- 出演者
- 木村佳乃 所ジョージ ホルコムジャック和馬
150万円のランチがあるということで、スタッフが三重・間崎島を訪れた。1日1組限定で完全予約制。メインのお寿司は旬の地魚8貫。落ちハモの吸い物や伊勢エビのみそ汁などもつく。値段は1人3万6000円。この寿司屋にはヘリポートが併設されており、インド人と日本人の夫婦がやって来た。夫婦は東京からやって来て、ヘリのチャーター代金は140万、2人の料理代が7万2000円。それで約150万円だった。離島に客を呼び込む決めてとしてヘリポートを作った。年間70組がヘリでやって来るという。2年前、専用の宿泊施設もオープン。1室40万円から。
いま、美食を目当てに世界各国を飛び回るフーディーと呼ばれる人々が注目を集めている。アンディー・ヘイラーは135軒の三つ星レストランを制覇した。
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- アイステ・ミセヴィチューテ
フーディーたちをターゲットに町興しに成功した地域もある。それが富山・岩瀬。街を大きく変化させたのは桝田隆一郎さん。桝田さんは過疎化から脱却するカギは美食だと考え、空き家や古い蔵を買い取り、改装しては料理人に声をかけ出店を促した。1軒目はフレンチ。2軒目はイタリアン。その2年後に出店した日本料理店は今年6月タイのテレビ局にも取材された。いまやグルメガイドに掲載されている店が6店にまで増えた。食器や装飾品を作る職人も続々と移住してきた。
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- 岩瀬(富山)
オープニング映像。
ヘリで地方に飛ぶ美食家についてCRAZY COCOは「お金を持っていてビジネスも手がけている人はタイムイズマネーとすごくいう。5時間かけていくなら150万円で90分で着く方を選ぶという方たちが多かった」などと話した。大阪・関西万博の会場付近から和歌山に行くツアーを紹介。ツアーの目玉はマグロの解体ショー。2人で49万5000円。今年は3500万人を超えるインバウンドが日本に。理由を聞くと美味しいものが食べたいから。世界中の旅行好きから料理が美味しいと認知されている。
世界の美食が注目するグルメサイトで6年連続No.1審査員に選ばれたのが浜田岳史。浜田は世界中のレストランで年間800食を食べ歩いている。この日は、銀座にあるレストランを訪れた。インド人シェフのシャンタヌ・メヘロトラさんは「食べてもらって改善点を教えてもらって次回に生かしたい」などと話した。浜田は「ぼくは神の舌を持ってるいるわけではない。過去に食べてきたものを自分の中に蓄積して、それと比べる形で料理を判断。自分の好き嫌いで語ってしまったら。自分の好みをみんなに表明しているだけでなんの意味もない」などと話した。浜田のポリシーは料理を残さないこと。夜は中国料理店で9品のコースを予約しているという。これまで浜田が訪ねた料理屋は128の国と地域にある1万軒以上。北朝鮮で冷麺を食べたこともある。全て持っている資源を食、旅に注入している。浜田が美食に目覚めたのはイェール大学に通っていたころ。学生寮の料理が信じられないくらい美味しくなかった。やむをえずしょうがなく外食して食べ歩くようになったという。浜田は「世界中を巡っているのは美味しいものを食べたいからではない。料理は背景にある歴史、文化などすべて一皿に盛り込まれてる総合芸術。そういう意味で料理が好きだし、それを作り出せる料理人にリスペクトを思っている。推し活に近い」などと話した。
ここ20~30年、料理人のちいが上がって、料理はアートのように捉えられてきた。フーディーはうまいとかまずいではなく彼らの哲学を理解して食べる。CRAZY COCOはどばいでフーディー向けのイベントに参加。ちょっと魚くさかったイワシのスープが、アンケートで一番美味しいという結果になったという。
京都・祇園にある料理店で包丁の研ぎ方教室が行われていた。参加者の中には1つ星をとっている寿司屋の店主もいた。包丁の研ぎ方で味が圧倒的に変わるという。講師していたのは藤原将志さん。藤原さんは3代続く刃物店の店主。刺身包丁が切刃の根本から先端にかけて同じ角度だと、切ってる間、食材をこすり続けることになり、その分味が損なわれてしまう。藤原さんは根本を10.1度、先端を7.1度の角度をつけている。引きながら着る時に食材と包丁の間に隙間が生まれこすれが少なくなる。それが美味しさにつながっている。
遊士丸、陽之進、凛士郎の3人は子どものころから藤原さんのもとで包丁の研ぎ方を習ってきた。3兄弟のレストランは完全予約制。14品のコースで2万7500円。1品目は削りたてのかつお節1枚だった。かつお節の厚さは2.5ミクロンだった。普通のかつお節は40ミクロンほど。2品目は薄切りのにんじん。3枚切るごとに包丁を研ぎ直すという。店が1日に予約を受けるのは原則8名まで。この費はハワイからの3人家族やフーディーなどがやって来た。客の舌がもっとも試されるのが、きゅうりの押すと引くだという。引いた方は、味が薄くソースの味を感じる。押したほうが水分が多くみずみずしかった。営業終了後、3兄弟は包丁を研いでいた。コースに使う刃物は23本。これを毎日5時間かけて研いでいるという。
食の担い手が日本中に出てきて、SNSで拡散され、世界中からやってくる 。この先地方のレストランはどんどんチャンスが広がるという。
所さん! 事件ですよの番組宣伝。