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鹿児島県警は記者会見で前生活安全部長の60歳の男を逮捕したと発表した。警察内部の情報をメディアへ漏らした疑いのためだという。今回は前代未聞の警察官たちの告白を特集する。
オープニング映像。
野川明輝は2022年10月に鹿児島県警の本部長に就任した。鹿児島県警でノンキャリアが就くことができる最高ポストは8つある。その一つが生活安全部長だ。本田尚志は叩き上げで2022年に生活安全部長に就任し、2024年に定年退職した。そしてその後に、札幌のジャーナリストに警察の内部情報を漏らした疑いで逮捕された。その理由について本田尚志は「警察官による盗撮事件・ストーカー事件を本部長が隠蔽しようとする姿に失望したため」と告白したという。
北海道・札幌で情報を受け取ったジャーナリストに番組では話を聞いた。2024年の4月3日に差出人のない封書が届き、そこには現職警察官の不祥事が書かれていたという。その後は、ウェブメディア「HUNTER」に情報がわたり、鹿児島県警がHUNTERを強制捜査して、本田前部長の文書が発覚して、前生活安全部長は逮捕された。
藤井光樹元巡査長もWEBメディア「HUNTER」に内部資料を渡した疑いで逮捕された。事件はHUNTERが内部資料を出したことで発覚し、藤井光樹は懲戒免職になった。内部情報を出した理由について「捜査に差が出ていた」など理由を語った。さらにメディアへの警察権力の介入などの問題も出てきた。
鹿児島県警の警察本部長による隠蔽疑惑について、本部長は鹿児島県議会でも追求を受けた。そこで軽察官による盗撮事件、軽察官によるストーカー事案の隠蔽について追求された。鹿児島県警の警察官による告白について専門家は「通常これは公益通報だと思います」と語った。
鹿児島県警は都道府県警察の一つで、警察庁からキャリアが出向している。その野川明輝本部長が情報漏洩問題で一般市民から刑事告発される事態になっている。鹿児島地方検察庁は嫌疑不十分になったという。こうしたことを受けて百条委員会の設置を検討されたが反対が多く設置されなかった。そして2024年11月に野川明輝の離任会見が行われた。その後、岩瀬聡が新たに本部長に就任し、その4ヶ月後に捜査第二課長を情報漏洩と不同意性交の容疑で書類送検したという。ただこの課長は逮捕起訴されることなく警察庁へ戻っていったという。
エンディング映像。