列島ニュース (盛岡局 昼のニュース)
地域の防災力をどう高めるかが大きな課題のなか、宮古市では地域で「防災士」の資格を持つ人たちが連携を強化して災害に備えようと来月新たな組織を設立することがわかった。「防災士」は、NPOの「日本防災士機構」が認証する民間の資格で、地震や風水害など災害の専門知識を持ち住民の避難誘導や避難所運営などを行い、県内ではことし1月末時点で3684人が防災士の資格を持っている。ただ、全国組織の「日本防災士会」に登録している防災士は168人、率にして4パーセント程度にとどまり、防災士どうしの日頃からの連携が大きな課題。こうした中、30人あまりの防災士がいる宮古市の崎山地区では地域での連携強化を図るため来月10日、新たな組織を立ち上げる。地域の災害の歴史や地形の理解を深める学習や定期的に集まり避難所運営の訓練などを行う。