詳しく 影響力拡大へ 習主席 “勝負の週”

2025年9月1日放送 10:14 - 10:18 NHK総合
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中国の習近平国家主席にとって、今週は自らに有利な国際秩序を打ち出し、そのリーダーとして影響力の拡大を狙う重要な週になりそう。その視線の先にあるのは対立を続けるアメリカのトランプ政権。昨日、上海協力機構の首脳会議が開幕。習近平主席は会議に出席するため7年ぶりに中国を訪れているインドのモディ首相と会談した。今日は、加盟国首脳による会議が開かれ、習主席は演説する。明日はロシアのプーチン大統領と会談予定。明後日3日には、日本との戦争に勝利した記念日だとして軍事パレードを行う。パレードにはプーチン大統領などが出席予定。上海協力機構は中国とロシアが主導する国際的枠組みで、BRICSは経済協力が主目的なのに対し、上海協力機構は安全保障に主軸を置いている。グローバルサウスの国々がトランプ政権の関税措置で揺れる中、影響力を拡大させたい思惑があるとみられる。明後日の軍事パレードでは、習近平主席、プーチン大統領、金正恩総書記の3人が顔を揃えることになる。ここでもトランプ大統領の存在が意識されそう。トランプ大統領は金正恩総書記と再び会談することに意欲を示している。また、ロシアによるウクライナ侵攻では和平の仲介に取り組んでいる。中国と北朝鮮はぎくしゃくした関係も指摘されるが、中国はロシアと北朝鮮に対し一定の影響力をもっている。そのため、実現の可能性が探られているトランプ大統領との首脳会談に向け、両国への影響力を交渉のカードの1つにするのではないかと指摘されている。さらに、インドとの関係についてもトランプ政権の存在が影響している。中国とインドは長年、国境問題で対立し、2020年には国境地帯で軍同士が衝突。しかし、去年10月の首脳会談を経て雪解けが進んでいる。一方、アメリカとインドはトランプ政権がインドがロシアから原油などを購入していることを理由に、インドからの輸入品に課している追加関税を50%に引き上げるなど対立が際立っている。インドはクアッドの一員でもあり、習主席としては中印関係を発展させ4ヵ国の連携にくさびを打ち込もうとしているとみられる。中国の試みを注意深く見ていく必要がある。


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