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今マグロが豊漁だという。新潟・佐渡市の両津港では今年5月に約54トンのクロマグロが水揚げされた。これは例年の約80倍だという。魚介類の食べ放題を実施するお店では魚介類のラインナップにクロマグロが加わった。水産庁によると、今年4月のクロマグロの水揚げ量は去年4月の約2倍。1kgあたりの卸売価格は約25%安くなっている。クロマグロは国際的な資源管理によって資源量が回復し、今年1月に漁獲枠が増えたことが豊漁の一因とみられている。また銚子漁港ではビンチョウマグロも豊漁で、漁獲量は去年の約1.5倍だという。マグロの漁獲量が増えたことで仕入れ値も下がり、「新鮮市場 東本郷店」ではマグロの特売セールを開催していた。
また地球温暖化で海水温が上昇し、マグロの生存に適した温度帯の海域が広がったことも豊漁の一因とされている。ただマグロは1年間の漁獲量の上限が決められており、それを上回った場合は放流しなければならない。専門家は「マグロを含めた多くの魚の消費量は大体11~12月にかけて増える。その時に漁獲枠が一杯で魚が泳いでいるのに獲れないとなると厳しい状況になる可能性がある」などと話した。