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旅の始まりは台湾の中心地・台北。まずは台北最古の市街地である万華エリアで台湾の下町を堪能する。現在も町並みに日本統治時代の建物が数多く残っている万華。1935年に建てられた新富町文化市場。かつては食料品小売市場として栄え、現在は当時の面影を残した複合施設となっている。馬蹄型といわれるデザインが当時はかなり珍しかったそう。その新富町文化市場に隣接するのが下町風情漂う東三水街市場。1921年から始まった活気あふれるアーケード商店街。この市場に店を構えるのが萬味福利社。万華の人気店の味が一堂に味わえるお店。万華エリアの若い世代が集結し、お店の垣根を超えて贅沢なひとときを提供。店主は「万華を盛り上げたいと思ってる。ゆくゆくはこうした取り組みをすべての伝統的な市場に広げたい。伝統的な食べ物と多文化の融合を通じて台湾や万華のことをもっと知ってもらいたい」と話した。台湾の下町で地元を盛り上げる新たな世代の活躍を新発見。
2日目は台北市の郊外に広がる新北市の鶯歌区へ。鶯歌は豊富な資源に恵まれたことから陶磁器産業が発展。100店舗以上の専門店が軒を連ねる台湾最大の陶磁器の街。最初に足を運んだのは新旺集瓷。こちらでは陶磁器を買うだけでなく陶芸体験もできる。ろくろを使った陶器作りに人生初挑戦。世界に一つだけの陶器が完成。新旺集瓷の四代目は台湾陶磁器の魅力について「鶯歌の陶磁器産業は長い歴史を持つのですが、中国の古典技術や日本の絵付け技術も取り入れるなど、様々なエッセンスが融合し、多様性に富んでいることが最大の特徴」と話した。続いて立ち寄ったのは幅広い世代から人気を集める安達窯。ここで茶器を購入したいそう。お店の二代目がオススメしてくれたのは安達窯を代表する名品・青磁茶器。照明の下に置くと龍の目や鱗が。龍の他にも古代の神獣をモチーフにしたものや蓮の花をデザインしたものも。歴史ある台湾陶磁器の魅力を新発見。
3日目、向かったのは台北から鉄道で約1時間半の場所にある彰化県。肥沃な土壌が広がるこの地では農業が発展。台湾の食文化を支えている。その名産の一つが大豆。この地で収獲される濃厚な旨みの大豆を使った豆腐作りを体験。田野勤學では大豆の栽培から加工まで一貫して行っている。まずは箱に布を敷いて準備したら濃度の高い豆乳を水とニガリに合わせていく。それを箱の中に注ぎ布で包む。上から押す力が強いほど早く出来上がるそう。出来たての豆腐を頂いた。コクがあるとのこと。台湾の豆腐は料理で油を通しても型崩れしないように日本の木綿豆腐よりも固めなのが特徴。その分しっかりとした食感を味わうことができる。続いて向かったのは彰化県のソウルフードが楽しめるという地元の大人気店。名物メニューが肉圓(バーワン)。肉餡をでんぷん粉で蒸し揚げた台湾の代表的な料理。原料のさつまいもが豊富に収穫される彰化県が発祥といわれている。外側はぷるぷる、内側はお肉のジューシーさがあるとのこと。実は台湾総統の晩餐会でも提供されたという特別な一品。五代目は「他の肉圓は肉餡が固いものが多いけど、ウチは低温でじっくり揚げているからモチモチ食感」と話した。さらに肉圓の他にも台湾に根付いたローカルフードが。それがサンドウィッチ。落花生の名産地でもある彰化県で元々ピーナツ菓子のお店として始まったという洪瑞珍餅店。今では4枚重ねの食パンが特徴の台湾式サンドウィッチが大人気。地元ではちょっとした手土産として愛されているそう。彰化県のおいしいローカルフードを新発見。
最終日。やって来たのは内陸部の南投県。ここはお茶の一大産地として有名。本場の台湾茶を味わう。出迎えてくれたのはラッキーさんとトマトさん夫妻。南投県凍頂山一帯で栽培されるのが凍頂烏龍茶。台湾茶の中でも特に人気で芳醇な香りが楽しめる銘柄として広く知られている。そんな凍頂烏龍茶の魅力を伝えるためにご夫妻が営む山中茶学ではお茶摘みや製茶作りといった体験型プログラムにも力を入れている。新茶や高級茶など「一芯二葉」を使ったものはカテキンが生成されず甘みの強いおいしいお茶になる。お茶摘みを体験。さらに機械ではなく手揉みで仕上げることで台湾茶ならではの豊かな風味を作り出している。先ほど購入した茶器で頂いた。渋みが全然無くてすっきりとした味わいとのこと。大自然で育まれる極上の台湾茶を新発見。最後は南投県にある山の中のレストランで地元の食材をふんだんに使った色とりどりのごちそうを満喫。
3泊4日の台湾旅を終えて。相緒エイミは「もっと台湾の魅力を知りたいと思った」と話した。
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