基礎的財政収支は、政策にあてる経費を税収などでどれだけ賄えるかを示す指標。政府は国と地方あわせて、来年度に黒字化することを目指している。きのう開かれた経済財政諮問会議で、内閣府は「足もとの状況を踏まえると、来年度は8000億円程度の黒字になる」という新たな試算を示した。来年度を目標とした2018年以降で、黒字の見通しが出されるのは初めて。物価の上昇などに伴い、試算の前提となる昨年度の税収が上振れたことなどから、収支が改善すると見込んだ。ただ、来年度予算で想定以上に歳出が膨らんだり、今後、規模の大きい補正予算を組んだりすれば赤字となる可能性もある。