ワールドビジネスサテライト (ニュース)
立ち食いや大量出店などの戦略で注目を集めたいきなり!ステーキは苦戦が続いている。ペッパーフードサービスの一瀬健作社長に話を伺うと、今後は1人すき焼きの新業態を展開したいと話している。ご飯の釜や松の木が設置され、カウンターテーブルがぐるりと周囲を囲う様子が見られ、日常的にすき焼きを食べられるようにしたいと話している。いきなりステーキは海外の牛を扱っているが、新店舗では和牛とご飯を食べてもらいたいと話している。客単価も2500~3000円と強気となっていて、現在は東京・新橋の1店舗で調査を行うという。慎重な展開の背景には満足のいくサービスを提供する必要があると話している。2013年に登場したいきなり!ステーキは立ち食いスタイルで注目を集め、2017年にはニューヨークへの進出やナスダック上場も果たし約500店舗を構えるまでとなったが、店同士で客を奪い合うなどして2019年以降は赤字続きとなり店舗数も170店舗まで減らす形となったが、2024年12月期は黒字が予想されるという。当時の一瀬邦夫社長の元では財務の責任者だった健作社長は他の方が言えないことを代表して言わないといけないという思いはあったと振り返り、今後は20~50店舗で何かに特化した業態を継続的に展開したいと話している。ここのすき焼きは野菜を入れず牛肉の味だけで勝負することも視野に入れているという。