2024年5月12日放送 23:00 - 23:55 テレビ朝日

EIGHT-JAM
【指揮者の魅力を徹底解剖!小澤征爾のスゴさとは?】

出演者
大倉忠義(SUPER EIGHT) 村上信五(SUPER EIGHT) 横山裕(SUPER EIGHT) 丸山隆平(SUPER EIGHT) 安田章大(SUPER EIGHT) 山崎弘也(アンタッチャブル) 三ツ橋敬子 川瀬賢太郎 原田慶太楼 最上峰行(東京交響楽団) 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

今夜は…

今年2月、世界的指揮者・小澤征爾がこの世を去った。音楽界を牽引してきた偉大なマエストロ。今夜は小澤征爾を敬愛する指揮者を招き、小澤征爾が愛される理由に迫る。さらに指揮者の細やかなテクニック、人気指揮者の厳しい実態とは。

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指揮者もつらいよ
ゲスト紹介

今夜のゲストは原田慶太楼、川瀬賢太郎、三ツ橋敬子。以前、番組に出演した際は孤独で厳しい指揮者の姿が浮き彫りに。今回は「指揮者もつらいよ」と題し、指揮者の謎や苦労に迫る。

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指揮の孤独な練習

最初のテーマは「指揮の孤独な練習」。小澤征爾の師匠である斎藤秀雄が著した指揮者を志す人の教科書「指揮法教程」には腕の使い方や拍の振り方などが図解付きで紹介されており、これで基礎を学ぶという。村上はベートーヴェン「運命」を振らせてもらったことがあるが、予想以上に難しかったという。休符がとても難しく、指揮棒を振り下ろしてから演奏が始まる。小澤征爾は正確なピッチでオーケストラをコントロールしている。

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本番以外の◯◯が大変

続いてのテーマは「本番以外の◯◯が大変」。三ツ橋敬子の昨年12月のスケジュールを見てみると、月の半分がリハーサルと本番で埋められている。本番前には楽曲をどんな演奏にするかなどの勉強をしている。指揮者はオーケストラの譜面を全て把握しなければならないほか、文献などを読みどんな音にしたらベストかなどの研究を常にしている。同じ曲でも毎回勉強するという。小澤征爾も常に勉強し、全て譜面を暗記して指揮をしていた。最上峰行は勉強してこない指揮者はバレバレとし、少しの間だけで分かると話した。

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原田慶太楼は指揮者がオーケストラの間違いに対し、リアクションをしていれば分かってると思うが、何もしないと邪悪な空気になる。最上峰行は中には自分が間違えたのをオーケストラのせいにする指揮者もいると話した。

指揮によって演奏は大違い!!

続いてのテーマは「指揮によって演奏は大違い!!」。川瀬賢太郎は指揮者それぞれ演奏が違うところが面白いと話した。そこで、指揮者で演奏はどう変わる?を検証するためモーツァルト「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」を実演。オーケストラには事前には伝えず指揮の動きのみでテーマを伝える。三ツ橋敬子が指揮のテーマ「つまらない→面白い」に挑戦すると、オーケストラに伝わっていた。

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◯◯だったら二度とオファーは来ない

続いてのテーマは「◯◯だったら二度とオファーは来ない」。多くの指揮者はオーケストラに所属せずフリー。指揮者へのオファーはコンクールの副賞として指揮する権利をもらえたり、海外での指揮が評価されて日本でオファーされることもある。一番大事なのは初めて振った時にどれだけ良い印象を残すかで最初のリハで次に依頼されるかは決まるという。最上峰行は原田が初めて来た時、リハーサルと本番がこれまでないくらい上手くでき、オーケストラに迎えようと思った。原田はオーケストラに好かれる指揮、お客さんに好かれる音楽づくりをしたらアウトだと話した。

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貴重映像 プロたちが敬愛する小澤征爾
貴重映像 プロたちが敬愛する小澤征爾

今年2月にこの世を去った小澤征爾は1935年に満州に生まれ、兄・克己からピアノの手ほどきを受け音楽の道へ。中学3年生の時、斎藤秀雄に弟子入り。23歳で単身フランスに渡り、1959年、国際的にも名高いブザンソン国際指揮者コンクールで第1位に輝いた。その後、20世紀で最も著名な指揮者と称されるヘルベルト・フォン・カラヤンや、レナード・バーンスタインなどから教えを受け世界で活躍する指揮者となった。そして1973年からボストン交響楽団の音楽監督を29年間務めたほか、世界の音楽賞に何度も輝き2016年にはグラミー賞クラシック部門を受賞。1984年、斎藤秀雄の没後10年を記念し、教え子が集結したサイトウ・キネン・オーケストラを結成。最上峰行は小澤征爾の指揮は見てたら全てが分かる。みんな好きになると話した。小澤征爾の指導法を独特で世界的指揮者の準・メルクルも小澤征爾の講義に参加していた。1985年に制作されたドキュメントでは指揮者の真髄について音楽のテクニックは感じた事を自然に出すこと。指揮者自身の人柄が重要になると話していた。その後、サイトウ・キネン・オーケストラはヨーロッパ・アメリカでツアーを行い、1992年、長野県でサイトウ・キネン・フェスティバル松本を開催。このイベントはのちに「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」と名前を変え現在も続いている。ゲストの3人は小澤征爾について日本人なら誰しもが影響を受けたマエストロ。音楽的な感覚の鋭さは今まで接したどの音楽家よりも鋭敏だったとコメント。

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小澤征爾のスゴさを改めて貴重映像で検証

プロたちが衝撃を受けた小澤征爾の指揮を紹介。原田慶太楼はチャイコフスキー「弦楽セレナード」の指揮を選出。小澤征爾が棒を使っているのは珍しく、一つ一つの音を土から出している感じが素晴らしい。音と流れだけに会話をしていると絶賛。小澤さんが指揮者の扉を開けてくれた。いなかったらこのチャンスはないと話した。続いて川瀬賢太郎はベートーヴェン「『エグモント』序曲」の指揮を選出。小澤征爾の生前最後の指揮で手も少ししか動いてないがそこから発せられる音楽がやりたいエネルギーがスゴい。そこにいるだけで音楽が出てくると話した。またアシスタントの話を頂いた際、指揮についてもうちょっと叩いた方がいいとアドバイスされ、師匠の広上淳一に相談したところ「小澤さんがお前に何かを言ってやろうと思ったその心の方を分かる人間になれ」と言われたと明かした。

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続いて、三ツ橋敬子はブラームス「交響曲 第1番」の指揮を選出。活動休止後、完全復活を果たしたニューヨーク公演。段々と動きがふくよかになっていき、旋律の連れていき方が素晴らしいと絶賛。また小澤征爾が音楽塾で指揮していた際、代わって!と言われて指揮を代わったが時間が経つにつれ集めていた音がこぼれていく感覚があり、これが私と先生の違いだと体感した。一生モノの勉強だったと明かした。

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(エンディング)
TELASA・TVer

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次回予告

EIGHT-JAMの次回予告。

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