2025年6月22日放送 7:00 - 7:40 NHK総合

NHKニュース おはよう日本
中東情勢最新情報▽沖縄首里城と戦争遺跡

出演者
南利幸 井上二郎 高山大吾 赤木野々花 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像が流れ、出演者が挨拶した。

(ニュース)
北海道で震度3 津波の心配なし

きょう午前6時23分頃、北海道の根室市と釧路町で震度3の揺れを観測する地震があった。この地震による津波の心配はない。震源地は根室半島南東沖で、震源の深さは20キロ、マグニチュードは5.9と推定。一方、鹿児島県のトカラ列島近海ではきのうから地震が相次いでいて、きょう午前5時53分頃には十島村の悪石島で震度3の揺れを観測する地震があった。これらの地震による津波はなかった。気象庁によると、トカラ列島の悪石島や小宝島付近では時々、まとまった地震活動が確認されている。気象庁は、当面地震に伴う揺れに注意し、家具の固定など、日頃の備えを改めて確認するよう呼びかけている。

イラン“爆撃の中 米と交渉できない”

イスラエルがイランへの先制攻撃を行い、軍事衝突が続く中、イランの外相は「国民が爆撃を受ける中、アメリカとの交渉を行うことはできない」と述べ、イスラエルが先に攻撃を停止すべきだと訴えた。イスラエル軍は21日、イラン中部のミサイルと無人機の発射設備などを空爆。核関連施設が攻撃の標的になったとも伝えられている。核開発を行うイランを自国の存在への脅威と位置づけるイスラエル国内では、現状、イランへの軍事作戦の支持が高くなっている。イスラエルのシンクタンクが19日発表した世論調査の結果、イスラエルがイランへの攻撃を決めたことについて「支持する」が最も多く70%だった。18日に発表された別の世論調査では、地元メディアはネタニヤフ首相が率いる右派政党「リクード」の支持が回復していると伝えている。一方、イランによる報復攻撃も続いている。イスラエル北部では住宅が無人機による攻撃を受けたと地元メディアが報じている。イランのアラグチ外相は21日、トルコで行われたイスラム圏の国や地域でつくるOICの会合に出席した。会合に先立ち、アラグチ外相はアメリカと交渉を行うにはまずイスラエルが攻撃をやめるべきと訴えたが、アメリカのトランプ大統領は「勝っているほうにそのような要求をするのはとても難しいと思う」と述べ、否定的な考えを示している。

トランプ大統領が、イランへの軍事介入については2週間以内に判断する考えを示す中、アメリカの複数のメディアは21日、軍の複数のB2ステルス戦略爆撃機が中西部ミズーリ州の空軍基地を離陸し、西方向に向かっていると、軍関係者の話として伝えた。B2ステルス戦略爆撃機は、トランプ大統領がイラン核関連施設を破壊するために使用を検討していると伝えられている特殊な爆弾「バンカーバスター」を搭載できる。アメリカのメディアは、爆撃機はグアムに向かっているものの最終的に中東に派遣されるかは現時点ではわかないとしている。

外務省によると、中東情勢の緊迫化を受けて政府がイランからの国外退避を支援した日本人16人とその家族5人の合わせて21人が、日本時間のけさ6時過ぎにアゼルバイジャンの首都バクーに到着。一行は日本時間のきのう正午前、イランの首都テヘランをバスで出発していた。

解説 イスラエル イラン 戦況は?米との交渉は?

国際部の品川健太郎が解説。イスラエルの先制攻撃、軍事衝突が始まって1週間が過ぎた。イランでは核施設などが狙われ430人が死亡、イスラエルでは450発以上の弾道ミサイルなどによる攻撃があり、24人が死亡したと伝えられている。戦況はこれまでのところ、イスラエルがイラン側の防空能力を削ぐなどして優位な状況にあると言われている。イランが発射するミサイルの数が当初より減っているという指摘もあるが、長期戦を見据えてミサイルを温存しているためだという見方もある。アメリカのトランプ大統領は軍事的圧力を強める一方で、交渉の用意もあるとしている。今月17日、「無条件で降伏せよ」と書き込んでいて、核開発をやめることなどを強く求めると言われる。ただ、イランにとって核開発は国の威信をかけて推し進めてきたもので、平和利用を目的としたウランの濃縮活動はNPTの加盟国に認められた権利だと訴えてきた。アメリカの要求は相当高いものだと言える。イランの最高指導者ハメネイ師は、体制の維持を最優先に判断することになるとみられる。アメリカがイスラエルに加勢すれば被害の拡大は避けられず、影響を受ける国民の不満の矛先が体制に向けられかねない。かといって、反米を掲げてきた体制にとってアメリカの要求をそのままのむことは受け入れ難く、ハメネイ師も無条件の降伏には応じない考えを示している。

