2025年6月14日放送 22:00 - 22:30 テレビ東京

新美の巨人たち
【楳図かずお「ZOKU?SHINGO」×中川翔子】

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(オープニング)
今回は…

今回は中川翔子が漫画家の楳図かずおが残した101点の絵画作品を追う。

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オープニング

オープニング映像。

新美の巨人たち
楳図かずお×中川翔子「ZOKU-SHINGO」の世界

楳図かずおのZOKU-SHINGOは2021年に描かれ、アクリル絵の具で描かれた101点の連作絵画。楳図かずおが4年の歳月をかけて完成させた最晩年の超大作。番号順に左絵白の壁に30センチ間隔で並ぶ赤い額と緑のマット。楳図かずおの指示通りの展示。

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楳図かずお「ZOKU-SHINGO」

楳図かずおのZOKU-SHINGOの物語ではさとるとまりんが主人公。人間に憧れるロボットでその人間への憧れを、許さない世界を支配する女王がいて、その女王がいない好きに二人は人の顔を頭人間になろうとするが、女王に見つかり、世界の歴史がアートとして記録された美術館へ。人間は退化しロボットに支配されることになったという。さとるとまりんは天に祈り人間になりたいと願い、東京タワーを登る。女王を打ち負かしたがその後は意外な展開が。連作絵画という、楳図かずおの新たな挑戦の物語、楳図昨日の主人公の多くは子どもで、そこに傑作を生み出す秘密があった。

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楳図かずお「ZOKU-SHINGO」 ホームタウン吉祥寺へ

東京・吉祥寺は楳図かずおが30年以上暮らした街。吉祥寺は漫画家が多い街だという。駅から歩いて五分ほどの閑静な住宅地にあるのはワイドショーでも話題になった楳図ハウスが。楳図かずおのマネージャーだった上野さんが出迎えてくれた。楳図が打ち合わせやお客をもてなしたスペースがあり、ステンドグラスに施されているのはデビュー作の森の兄妹の主人公たち。デビュー作は中学2年の時に描いたもので、2階はプライベートな空間に。そして衣装部屋にはおなじみのシャツのルーツは、子どもの頃に読んでた海賊漫画。

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楳図かずお「ZOKU-SHINGO」 ホラー&ギャグの原点

楳図かずおが昭和11年に小学校教師の父と優しい母のもとにうまれた。幼い頃には奈良県の山村で過ごし、父は子守唄のように地域につたわる恐ろしい蛇伝説を語ってくれた。その時の経験が30歳で実を結ぶ。その名を世に知らしめたへび少女という作品は母親が口の裂けた蛇女となり、娘を食べようとする物語。以来、ホラー漫画ブームの先駆者として話題作を連発。漂流教室は滅亡した地球で子どもたちが生存競争を展開するSFホラー漫画で家族愛などもありジャンルを飛び越えた。「まことちゃん」を生み出したのは40歳のとき。そして唯一無二の狂気にたどり着いたの「わたしは真悟」は意識を持った産業ロボットとと小学生が心通わすAIを先取りした物語。その直筆原稿が登場。降り注ぐライトの光にショーウィンドウの様々な商品。行き交う買い物客。濃密で徹底して細部にこだわった描写こそ楳図作品最大の特徴。椹木野衣はその絵について構成を突き破るような瞬間的な恐怖があり、怖いけど何かわからないものを描く点においては飛び抜けていたという。怖いのに笑ってしまう。ストーリーを超越して読者の心を鷲掴みにした。そして楳図かずおのアシスタントをしていたこともある漫画家の高橋のぼるさんは造形を生み出す能力があったと答え、画力とともに発揮された類まれな発想力。それが楳図作品の強烈な個性を作り上げた。しかし54歳で発表した「14歳」という作品を最後に筆を置いた。

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楳図かずお「ZOKU-SHINGO」27年間の休筆

楳図かずおは27年間休筆したが、ホラー漫画が良くないとされていた風潮の時期に、子どもに悪影響だと言われていた。漫画から離れた楳図は映画や音楽など、様々な表現を模索した。テレビに盛んに出ていたのもこの頃。しかし絶筆から27年で筆をとった出来事があった。

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楳図かずお「ZOKU-SHINGO」27年後の復活!

27年後再び筆をとった出来事があった。フランスの書店には日本のマンガが当たり前のように並んでいる。楳図かずおの作品もフランス語版が出ている。この国で漫画界のカンヌと呼ばれているのはアングレーム国際漫画祭。2018年にわたしは真悟が永久に残すべき遺産賞を獲得し風向きがかわった。そして取り組んだのが超大作のZOKU-SHINGO。再び描くなら新たな手法で描きたいと101点の連作絵画に。

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楳図かずお「ZOKU-SHINGO」最後の現場

吉祥寺の楳図かずおの家にはZOKU-SHINGOを手掛けた現場があり、4lDKのマンション。最後に倒れたのもこの場所だったという。ここで27年間の空白を経て、生み出された。アシスタントも使用せずに一人で作っていた。

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楳図かずお「ZOKU-SHINGO」最晩年の現超大作

101点の絵画がそれぞれ独立しながらも一連のストーリーを紡ぐ。その技法は、101点を2年をかけて鉛筆で描き、それをもとに2年の歳月をかけてカラー版を描いて完成させた。素描と比較すると、鉛筆による素描画からは創作の過程を物語る生々しさが伝わってくる。101点の中に楳図の心をつらぬく想いがあった。地下室に閉じ込められたまりんが道具もないのに必死で絵を描こうとする場面。絵の具の代わりに華の絞り汁をつかい、布で狭い部屋で黙々と描く。物語の結末では殿上人のおかげで念願が叶い人間になれることになったさとるとまりん。しかし、二人は人間にはならないと決めた。世界に奇跡を起こしたロボットの物語となった。

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子どもたちが主役 楳図かずおのメッセージ

楳図かずおの作品の多くは子どもたちが主人公。子どもでいることの自由さ、いろんな可能性を持っているという安心感の世界にいたかったと生前綴っていた。そして5月28日には吉祥寺で楳図かずおのお別れの会が行われた。

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(エンディング)
次回予告

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