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ルネサンス期に描かれた名画。描かれている女性の名はシモネッタ。描いたのはボッティチェリ。日本にある作品はこの1枚だけ。芸術の歴史の中で数々生み出されてきた女神たち。それらは、このシモネッタが元になっているという。
オープニング映像。
丸紅ギャラリーで開催中の展覧会。展示されているのは、日本にある唯一のサンドロ・ボッティチェッリ作品「美しきシモネッタ」の1枚だけ。モデルになったのは実在の女性。
イタリアの画家、サンドロ・ボッティチェリ(1444/45~1510年)。生まれはフィレンツェ。15歳で画家の修行を始め、その才能を認められ25歳で独立。当時フィレンツェを統治していたメディチ家の庇護を受け、ボッティチェリはルネサンスを代表する傑作を次々生み出した。
ウフィツィ美術館に展示されているボッティチェリ作品は「春~プリマヴェーラ~」「ヴィーナスの誕生」の2つ。前者で描かれているのは美の女神「ヴィーナス」、美・貞節・愛を司る三美神など。当時のイタリアでは裸の女性を描くことがタブーとされてきたが、「ヴィーナスの誕生」ではそれを大々的に描いている。後におこる人間の肉体を賛美する芸術運動「ルネサンス」の礎に。
ボッティチェリの作品でたびたびモデルとなった実在の女性「シモネッタ」。生まれはイタリア北西部の港町。富豪の娘として生まれ、10代で名家の息子と結婚。肺を患い、23歳で亡くなった。ボッティチェリは彼女の死後も描き続け、それが彼のアイコンとなり、ルネサンスを象徴する女神像に。
ボッティチェリの作品でたびたびモデルとなった実在の女性「シモネッタ」。技法で特徴的なのは、絵の具を細い筆で塗り重ねながら陰影と色の深みを表現すること、透明感のあるきめ細かな質感など。絵の具の原料には油や卵を使用。
イタリアの画家、サンドロ・ボッティチェリ(1444/45~1510年)。死後、作品はウフィツィ美術館に展示。これをイギリスの画家エドワード・バーン=ジョーンズが偶然見つけ、その感動を熱く語ったことがルネサンス運動の原点に。
丸紅ギャラリーで開催中の展覧会。展示されているのは、日本にある唯一のサンドロ・ボッティチェッリ作品「美しきシモネッタ」の1枚だけ。「美しきシモネッタ」の所有者はこれまで転々としてきた。1960年、日本でアートギャラリーを開設しようとしていた丸紅の担当者がこの作品に出会った。日本に来た直後、真贋論争が巻き起こった。
丸紅ギャラリーで開催中の展覧会。展示されているのは、日本にある唯一のサンドロ・ボッティチェッリ作品「美しきシモネッタ」の1枚だけ。「美しきシモネッタ」が日本に来た直後、真贋論争が巻き起こった。分析により19世紀頃に加筆修正が行われていたと判明し、より貴重なものとされるように。
次回の「新美の巨人たち」の番組宣伝。