- 出演者
- 藤森慎吾(オリエンタルラジオ) サーヤ(ラランド)
オープニング映像。
トビアスさんが働くのは京都にある創業500年の三星園 上林三入本店。お店で主に販売しているのは宇治茶。三星園は江戸時代、将軍家へもお茶を献上していた。スイス人のトビアスさんはなぜ創業500年のお茶屋さんで働くのか、謎を探るべくお仕事に密着。お店では抹茶づくり体験が外国人観光客から大人気で、店内にも外国人観光客の姿が多く見られる。トビウスさんはドイツ語・日本語・英語の3カ国語が話せる。このお店で13年働くトビウスさんの師匠は16代目店主の上林三入さん(69)。師匠のもとで修行中のトビウスさんが目指しているのは茶師。茶の栽培から製造、販売などすべての知識を持つプロフェッショナルだ。修行をしながら日本とスイスの文化の違いに戸惑う場面も、そんな中13年間支えてくれる師匠の娘・ゆみさん(39)が頼れる存在となっている。最近、師匠がトビウスさんに新しい仕事を任せている。師匠が挽いたばかりの抹茶を袋に詰めるというとても重要な仕事だ。師匠の妻・恭子さん(65)は「信用ある人しかできない、ちょっぴり認めているんだと思う」と話した。
トビウスさんは休憩中に、筆で日本語を書く練習をしている。「これからお礼状の手書きなどが増える場面で、ちゃんと書けるように」と理由を話した。トビウスさんは5年前から、もっと日本の抹茶を世界の人に知ってほしいとネット通販“とび園”を開始。現在はとび園の店舗も準備中とのこと。店を開くには独自の味を確立しなければならないが、師匠が自分のお茶を認めてくれるかどうかが課題になっているという。閉店後に師匠にお茶の試験をお願いすることになったが、その結果の前にトビウスさんがこのお店で働く理由について明かす。実は師匠の娘・ゆみさんはトビウスさんの奥さんであった。トビウスさんが日本へ旅行に訪れお茶を買いに行った際に、一目惚れしたのがきっかけだという。
お茶屋さんで修行をして13年。トビさんは新たなステップとして自分のお店を開くことに。そのためには自ら仕立てたお茶を師匠に認めてもらうことが必要不可欠。用意したのはほんのり甘みを感じる茶葉。トビさん自ら宇治市内の農家から取り寄せた。その茶葉を石臼で挽いて師匠に飲んでもらう。試験がスタートし師匠に認めてもらえ何とか合格し店が開けることに。
上野の老舗で働くトゥアンさんはベトナム出身で在日8年目。5か月前までは北海道で暮らしていたが7月に東京にやってきた。週6日働いており帰りが遅くなるので職場近くに住んでいる。晩酌しながらドラマ鑑賞するトゥアンさんは満島ひかりのファン。5か月前に上京し友達も少ない。老舗で働く理由は1番大変だった時助けてくれたからだという。
東京で一人暮らしをするベトナム人のトゥアンさんが働いているのは、札幌のすすきので1954年に創業し今年70周年を迎えた老舗ジンギスカン店 だるま。人気の秘密は北海道から毎日届く新鮮なマトン。お肉に付けるのは創業当時から70年間守り続けられた醤油ベースの甘辛ダレで、メニューは3種類のみ。シメには残った醤油タレをご飯にかけてほうじ茶をベースにした特製ブレンド茶をかけるお茶漬けが大人気。だるまはすすきので6店舗を展開、そして今年7月札幌以外で初となる新店を上野にオープンした。その大事な東京1号店の店長を任されたのがトゥアンさん。炭起こしに始まり、お新香などを盛り付け、ご飯は1回20合を1日3~4回炊くそう。開店前既に行列が。トゥアンさんはオープン前の最後のチェックを行う。1日約120~160人のお客さんが来店し1時間制。並んでいるお客さんは、3ヶ月先まで予約できなかった、群馬の前橋から来たという人もいた。トゥアンさんはベトナムの田舎町出身。22歳の時に北海道の日本語学校に入学するため来日し、2ヶ月後くらいに先輩の紹介でアルバイトとして働き始めたという。日本語学校を卒業すると札幌の大学に入学、アルバイトを続けていたが大学卒業を機にだるまを辞めることに。なぜトゥアンさんは1回辞めたジンギスカン店に復帰し店長になったのか?
相形70年の老舗ジンギスカン店 だるまが今年7月上野に初出店。その店長に大抜擢されたのがベトナム人のトゥアンさん。トゥアンさんは大学卒業を機にアルバイトとして働いていただるまを辞め、札幌市内に夢だったベトナム料理店をオープンしたが次第に閑古鳥が鳴く状態に。窮地に立たされたトゥアンさんを救ってくれたのがだるまの副社長の金さんだった。副社長の言葉でだるまに復帰することを決意した。副社長の金さんはトゥアンさんを東京1号店の店長に抜擢したことについて、日本人も外国人も平等に見て一番優秀だった、人格者で従業員たちの立場にたって考えられる、自分が率先して働いて優しさもあると語った。トゥアンさんは将来の目標について、もっとだるまを全国に広げたいと話した。
ブラジル出身で在日14年目のカロリネさんとやってきたのは京都水族館。翌日、カロリネさんのお仕事に密着。職場だというとある工場に着いたもののメンテナンス中。製造工程の動画を見せてもらう。
ここで問題。カロリネさんが働く創業78年の老舗とは?正解は大幸薬品。
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ブラジル人のカロリネさんが働く老舗はラッパのマークでおなじみの正露丸を作る大幸薬品。1946年に創業して以来、78年間日本人の健康をサポート。正露丸はアメリカ、中国など海外でも販売。2005年にはクレベリンを発売。カロリネさんは大幸薬品でたくさんの人を救うある研究を行っている。サバを丸々一匹溶かして出てきたのはアニサキス。人の体に入ると激しい腹痛や悪心、嘔吐などを発症する。カロリネさんはアニサキス症の研究者だった。有効な薬のないアニサキス症のため木クレオソートがアニサキスの運動を抑えられるかの研究をしているという。木クレオソートとは食あたりや下痢などに有効な成分。カロリネさんとともにバイオハザード室に潜入。中には同じく研究者である中国出身の陳さんが。大幸薬品では二酸化塩素がウイルスの感染力を抑える効果の研究を行っている。風邪などのウイルスは200種類以上と言われており手や口などの細胞を通して感染する。
「なぜ老舗の大幸薬品で働くのか?」というクイズが出題された。
ブラジル人のカロリネさんは1985年にブラジルで生まれ、両親が警察官という真面目な家庭で育った。日本に興味を持ったきっかけはセーラームーン。その後微生物や菌に興味をもち細菌の研究をするためブラジルの大学へ進学。研究に明け暮れる日々を過ごしており、キャリアアップのために日本で勉強したいと日本語を猛勉強。国立大阪大学の大学院に進学し、卒業後は京都の製薬会社に就職した。そして5年前友人の誘いで大幸薬品へ。カロリネさんは、大幸薬品は長い歴史があるので古いことをするイメージだったが全然違って自由度が高かった、大幸薬品の人は家族のようで日本語が完璧に出来ないがサポートしてくれると話した。カロリネさんは、大幸薬品で研究して社会のため人のための手助けをしたいと話した。