- 出演者
- 所ジョージ 渡辺裕太 いかちゃん 三浦一馬
オープニング。
石川県の能登半島。番組では白米千枚田や輪島塗、豊かな里海などを取材してきたが、昨年の能登半島地震によって各地に甚大な被害が出た。今回はいかちゃん、三浦一馬が「今」の様子を伝える。珠洲市に伝わる伝統の道具とは?
能登半島の先端、石川・珠洲市の伝統を知るべく丸和工業・玉置仁一さんを訪ねた。地場産業として栄えてきたのは「七輪」作り、植物プランクトンの化石である珪藻土を削り出すのだが、くずにしてから練らずに丸ごと使うのが特徴。この切り出し技術そのものが市の無形民俗文化財に指定されている。
能登の伝統、切り出し七輪の製造工程を紹介。珪藻土を大きく削り出したら、機械と人の手を使って成形していくのだが、時間が経つと乾燥して崩れやすくなるため、手早く適切に力を込めるのがポイント。一般的なものと違って長方形に整ったら、薪をくべ続けて3日間も窯で焼く必要がある。スタジオで見届けた所ジョージは「良いものを見せてもらった、私の家はすごく使う」と実物も手にした。
火持ちが良く、食材をより美味しく焼くとされる「切り出し七輪」の特徴について、石川県工業試験場・佐々木直哉さんは「珪藻土に含まれる植物プランクトンの殻に隙間があることで、熱効率が良い」と解説した。粘土の割合が低く、熱が外に逃げず食材だけを熱するという。耐久性も高く、長く使える伝統の技だ。
能登半島地震や奥能登豪雨の爪痕は、輪島市の白米千枚田にも残っている。ひび割れや落石、地すべりが発生して雑草が繁殖。取水口が埋まってしまい、本来の姿とはほど遠い。行政などと連携して復旧にあたっており、今回は草取りをお手伝い。美しい風景を後世に伝えるためにも若い力やメディアの取り上げ方が鍵になる。
所さんの目がテン!の番組宣伝。
