先月30日にロシアのカムチャツカ半島付近で起きた巨大地震では、太平洋側の各地で津波警報が発表され、多くの人が猛烈な暑さの中で長時間の避難を余儀なくされた。南海トラフ巨大地震で全国で最も高い最大34メートルの津波が想定されている高知県黒潮町が津波避難タワーに導入を進めているのが太陽光発電システム。避難した人たちが扇風機や電気ストーブなどを使って暑さや寒さをしのげるようにするため。町内にある6基の避難タワーのうち、太陽光パネルや蓄電池を屋根に設置できる5基が対象で、4基は既に設置工事が完了し残り1基も年度内に着工することにしている。黒潮町は、タワーに避難して助かった命を確実に守るため環境整備の取り組みをさらに進めたいとしている。