- 出演者
- 長谷川忍(シソンヌ) 影山優佳
今回反省する未来予測は「労働時間は1日3時間になる」。勤労は教育・納税と並んで日本国憲法に明記された国民の3大義務の1つ。義務とはいえ1つわからないことがあり「人間はどのくらい働かなければならないのか?」ということが。1930年、その疑問に答えを出そうとした者がイギリスの経済学者であるジョン・メイナード・ケインズで「100年後には生活水準が豊かになり1日3時間働けば十分」だと述べていた。工場では機械化が進み、テクノロジーの発達で昔に比べれば遥かに労働生産性は向上したはずである。しかし予測から95年後の現在でも1日3時間労働は実現する気配すらない。果たして1日3時間労働の未来はやってくるのか。
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オープニング映像が流れた。
本日反省する未来予測は「労働時間は1日3時間になる」。本日天国からお越しいただいたのは過去に未来予測をした経済学者のジョン・メイナード・ケインズ。1930年の未来予測では「100年後には先進国の生活水準は現在の4倍から8倍になっている。豊かになり、1日3時間働けば十分ではないだろうか」となっていた。いっしょに反省する専門家は長年にわたり世界の労働現場と経済を研究している八代尚宏と膨大なデータの分析から日本人の労働観の変化を研究する坂本貴志と建設現場の業務効率化を推進している石丸達郎。
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- ジョン・メイナード・ケインズ
1769年に発明家のジェームズ・ワットが蒸気機関を改良したことで機械化が進み、向上の生産性が飛躍的に高まった。さらに製鉄・鉄道・造船などの産業が発達し、17世紀以降の平均的な経済成長率を鑑みて「年2%ずつの資本の蓄積で100年後には7.5倍豊かになるだろう」と試算した。経済的に豊かになれば労働は4分の1で済み、1日3時間週15時間の労働で生活に必要なものが得られると予測したのだという。英国の平均労働時間は減ってきており、今では1日平均6時間ほどとなっていた。GDP(国内総生産)は約5倍になり労働生産性という1時間あたりの労働が生む価値は上がったが“人間の欲”を見落としていたのが反省ポイントののこと。
明治時代に繊維産業が大きく発展し、2交代制で12時間労働となっていた。労働基準法により1日8時間週48時間労働になったが高度経済成長を続ける中で労働時間は増えてしまっていた。家計の消費支出に閉める食費の割合であるエンゲル係数はずっと低下しており、テレビ・洗濯機・冷蔵庫などを買うようになったとのこと。1960年代以降は向上のオートメーション化が進み、労働時間も減少していった。だが1973年にオイルショックで急激な物価高になり、景気悪化で多くの工場が閉鎖となった。1970年代には外食チェーンやコンビニエンスストアが増加したが労働時間は少し増加していた。建設業界の労働時間については屋外の仕事なので不確定要素が多く労働時間は減らないとのことだった。
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ここで一般企業の事務職で働き続けたヤスミが登場。日本の事務仕事は楽になっていきパソコンの表計算ソフトが登場し、報告書も最初は手書きだったがワープロが出てきて手書きしなくてもよくなったという。さらにパソコンの文書作成やプレゼンテーションソフトのおかげで資料の見栄えも良くなった。その分仕事が減ったわけでもなく、資料が簡単に作れるようになったことで上司たちが口出しして修正や追加を繰り返したり1つの文書や資料を作るのにも時間と手間をかけたりしていったという。
バブル崩壊後の1990年代以降、日本の労働時間に大きな変化が。企業の業績が低迷していき、2019年からは「働き方改革関連法」が順次施工となった。日本の労働時間は現在、イギリスと同等の1日6時間ほどとなっている。
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OECD加盟国の労働時間ランキングでは日本は38か国のうち23位で1611時間であり平均以下を下回っているのは事実である。そんな日本よりも労働時間が短い国はドイツで1335時間だが平均年収は日本の1.4倍となっている。日本の飲食店では従業員が席まで案内したりして訪日外国人からは非常に好評だがそれが人件費のコストに見合っていないのではないかとのことだった。
八代尚宏はパリにあるOECDで働いたことがあるが、日本とはやり方が全く違うという。日本ではどんな仕事でもやらなければならないが、自分の仕事は明確に決まっており他人の仕事には口を出さず自分の仕事に口を出されることもなく仕事を頼んでも断られるのが普通とのこと。
最近は日本人の働き方にも変化があり、2000年と2023年の日本人男性の労働時間を比べると20代や30代の若年層の労働時間が大きく減少していた。建設業界では現場の作業を本社から確認し指示を出すようなことを取り組んでいるという。また本社からタワークレーンを遠隔操作しているとのこと。AIは人間の仕事を奪うのかについて話していき、AIが発展してもなくならない仕事は医療・福祉・介護とのことだった。
今、新たな働き方も増えており「短時間労働」が普及し主に子育て世代やシニア世代に多く自分が働きたい時間に働けるスポットワークも人気を呼んでいる。
そもそも誰もが“労働時間は短い方がいい”と望んでいるとは限らないという。「1日3時間労働」の未来については長期的に見れば緩やかに近づいているとのこと。
長谷川忍は「労働時間は確かに短くなればなるほどいいという考えもあったが、短くしたいとかに囚われすぎていてやりがいや楽しさに出会うのが一番だと思った」と話した。
「未来予測反省会」の次回予告をした。
「LIFE!ヒットパレード」の番組宣伝をした。
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「大河ドラマ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の番組宣伝をした。
「NHKスペシャル」の番組宣伝をした。
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