2024年8月29日放送 23:06 - 23:55 テレビ東京

カンブリア宮殿
【2度の危機から復活!IT業界「革命児」の泥臭い経営術】

出演者
村上龍 小池栄子 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

USEN&U-NEXT 2度の危機から復活
配膳ロボットからBGMまで飲食店85軒を支える黒子

東京・練馬区にあるびっくりドンキー 関町店では助っ人に配膳ロボットを大量に導入。これまでに159台を導入し、人手不足や人件費の高騰もあって導入する飲食店が急増している。そんな配膳ロボットを扱うのはUSENという会社。USENは1960年代から店舗などにむけてBGM用の音楽を作ってきた。担当者が世界中の楽曲を聴いてチャンネルを作成する。ジャズチャンネルでは選曲したジャズ1800曲以上。コーヒーが売りの店などにむけて作られた。こうして作られたチャンネルは1000を超え契約する店舗に向けてネットなどを通じて24時間休まずに配信している。びっくりドンキー の店内BGMも有線で、タブレットを使った注文システムも有線同じグループの会社が手掛けている。セルフレジも同じグループ企業のもので、今やUSENに頼めばあらゆる設備がワンストップで揃う。USENは、2017年に動画配信のU-NEXTと統合した。グループ従業員数は5000人で売り上げ高は右肩上がりで成長し、今季は3000億円を突破する勢い。USENを中心とした店舗サービスや、U-NEXTなどのコンテンツ配信、通信やエネルギー、金融、不動産とグループ企業が30社ある。

キーワード
U-NEXTU-NEXT HOLDINGSUSENUSEN&U-NEXT GROUPびっくりドンキー 関町店アルメックスリーマン・ショック品川区(東京)渋谷区(東京)練馬区(東京)

年に一度の経営会議にいたのは社長の宇野康秀。父が創業したUSENを継いだ二代目の社長でその半生は波乱に満ちている。電柱の不正使用問題にリーマンショックなど、2度の会社の存亡危機が訪れそのたびに奇跡の復活を遂げてみせた。USENに入社して7年目の南関東エリアの社員は港区のイタリアンのモンテロッソへ。この店は建設関連の会社が初出店した。話を聞きつけ注文システムやレジシステムなどの契約にこじつけた。さらに店側からイタリアの雰囲気を作りたいとの要望をうけてあるサービスを提案。それが大きなモニターに映し出されるUSENミュージックエンターテイメントは、USENの音楽チャンネルだけでなくミュージックビデオや世界の観光地などの風景を流すことができる。今回プロジェクターでイタリアの映像を映し出した。

キーワード
U-NEXT HOLDINGSUSEN MUSIC EntertainmentUSEN&U-NEXT GROUPあいみょんホテル雅叙園東京モンテロッソ会いに行くのに渋谷区(東京)目黒区(東京)

横浜の家電量販店は様変わりしている。売っているのはすべてインターネットに接続できるスマートテレビ。ボタンを押すだけでインターネットの動画が楽しめるという。リモコンにはネット動画専用のボタンがあるのは当たり前で、動画配信サービスは今戦国時代。国内市場を走るのが外資系のNetflix。会費は月額料金790円で、トップ3の外資大手のもう一社がAmazonのプライムビデオ。会費は月額600円で、動画視聴だけでなくショッピングでも割引されるなどのメリットがある。BIG3唯一の国内組がU-NEXTで国内市場でシェア2位で会員数は430万人。月額料金は2189円で映画など30万本以上が見放題。8月からは、サッカープレミアムリーグの独占配信が8月開始。また電子書籍も100万冊以上と充実している。U-NEXTの会員の塚本さんは昔の映画をU-NEXTで楽しんでいるがなかなかレンタルにはない作品も楽しめるという。また娘は韓流ドラマにハマっている。東京・大久保に来る観光客もU-NEXT会員が多いという。こうしたファンのニーズにあわせて韓国やアジアのドラマが充実、韓国ドラマは1000作品以上と最も豊富。さらに地上波テレビとの連携にも乗り出し、各局が配信サービスを展開する中で、U-NEXTが手を組んだのはParavi。TBSとテレビ東京の人気ドラマやバラエティが好きな時にみれる。

キーワード
Amazon.comAmazonプライム・ビデオNetflixParaviU-NEXTUSENUSEN&U-NEXT GROUPてんやわんやエディオン 横浜西口本店ソンジェ背負って走れ怪盗グルーのミニオン大脱走新大久保(東京)横浜市(神奈川)
ネット動画配信で急成長 実は泥臭い!?営業力が武器

宇野はUSENでは店ごとにチャンネルをカスタマイズできるという話に、リクエストをもらって自分たちでピックアップするという。こうした取り組みが重要な要素で強みでもあるという。配膳ロボットでも故障が起こってしまっては店側が大変になるのでメンテナスはエンジニアが駆けつけて全国でカバーしていて、デジタル技術とヒューマンタッチの組み合わせが強みだという。U-NEXTが伸びると気付いた理由は?に宇野は元々映画好きでレンタルをよくいしていたという。アメリカで通信回線を使い映画を家におくる実験が始まっているという記事を40年ほど前に見た時に、いずれそんな時代が来たら映画好きにとってそんな便利なことはないと、2000年以降に映像配信サービスを始めていたという。テレビと動画配信の違いには一成に同時に通知するテレビの力は強く、一方で細分化されたこれをみたいという時には、配信が個人の気分は趣味にあうように編成していくと答えた。

