めざまし8 ニュース 9時またぎ
低栄養シニアが増加している理由には「物価高」による肉・魚・野菜の買い控えでタンパク質・ビタミン・ミネラル不足になることが挙げられる。また「単身世帯の増加」も理由として挙げられ、2021年の国の調べによると高齢者全体の約3割が単身世帯だという。
老化とともに噛む力が低下するので、シニアは炭水化物を好むようになる。また持病があると体を動かしづらいので少食になり、栄養が偏ってその結果また持病が悪化するという悪循環に陥るケースもある。スタジオでは「毎日献立を考えて料理を作ることが大変」などの声があがった。
東京・板橋区在住の長坂千恵子さんはのり巻きやお浸し、ポテトサラダなどを晩ご飯と翌日の昼食用に購入。さらに牛乳とヨーグルトも購入していた。普段は肉類などは食べないということで、その代わりに乳製品などでタンパク質を摂取しているとのこと。工藤氏は「炭水化物、タンパク質、脂質の3大栄養素のバランスがとても良い。野菜のおかずをあと1品、果物が加わると食物繊維がとれてなお良い」と解説した。
自身が低栄養状態だと気づいてない人が多いという。低栄養状態が続くと心身の衰えや虚弱状態であるフレイルとなり、認知機能や免疫機能の低下、後に要介護となってしまう。対策としては低栄養を予防・改善する10品目を、1日3食の中で7品目以上摂取することが理想。量は少量でもOKだという。この10品目はさかな・あぶら・にく・ぎゅうにゅう・やさい・かいそう(に)いも・たまご・だいず・くだものの頭文字をとって「さあにぎやかにいただく」となっている。
缶詰やジュースなど出来合いのものを活用すれば簡単に栄養を摂取することができる。低栄養のサインとしては、感染症にかかりやすくなったことや服がダボダボになったことなどが挙げられる。またふくらはぎの一番太い部分に両手の親指と人差し指で輪っかをつくり、隙間ができると筋力量減少の危険度が高く低栄養のおそれがあるとのこと。