- 出演者
- 金原ひとみ ヒャダイン
ヒャダインと金原は今回はタイガー魔法瓶を特集すると答えた。
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東京・恵比寿のとある飲食店では旬の食材を使った懐石料理が自慢。多くの客のお目当てはシメに運ばれてくる土鍋で炊いたご飯。厳選したブランド米を使用し客を虜にしている。コメは酵素が40から60℃で活発に働き、デンプンを糖に変える。土鍋は熱伝導率が低いために40~60℃をゆっくり通過する。大阪の店もお米で客を引き寄せる。最近ブームのおにぎり専門店で一番人気は卵黄の醤油漬け。美味しさをアピールする張り紙にはタイガー土鍋圧力IH炊飯ジャーを使用しているとの文言が。使っているのはタイガーの炊飯器。内側の釜が土鍋になっているもの。この店では土鍋炊飯器を5台使用し炊きたてを提供している。タイガー魔法瓶のCEOは菊池嘉聡。唯一無二を極めるタイガー魔法瓶の再建物語をお届け。
オープニング映像。
タイガー魔法瓶の商品がスタジオに登場。昭和レトロのイメージの商品の復刻版を紹介した。
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タイガー魔法瓶の商品がスタジオに登場。ミキサーは刃が斜め型になっているが、芯をくり抜いたりんごを入れると3方向の水流で食材を刃に効率よくあてている。凍ったものでも粉砕が可能。
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都内の家電量販店の炊飯器コーナーには80種類のも商品が並ぶ。最近イチオシの3機種は象印 炎舞炊き。パナソニックが開発したのはビストロ匠技AI。AIで熱や蒸らしがどれほど必要化をAIが判断しコメを炊く。タイガー魔法瓶の商品はご泡火炊きは土鍋を使った炊飯器で土鍋炊飯器が発売されたのは20年前。そのヒットに後押しされてタイガーの炊飯器全体の市場シェアはここ数年で急激に拡大した。(タイガー魔法瓶調べ)。タイガーから土鍋の製造を任されているのは三重県にあるミヤオカンパニーリミテド。創業90年を超える老舗の土鍋メーカー。精密機器である炊飯器に土鍋を組み込むのは至難の業。普通の土鍋は900℃ほどから徐々に温度をあげていくが、炊飯器用の土鍋は1300℃で一気に焼き固める。土鍋は焼くと縮むためにサイズにばらつきがでやすい。超高温で焼き固めることでサイズが均一になり、炊飯器用に量産できる。土鍋で重要な役割を果たすのがタイガーが独自開発した金属シール。炊飯器の本体には、土鍋の底を覆うようにIHコイルが内蔵され、これが発する熱をシールを通して土鍋に伝える。職人技で伸ばしながら張っていく。一方でタイガー魔法瓶の本社では炊飯器の技術を活かして新製品の開発が進んでいた。
大阪・門真市のタイガー魔法瓶の本社では新製品開発を行っていた。鶏のもも肉を2枚並べてメニューの中からグリルチキンを選択。冷蔵していたか、冷凍していたのかどちらかを選び、スタートボタンを押したらほったらかしに。ワンタッチで手軽に作れるグリル調理器。皮はパリッとジューシーに焼き上がった。炊飯器で培ったIH制御技術とオーブントースターのヒーター技術と上下から違う方法で熱を伝える。さらに5つの高精度センサーで1万通りの温度制御パターンからレシピに合わせて最適を選ぶ。自動メニューは50種と、焼くと煮る両方が必要な料理もお手の物。
横浜市のクラフトビールの醸造所が営むレストランでは出来たての生ビールが楽しめる。そこへやってきたのは常連客がタイガーの水筒を持参した。ステンレスを二重んして真空状態にし、温度を保つ真空断熱ボトルは炭酸OK。通常の水筒には炭酸を入れることはできないが、ガスが溜まり破裂する可能性がある。しかしタイガーは蓋の部分に独自の技術を施し、ボトル内にガスが溜まると、自動的に弁が開いて外に排出する安全装置になっていて、炊飯器の蓋についている圧力を調整するための安全弁を応用した。真空断熱炭酸ボトはコロナ禍の販売すると、家飲みやアウトドア需要と相まって大ヒット。飲み頃の温度を6時間以上キープできるという。
タイガー土鍋炊飯器がスタジオに登場。初代のものと最新のものが登場。最新のモデルは釜が凸凹としているのが特徴。菊池はコメは対流させながら炊飯していると答え、土鍋特有の細かな小さな泡が今まで以上に強力に発するという。土鍋炊飯器は高くないか?との意見に菊池は、この商品の唯一かつ最大の武器は合理的な商品ではないことだと答えた。合理性がなく他の大手がやらないことをしていると答えた。他社がやらないことを改良し続ける理由には菊池は、お客に美味しいご飯を食べてほしいという思いで改良を繰り返していると答えた。
菊池が案内したのは、菊池の祖父による自作の4文字言葉。右側には生き方や心構えした社訓。左側には会社としてのあり方を記した社是が並ぶ。一番を示す「最」の字が使用されていた。タイガー魔法瓶は1923年に菊池武範が創業した。幼い頃に奉公に出て冷たい食事しか出来なかったという創業者は母が入れた温かいお茶を飲みたいという思いが原点。強度の高いガラスを使った独自の構造で他社製品より5倍強いことをアピールした。創業直後には関東大震災が起きると被害を受けた商店でタイガーの魔法瓶は割れなかったと評判になり業績を伸ばした。その後は菊池の父の嘉人が祖父の後を継いだが、魔法瓶の技術を発展させ、コメを保温するジャーや炊飯器を開発した。その後電子レンジや空気清浄機、加湿器にも手を広げた。さらには焼きおにぎり器やスティックタイプのお好み焼き器まで、タイガー独自の技術とは金関係ない商品を次々に開発し売上を伸ばした。しかしバブルが崩壊すると状況は一変。そうした商品は見向きもされなくなり、経営は悪化。重大な決断に社員のリストラがあった。父はその責任で退任すると、99年に35歳という若さで菊池は会社を率いることに。原点に立ち返り、自社の強みを活かせる商品に絞ることにした。そんなときに持ち上がったのは、土鍋を使った炊飯器のアイディア。当時担当した社員は菊池からタイガーでしか出来ないことを追求していたという。当時のテレ東もタイガー魔法瓶が新商品を開発する現場に密着していた。前例のない商品の開発には3年を要したが2006年に発売すると大ヒット。これがタイガー復活の足がかりに。