米国防総省“日本など国防費5%に”

アメリカ国防総省はGDPに占める国防費の割合について、日本を含むアジアの同盟国に対して、NATOで議論されているのと同じ水準の5%に引き上げる必要があるとの認識を示した。トランプ大統領はNATOに加盟するヨーロッパ各国がアメリカに防衛を依存していて不公平だと繰り返し批判し、国防費の増額を求めていて、加盟国は国防費などのGDPに占める割合を合わせて5%に引き上げることを議論している。アメリカ国防総省のパーネル報道官はNHKの取材に対して、アジアの同盟国もヨーロッパの同盟国と同じ水準の負担を担うべきだという認識を示した。中国が大規模に軍事力の増強を進めていることや、北朝鮮が核・ミサイル開発を続けていることを踏まえると、アジアの同盟国もヨーロッパのペースや水準に合わせるよう迅速に行動するのが常識だとしている。アジア太平洋地域の同盟国にとって安全保障上の利益であり、より均衡のとれた公平な負担の分担はアメリカ国民にとっても利益となると説明。

東京都議選 きょう投票

東京都議会議員選挙はきょうが投票日。各党はこのあと行われる参議院選挙の前哨戦と位置づけ、国政選挙並みの態勢で臨み支持を訴えた。42の選挙区の合わせて127の定員に対して、295人が立候補、平成以降の都議会議員選挙で最多。党派別では、都議会に議席を持つ政党の公認候補は、自民党が42人、都民ファーストの会が37人、公明党が22人、共産党が24人、立憲民主党が20人、日本維新の会が6人、東京・生活者ネットワークが3人。一方、都議会に議席がない政党や政治団体では、国民民主党が18人、れいわ新選組が3人、参政党が4人、日本保守党が1人、社民党が1人、再生の道が42人。この他、無所属などの72人が立候補。都議会自民党の都議などが政治資金パーティーの収入を収支報告書に記載していなかった問題がある中、自民党が第1党を維持するのか、都議会で過半数を占める自民党、都民ファーストの会、公明党といった小池都政を支持する政党が議席を伸ばすのか、知事と対決姿勢をとることが多い共産党や立憲民主党などの勢力が支持を拡大するのか、さらに、都議会に議席を持たない政党や政治団体が、今回どれほど議席を獲得するかなどが焦点になるものとみられる。今年は参議院選挙と都議会議員選挙が重なる12年に1度の年。投票は一部の地域を除いて午前7時から始まり午後8時まで行われ、即日開票。

東京都議会議員選挙開票速報 2025

NHKでは東京都議会議員選挙の開票速報をきょう午後7時59分から総合テレビで、午後7時55分からラジオ第1で伝える。また、インターネットの特設サイトにはすべての選挙区の当選・当確者、最新の開票状況なども掲載する。

国会きょう会期末 参院選へ

少数与党のもとで開かれた通常国会は、きょうが会期末。会期末前日となった土曜日のきのうも、野党側が提出したガソリン税の暫定税率を来月廃止する法案の審議が、参議院財政金融委員会で行われた。法案をめぐっては、野党側がきのうの採決を求める一方、与党側は丁寧な議論を主張して折り合わない状況が続く中、自民党の三宅委員長が散会を宣言して採決は見送られ、会期末をもって廃案となる。今年1月に少数与党のもとで召集された通常国会は、新年度予算が2度の修正を経て成立したのをはじめ、異例ずくめの展開が続いてきた。各党は、会期末のきょう行われる東京都議会議員選挙を経て、来月3日公示、20日投票で実施が見込まれる参議院選挙に向けて事実上の選挙戦に入る。選挙戦では、物価高対策をはじめ、国会で決着が見送られた企業・団体献金の扱いや、選択的夫婦別姓の是非に加え、少子化対策や年金といった社会保障などをめぐって論戦が交わされる見通し。また、衆議院では少数となった与党が、今回、参議院では過半数の議席を維持するのか、野党側が過半数割れに追い込むのかが、政権運営への影響を含め、今後の政治状況を左右するだけに大きな焦点となる。

