現在の為替の紹介。SMBC日興証券の小田ちなみは、「本日は名古屋市で行われる植田日銀総裁の挨拶に注目。150円台後半まで円安が進行する中、植田総裁から12月利上げを肯定するような情報が発信されればドル円が155円を割り込む展開も予想される」と話した。注目ポイントは為替を動かす政治要因と日銀のコミュニケーション。これについて小田ちなみは、「円安が進行した原因には2025年度の補正予算の規模をめぐって国債増発に対する警戒感が高まったことが挙げられる。ドル円が156円を上回る中で実施された植田総裁らによる3者会談では為替について具体的な話がなかったとして円安がさらに進行したが、その後補正予算の具体的な数字が報じられると円高に転じた。先月21日の臨時閣議で経済対策の規模が確定し追加の国債発行規模が11.7兆円程度とされるとドル円の下落に寄与したとみられる。直近では増審議委員がインタビューで、利上げ判断が近づいていると発言したことが報じられると12月の利上げ期待が高まった。12月に利上げが実施されるか否かとドル円の水準は密接に関係している。植田総裁は追加利上げの判断基準に春闘の初動のモメンタムを挙げた。植田総裁から今日の挨拶で春闘のモメンタムは良好との評価が示されるなら12月利上げの期待はさらに高まり円買いの動きが一層進む可能性もある」と話した。
