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今月、都内で行われていたのはお金について学びながら人生設計をしようという勉強会。話題に挙がっていたのは貯蓄の話。参加者からは銀行に預けても増えないという声が聞かれた。こうした中一部のネット銀行などを中心に始まっているのが預金金利の引き上げ。SBI新生銀行では期間限定で5年物の定期預金の金利が最大、年1.2%に。100万円預けると1年で1万2000円利息がつく計算になる。PayPay銀行では普通預金の金利が条件付きで2%に。円とドル両方を預け入れる必要がありドルは為替の影響で日本円換算では目減りするリスクもあるが金利はメガバンクと比べると20倍。auじぶん銀行も今年すでに2度金利を上げるなど顧客獲得のためネット銀行などの金利アップ競争が激しさを増している。ただ、専門家によるとネット銀行などより金利が低いメガバンクにも実店舗があり資産運用の相談が手厚いなどのメリットが。金利も含め様々な視点で銀行選びをすることが大事だという。預金金利引き上げの背景にあるのが日銀が徐々に進めている利上げの動き。きょうから日銀は金融政策決定会合を行っているが、市場では日銀が来年1月までに追加利上げを行う可能性が高いとの見方があり、日銀の動きが銀行の今後の利上げ戦略にも影響してくる。一方、金利が上がると預金金利のようにうれしいことばかりではない。金利が上がると住宅ローンの金利も上がり、特に現役世代では預金金利による収入よりも負担の方が大きく上回るとの試算もある。