(気象情報)
気象情報

全国の気象情報。東京の熱中症の搬送者数(出典・総務省消防庁のデータをもとに作成)。

(ニュース)
この時期増える“冷房病”

冷房病をどう防ぐ?冷房病とは急激な温度変化で自律神経がみだれ体調を崩す。夏の冷房が原因で体調を崩した経験がある人は6割(AOKIジャケジョ研究所のインターネットの調査より)。肩こりやだるさなどの体調不良、集中しづらくなる、モチベーション低下。環境省はエアコンの使い方を夏は室温を28度とすることを推奨。一般的に部屋の温度が外気温より5度程度下がると体調不良をおこすおそれがあるといわれている。温度を下げすぎない。扇風機などで空気を循環させる。済生会横浜市東部病院の谷口英喜医師「エアコンは絶対に使うべきだ」コメント分紹介。

ベラルーシで邦人2人釈放か

ベラルーシ大統領府によると、アメリカのケロッグ特使は21日、ミンスクでルカシェンコ大統領と会談。ロシアとウクライナの停戦が見通せない中、事態の打開に向け意見を交わしたとみられる。アメリカのケロッグ特使は「アメリカ国籍以外の14人が自由の身になった」とコメントし訪問に合わせ14人の釈放を明らかにした。釈放された14人のうち2人は日本人。ベラルーシにある日本大使館は現時点ではコメントできないとしている。

(スポーツニュース)
“Jリーグに世界基準の笛を”

サッカーのJリーグではレフェリーのレベルを世界基準に引き上げるための取り組みが進んでいる。千葉市の施設に集まったレフェリー達。シーズン中、月2回研修会を行い技術の向上を目指している。先月はドイツ1部リーグのレフェリーも参加。研修会では判定を振り返るディスカッションも行われる。日本サッカー協会の佐藤隆治審判マネージャーは「どうやってクオリティを上げていくか突き詰めてやっていきたい」とコメント。

サッカーのJリーグではレフェリーのレベルを世界基準に引き上げるための取り組みが進んでいる。Jリーグではレフェリーがアクセスできるサイトでは、引退したレフェリーがアドバイスを書き込み動画とともに確認ができるようになっている。

特集
首里城 地下に眠る 戦争遺跡 司令部壕

世界遺産の首里城跡は国内外から160万人が訪れている。その地下に太平洋戦争中、旧日本軍が構築した地下壕がある。第32軍司令部壕はNHKが戦後80年に合わせて特別な許可を取り一部を撮影、沖縄県と共同でVRで再現した。あすの6月23日は沖縄慰霊の日。司令部壕は1944年12月に構築が始まり住民を動員し3か月で完成させた。1945年にアメリカ軍が沖縄本島に上陸。沖縄戦では20万人を超える人が亡くなり県民の4人に1人が命を奪われた。戦後、アメリカの占領下となり1992年に首里城正殿が復元された。2000年に世界遺産に指定。2019年に首里城が火災。司令部壕は去年戦争遺跡として初めて県の史跡に指定。

沖縄・首里城の地下に眠る戦争遺跡の司令部壕。半分はいまも埋まった状態で内部の検証の難しさが分かっている。あすは沖縄慰霊の日。沖縄県平和記念資料館でVRを見ることができる。県は来年度に入口周辺を公開する予定。

(ニュース)
ヨガの発祥地 インドでイベント

6月21日は国連が定める「国際ヨガの日」。ヨガの発祥地インドで市民が参加して様々なイベントが開かれた。ヨガ発祥地とされるインドの首都ニューデリーの公園には市民100人が集まり朝ヨガを楽しんだ。南部の州では海岸に多くの人が集まった。沖合ではインド海軍の兵士らが艦艇の甲板でヨガ。ヨガ愛好家とされるモディ首相も参加した。

(気象情報)
気象情報

気象情報を伝えた。

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