都内在住の50代男性は山口県で母親の葬儀を行ったものの、支払った額に納得ができていない。小規模な葬儀にしようと会社のホームページに出ていた40万円程の家族葬プランを依頼した。紹介された祭壇やひつぎはどれも数十万円のものばかりで、花やお供え物なども次々と追加され、出てきた見積もりは想定の約3倍の133万9000円。見直しを要求したが、1番安いものと主張され、高齢の父親が疲れているようにも感じられ、やむなく契約をした。その後も納得がいかず葬儀後に同じ会社の別支店に見積もりを依頼すると52万円と示された。追加料金のかからない祭壇やひつぎがあることが分かり、不信感を強めている。葬儀を行った会社は取材に対して「コメントは差し控える」と回答した。30年近く葬儀業界で働いてきた男性が多くの人に内情を知ってほしいと取材に応じた。男性は先ほどの会社の方針は分からないとしたうえで、考えられる背景について「個人に課すノルマが多くあって、何かを一定数以上取らないと罰金があったりする」と話した。さらに売り上げを伸ばすために顧客によって価格を割り増しする営業をしていたという。男性はこうした手法に疑問を持ち、葬儀会社のオーナーとして本当に遺族に寄り添った営業に取り組んでいるという。そのうえで、自分の葬儀について事前に考えておくことが重要だと話す。
