今週、16歳未満のSNS利用を禁止する法律が施行されたオーストラリアでは、以前からネット上でのいじめやデマなどの拡散が問題になっていた。政府の調査によると、10歳~15歳の96%が利用しており、そのうち7割が「暴力的なコンテンツ」「摂食障害や自殺を助長する動画」を閲覧。ある男性は、15歳の娘がSNSの情報を見て亡くなったと訴えている。学校で体系をけなされ容姿に劣等感を抱くようになった少女は、SNSで痩せる方法を調べているうちに摂食障害になったという。その後病院での入退院を繰り返す中で、2023年自ら命を絶った。彼女の父親など被害を訴える人達が12万人以上の署名を集めアルバニージー首相に手渡すなど、SNS禁止に向けた動きが活発になっていった。こうした規制の動きは他の国でも広まっており、EUでは使用できる最低年齢を16歳とする決議案が可決。マレーシアなどでも同様の規制を導入する動きが出ている。