キーワード
U-NEXTU-NEXT HOLDINGS
地獄をみた2代目社長「諦めない男」の復活劇

サイバーエージェントの藤田晋は1997年に宇野が企業したインテリジェンスに入社した。以来宇野とは20年以上の付き合いがある。サイバーエージェントはインテリジェンス のグループ企業からのスタートで、宇野が全面的にバックアップ。U-NEXTの前身の大阪有線放送社が創業したのは1961年。主にバーやスナックなどへのBGMの有線音楽放送を配信していた。その2年後に大阪で生まれた宇野。父は中国系移民の家系に生まれた元忠で仕事一筋で家庭を顧みなかった父に反発していたという。バブル絶頂期の1988年に宇野はリクルートコスモスに入社した。わずか1年で会社をやめ、25歳のときに人材派遣会社の仲間たちと人材派遣会社のインテリジェンスを設立。順調に会社は成長し株式上場の準備を始めていた矢先、母から父ががんなので病院に行ってほしいとの連絡。末期がんだと知った宇野だったが、父は会社を継いでほしいとお願いしてきた。しかし有線は大きな問題を抱えていて、音楽を流すために電柱を無許可で使用し使用料を払わない違法状態となっていた。この後始末は身内がやるべきと思った宇野は社長を継ぐことにした。

キーワード
MUSIUMU-NEXTインテリジェンスサイバーエージェントリクルートコスモス六本木(東京)大阪有線放送社宇野元忠

解決には莫大な人手と費用が必要だったが宇野は約3000万本の電柱を調査。その1年後には郵政省への届け出が完了しその後電柱使用料未払分を含めて500億円の返済を約束した。

キーワード
大阪有線放送社
電柱の不正使用問題 1年で解決できたワケ

宇野は電柱の違法使用については父の病気が分かった時には知っていたと語り、それを背負うことに悩んだという。しかし解決しなければという思いが先行したという。またその電柱に勝手にケーブルを張っていたこともあり、記録がないなどしたので足で全ての電柱を調べたが技術者たちが休日返上をして調べてくれたという。

キーワード
大阪有線放送社
IT戦国時代 攻めの経営「諦めない男」の復活劇

電柱の不正使用問題を解決した宇野は攻めの経営へ。光回線などのインターネットのインフラ事業や、動画配信サービスのGyaOなどIT事業に乗り出していった。90年代後半はライブドアの堀江貴文氏や楽天の三木谷浩史氏などのITベンチャーが急成長していた。歩調を合わせるよう宇野のUSENも拡大。社長就任3年目でナスダック・ジャパンへに株式上場。しかし二度目の危機が訪れていた。

キーワード
GYAO!USENナスダック・ジャパンライブドア三木谷浩史堀江貴文孫正義楽天
TVerで配信中!

番組はTVerで配信中!

キーワード
TVer
リーマンショック直撃「社長退任」からの復活劇

2008年にリーマンショックが発生し世界的な金融危機で株価が大暴落。USENグループも巨額の損失が発生し赤字に。宇野はグループ無いの事業を次々と売却し2010年には社長も退任した。唯一残ったのは当時赤字で買い手のつかなかったU-NEXT。やがて動画配信時代が到来し再スタートをきった。U-NEXTは東証マザーズに上場し2015年には東証一部へ。

キーワード
U-NEXTUSENニューヨーク(アメリカ)リーマン・ショック
2度の危機を乗り越えた!赤字の動画配信 復活のワケ

リーマンショックをうけ社長まで退任した宇野。自分に反省点があったが日本の社会や技術発展のため新しいインターネットサービスを広げているさなか急場をしのぎ元々やりたかった事業を広げていくそういう所にたどり着かないとともがき苦しんでいたという。U-NEXTの赤字からの脱却についてはできる自信があったという。当時はパソコンやスマホで見る人はいないだろうとこの事業も廃止対象という評価をされていたという。しかし絶対にその時代がやってくると信じていて会社や芯の部分は絶対に諦めないと語った。また実業家でありたいという宇野は事業をつくりたいというのは幼少期からの夢だったという。社長というよりもこの事業を作った人と言われたいと答えた。

キーワード
U-NEXTUSENリーマン・ショック
テレ東BIZ、U-NEXT

テレ東BIZ、U-NEXTで配信のお知らせ。

キーワード
U-NEXTテレ東BIZ
未来を予測する会 5年に1度“起業家”が集結

宇野はインテリジェンスの創業期のメンバーと集まっていたが5年に1度はこのように集結している。5年前に予測した未来予測の答え合わせをする。

キーワード
U-NEXT HOLDINGSインテリジェンス
(エンディング)
編集後記

村上は今日の総括にU-NEXTの「U」は、USENの「U」グループ売上高い約2800億円、会員数が430万人。1989年人材紹介の会社を、4人で作る。株式上場までこぎつけるが、大阪有線の創業者だった父親が倒れる。跡継ぎを引き受けるが、当時の大阪有線は、電柱の不正利用で違法状態。解決不能と言われた負債に対し、1年で解決。電柱を1本ずつ調べたという。ところが、2008年のリーマンショックで社長の座を追われる。宇野さんは、唯一の希望としてU-NEXTを残す。生き延びるための資源を残す。まさに不死鳥だ。とした。

キーワード
U-NEXTUSENリーマン・ショック大阪有線放送社宇野康秀
次回予告

カンブリア宮殿の次回予告。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.