- 出演者
- 太田真嗣 上原光紀
ウクライナの安全保障は反故にされてきた歴史だった。1994年のブダペスト覚書では旧ソ連が配備した核兵器を放棄する見返りとして米ロ英がウクライナの安全を約束したが、2014年ロシアがクリミアを一方的に併合した。2015年ミンスク合意ではウクライナ東部2州の停戦合意がされたが、2015年ロシアはウクライナに侵攻した。持続的な和平はどう実現できるか。 松田氏は日米欧がロシアと長期に渡って取り組むことが必要。小泉氏は形式的な和平は無意味。軍事的抑止力が必要。日本は軍事は無理だがウクライナに経済的な支援ならできると指摘。宮下は、持続的な和平だけを追及するのではなく、様々な取り組みと組み合わせるべきとした。広瀬氏はロシアのような被民主主義的な国は力の担保が必要とした。
世界の安全保障にどう向き合うべきか?広瀬佳一は本当の平和は軍備管理、軍備縮小をしなければならないがそういうフェーズではない、この問題はブーメランのようにアジアにも戻ってくる、アジアもこのままでいいのかと考えなければならない、20世紀の古典的な戦争のようなものが目の前にあるのでこれまでの常識で対応すればいいのかという問題があると話した。宮下雄一郎は日本を含めた各国が長期的な視点で再び考える必要にきているとした。三牧聖子はトランプ大統領のやり方はあまりにも劇的で国際秩序にも大きなダメージがある、アメリカは国際秩序から撤退して関与を低下させることは避けられないがそれを少しでも軟着陸させるべく協力していくかが求められているとした。小泉悠は力の論理は大前提、我々が十分にパワーバランスを維持するような軍事的・経済的・外交的努力ができてきたかは合格点とは言えない、危機的な状況にある地域を抑止するための遠い地域同士の安全保障の連携・枠組みをもっと強化しなければならないとした。松田邦紀は安全保障のためにはアメリカの関与は必要条件だけれどももはや十分条件ではない、日本はどれだけ友達を増やすか、外国面では日NATOや日韓の強化などが必要だとした。
エンディングの挨拶。