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旬のカキが歴史的不漁となっている。大乃家食堂ではこれまでは大粒でぷりっとした食感の広島産を使っていたが、業者からは広島は6~9割減との連絡が来ていた。東広島市には鈴木憲和農水大臣の姿が。養殖業者から直接被害状況の説明があった。近くの海域では6~9割のカキがへい死しているという。広島県立水産海洋技術センターは、高い水温、雨の少なさ、塩分濃度の上昇などを原因として指摘している。農林水産省の調査では去年広島県のカキは全体の63%を占めていた。食卓への影響も避けられない。都内の鮮魚店でも生牡蠣ではなく春先に獲れた冷凍を解凍して販売、味に遜色はないが値上がり傾向になっている。需要次第でさらなる高値も避けられない。兵庫県や岡山県でもカキに被害が出ている。一方、三重県鳥羽市では浦村かきの収穫が去年比で2~3倍の数になっているという。黒潮の影響を大きく受ける漁場で今季は順調とのことで、浅尾大輔さんは黒潮大蛇行が少しマシになったのが要因だと思う、これまでの高水温がカキにとってダメージが大きかったと話した。また水温の変化で塩分濃度があがったり酸素濃度が低くなったり、改善できる得策がないか必死に考えているという。