スタジオではタイガー魔法瓶の創業者が虎を社屋で飼っていたことがあったと紹介。さらにタイガー魔法瓶の歴代のロゴを紹介。現在は親しみやすいデザインになっているが、わずか1度にどれだけこだわれるかを広く知ってもらいたいという願いが込められている。菊池は会社を継いだときの一番の課題は?に物事の本質という意味では新しいものが提供できていなかったと答え、横並びの競争の中で売れるものを作ることに集中していたという。またユーザーがあまり使用しないような機能も盛り込んで値段をあげて新しく見せるなど、新製品を開発することが目的になっていたという。消費者の気持ちを考える視点が欠けていたと答えた。企業風土を変えることが出来た理由には、企業理念を見直し、背骨がしっかりしているものが必要だと、中小企業は確たる専門性を核に持っている事が大事であり、専門性を縦横に拡大展開することで多角化を図り、そのバランスで生きていくべきとし、屏風は広げすぎてもたたみすぎても倒れてしまうと語った。
順天堂大学のスタートアップが作った再生医療に関する施設。培養された細胞を一時的に預かり、そこから病院へと運搬する。細胞が入った容器の大きさは4センチほど。これを運ぶにあたり課題には、細胞の輸送に欠かせないのが温度管理。20度ほどに保ち続けるためにボックスには分厚い断熱材が。温度を一定に保つための蓄熱材を詰め込んでいた。極めて小さな細胞を8キロもある大きなボックスで運ぶ必要があった。その課題を解決するためにタイガー魔法瓶は、細胞輸送の専用容器を開発。水筒の中身の温度を保つ真空断熱技術を応用したもの。同時に小型の蓄熱材も開発し、これを輸送の30分前に入れておけば細胞に適した温度を24時間キープ可能。小さいために一人で複数の細胞を運ぶことができる。スマホで常に設定温度を確認でき、設定温度が外れると異常を知らせてくれる。タイガー魔法瓶は温度制御の技術をいかして、様々な分野に手を広げている。保冷ボックスを使って養殖のエビを生きたまま沖縄から東京に運ぶ実証実験を行っている。この箱なら冷温機能の備えていない普通のトラックで運べるためにエネルギーの消費量を減らすことが可能。この壁の中に真空断熱の最先端素材が組み込まれ、真空断熱パネルが。
タイガー魔法瓶が開発した真空断熱パネル「 TIVIP」は水筒に使うステンレス箔と同じだが、うすさは水筒の10分の1ほど。この薄いステンレスを2枚重ねで独自開発した機械で加工していく。すると袋ができ、そこに板状の材料を入れて真空状態にする。住宅向けの断熱材としても検討。菊池は来年にでも運用をしていきたいと語った。今後活躍の場が広がりそうだと思う場所にデータセンターと答え、そうした場所と研究開発を進めていると答えた。細胞を運ぶ容器の開発についてはガラス魔法瓶の真空断熱技術をBtoB主に産業用途などへの展開を試み始めているという。
2018年に打ち上げられたこうのとり7号機。そこに載せられたのはタイガーが開発した専用の容器。国際宇宙ステーションから実験サンプルを持ち帰る容器を開発した。断熱性能だけでなく地球に戻る際の衝撃に耐える強度など難しい技術が求められた。他の会社が断る中でタイガーが手を挙げた。菊池はその理由に目先の儲かる儲からないはさておき、技術の蓄積と困っている人がいるなら自分たちしか出来ないことかもしれないのでやってみようという話になったと答えた。
8月に福島県相馬市で行われたタイガー魔法瓶の製品体験会。屋外専用の炊飯器を使い、2つの穴に新聞紙をいれてそれだけでご飯が炊ける。専用アプリが新聞紙投入の合図を教えてくれる。元々アフターサービス部門にいた村田は、製品のパーツは保管期限が過ぎると廃棄する。それを再利用できないかと考え新規ビジネスとして考案した。魔法のかまどごはんと題して3年前に発売されると2万台を売り上げた。さらに大きな地震の被害をうけた熊本県八代市でも魔法のかまどごはんは避難所で使用され、電気などが寸断された災害時でも、米を炊くことができる。
金原は今日の総括「合理的ではない」収録中、菊池さんが何度が口にした言葉だ。生き馬の目を抜く資本主義社会の中で、タイガー魔法瓶はぶれずに己の理念を見つめ続ける。他社を意識しながらも。日進月歩で自社製品を唯一無二の存在に押し上げていくその馬力は軸足をしっかり持っているからこそ発揮されているに違いない。穏やかだけれど、強固な信念を感じさせる菊池さんだからこそ、虎のように強靭な品質と、団欒、温もりを提供する会社、という両儀を成立させているのではないだろうか。合理的ではない己への挑戦を繰り返したその先に、医療、そして宇宙があった。それはきっと目先の利益、インスタントな成果を追求していてはたどり着けなかった境地に違いない。とした。
カンブリア宮殿の番組宣伝。
