ、噛み跡から水分が染み出てくる。その水分を確認してから円形の内側を食べていく。イケマには毒があり、アサギマダラの幼虫はその毒を食べることにより自分自身も毒を持ち、身を守っている。しかしイケマは幼虫にかじられるとより強い毒を出して自分の身を守ろうとする。その毒は幼虫にとって強すぎるので、円形に噛み切ることで円の内側には追加の強い毒がまわってこないようにしているという。今後整備が進み森に光が入ってイケマが増えればそれを利用するアサギマダラもたくさん訪れる様になると予想される。

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アサギマダライケマ嬬恋村(群馬)
馬頭足しい植物を発見!!

さらにいきものの森のなかではオニヒョウタンボクというかなり珍しい植物も生えていた。しかし毒があり、鳥が運ばないために局所的にしかみられないという。さらにクリンソウという植物も発見。山間部の水辺に自生する植物で群馬県絶滅危惧1B類に指定されているクリンソウの花は茎の周りを丸い輪を描くように先広がる。イケマと同様に、適度な湿り気や日当たりが必要で山間部のせせらぎに群落を作る。適切な整備を行えば、クリンソウが群生する可能性も。

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オニヒョウタンボククリンソウムラサキトビケラ嬬恋村(群馬)島根県広島県群馬県長野県隠岐の島
この1年で見つけた貴重ないきものたち

いきものの森でには立ち木だけでなく明るく開けた場所や、湿地など多様な環境があるために多様な生きものが観察できるという。今後適切な整備をすることで貴重ないきものがたくさん集まるかも知れない。法師人さんはアサギマダラについて、捕獲時の苦労を語った。

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アサギマダライケマ嬬恋村(群馬)
(エンディング)
次回予告

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番組はTVer、huluで配信。

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